19/24
眺める日曜日
朝の明かりと窓際の温度
もう大分、暖かくなってきたな
カーテンを開ければ
茶色の地面にぷつぷつと
黄緑色が見えている
木々にも薄っすらと
変化があるみたいだ
春を見れるようになってきた日曜日
ゆっくりと眺めるなら
こういう日が良い
外の野良猫も
元気になったようだ
小屋のドアを
一冬、ずっと開けていた
捨ててもいい毛布を
発泡スチロールの箱に詰めて
大きなダンボールの中に入れて置いた
穴だけ小さくあけたけど
たまに使っていてくれたみたいだ
のんびりして
日向ぼっこをする日曜日
ゆっくりと眺めるなら
こういう日が良い
川沿いの木々は
まだ枝に見えるが
遠くの山には早めのピンク色
梅か何かだろうか
分からないけれど
少しだけ歩くスピードが上がる
魚の影と遠くで軽く水音がし
輪っかの一部が道の脇に見えた
辿り着いた小波と
たまに吹く冷たい風
軽く運動をする日曜日
ゆっくりと眺めるなら
こういう日が良い
夕方の冷たさは
忘れていた冬を思い起こさせ
エアコンのリモコンを操作させに
部屋の中へと帰らせる
上から一枚羽織ると
水やりをしながら空を眺める
雲一つ無い
何も無いから良いことなんて
そんなに多くはない
何かあることだけを
何か良いことがあることだけを
大抵の人間は願っている
感覚を考える日曜日
ゆっくりと眺めるなら
こういう日が良い




