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LILY  作者: クロラ
14/19

3‐2

閲覧数で考えると、連載より前回書いた短編「強すぎっ!!」のほうが人気があるという複雑な心境(笑)……そろそろ「強すぎっ!!」連載版始めよっかな??このまま人気なら考えます(^-^)


「………この子は?」

ケイタは何も知らないふりをして聞いた。



「この子は……うちの会社の娘……つまり、僕の妹です。」

男はすこし俯いていった。 


ケイタはかなり驚いたが、冷静なふりをした。



「それで、その子がどうしたんですか?」



「……」

男は水を一口飲んでから話しだした。



「彼女の名前は大森ユリア。

名前のとおり、ユリが好きな女の子でした。

まぁ、ユリアはその花をリリィと呼んでたみたいですけど。」



「あぁ、なるほど……」

ケイタは一人で納得していた。相手は話を続ける。



「…で、彼女は小さい頃から祖父に可愛がられていて、祖父のやっていた研究室にしょっちゅういっていました。


あなたが入るはずだった研究室です。



中学生を卒業する頃にはユリアは立派な研究員になっていました。

多分研究でならあなた並み、もしくは上でした。



その代わり、研究以外の知識はありませんけどね。




祖父とユリアは数々の研究をし、たくさんの新薬を生み出しました。



祖父とユリアはうちの会社でナンバーワンの研究員でした。 




でも去年、その研究室で爆発事故が起こったんです。

公にならないくらいの小さな爆発事故でしたが、我が社にはかなりの痛手でした。



なぜなら、その爆発で、祖父がなくなってしまったからです。



それから、ユリアは暗くなってしまいました。

ユリアは自分のせいだと思い込んでるみたいなんです。



そして先月……、彼女がいなくなったんです。」


男は暗い顔をした。

本当にショックだったようだ。


ケイタはリリィのことを言うか迷ったが、やめた。




「あいつのせいじゃないのに…」


ケイタは席をたち、一口水を飲んだ。 



「見つかると、いいですね。」



そういってケイタはその場を後にした。


手には名刺とユリアの写真を持っていた。









・・・・・・


ケイタは家に帰った。

写真と名刺はカバンに隠しておいた。



家のドアをあけると、リリィが正座していた。


「おかえりなさい、K。

今日ね、Kに教えてもらったオムライス、うまくできたんだ!」

リリィはうれしそうにいった。



「おぉそうか!

じゃあ早速食べるか!」

Kも笑顔で答えた。




机の上にはちゃんとしたオムライスがあった。

キッチンもきれいに片付いていた。 

家の中もピカピカになっていた。



一週間前ほどのリリィには考えられないほどの進歩だった。



二人は食事をした。


Kはオムライスをスプーンですくった。

リリィはそのスプーンの行方を見守っていた。


そして、食べた。


「……!?」


Kの眉がぴくっと動いた。

リリィは唾を飲んだ。



Kはつぶやくように言った。

「……おいしい。」


リリィは急に笑顔になった。



「えっ!?

今おいしいって言った?

言ったでしょ?」

目がきらきらしていた。



「あぁ、普通においしいよ。」

Kはわらってみせた。 



「やったー!

ありがとう!K!」

リリィはうれしさのあまり、Kに抱きついてきた。



「ばかっ、そんなことしたら食べれないじゃないか!」

Kは笑いながらいった。



二人はまるで新婚の夫婦みたいだった。




こうして二人は夕食をとった。






・・・・・

「じゃあ風呂はいっとくよ、」

そういってKは風呂にいった。



リリィはしばらく音楽をきいていた。




「他のCDないかなぁ……

あ、そーいえば、KがCDかったっていってたな」


リリィはそうつぶやいてから、Kのカバンをあさりだした。




すると、何か薄っぺらいものが出てきた。




「…………!?!?」




リリィは驚いた。



それは、兄の名刺と、昔の自分の写真だった。




「まさか………

K、私の過去をしってしまったんじゃ………

おじいちゃんを殺してしまったことも……」

リリィは急に体が震えだした。



怖くなった。




「あの人には……Kには……知られなくなかったのに……


……せっかく好きな人ができたのに……」




リリィはあの時のことを思い出した。

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