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空想カットウ

静かな夜は決まって月が隠れている

一番の明るさが無いから

何かが欠けているように思う

走り出したのは頭で

身体は置いてきぼりになる世界は

ひたすらに

無駄なことをやる現実世界と

全く同じ世界である


空気がゆっくりと動いて

街灯の灯りは震えている

四足歩行の存在は

一瞬だけノイズになったけれど

直ぐに消えてしまった

空想だけが走る国道

高速道路の橋の下を通過しながら

ドライブでも飛脚でも無い

人に与えられた一番最初のデジタル行動

壊れても走る何かが

夜である感覚を消す


アナログな行動か

デジタルな行動か

その重なりが拡張性を産んできた

人間がどちらも認識できるのは

どちらも自らに似ているからだろう

想像できないものを

使ってみようとは思えない

範囲内に居ることで

人間は安心するのだ


壊してしまうと

支離滅裂になるのだが

壊れてしまっても

その個体の中で動き続ける

想像しては決めつけて

決めつけては想像して

繰り返し繰り返すのは

疑問も定義も尽きないからだ

生み出しては問題を考えている

答えを定義して生み出している

分からないことにすることが

美徳であるのは

そんなことを大抵の人間は

やらなくてもいいことだからだ





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