空想の花
ぽっかり空いた場所を
愛しむことは
その個体が、その存在が
その一つであったことを
大切にする行為だろう
死後の世界は有っても
輪廻転生は信じないような
子供みたいな感覚だが
命と命はそうあった方が
健全であるように思う
耐えられないからこそ
死者の国を作った先人は
更に弱かったから
輪廻転生などを作ったのだろうか
生きている間に
面影だけ似たものを何回も見て
辿り着いたのだろうが
その弱さは
最早、死者よりも
自分を救ってくれと
言っているように見える
思い込むことで救われ
成り済ますことで生き延びては
全てが暴かれ、粗雑に扱われ
気づいたことで
そのものを悪と決めつけ
力の矛先を決める
そんな自分勝手なままで
死者の国のニュースとなるなら
とんだ笑い者であろう
優雅な朝の時間を楽しむ
亡くなった側がである
SNSでばら撒かれるなら
他人のフリをしたいだろう
止まったままで
動く現実世界を楽しむことが
苦痛でしかなくなる
消えて無くなりたいが
状態としても正解だろうか
そんな想像をしながら
今日も定番の場所を見ている
ぽっかりと空いた場所には
創作という新しい花がある
生き続ける者と
亡くなってしまった者の
時間の繋げ方は空想なのだ




