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六畳一間の問題
惨憺となる六畳一間は
吹き出しの付いた言葉だらけだ
茶封筒の字面と数字
バーコードが散らばって
電気とガスの音が消える
水が最後の理由が
現実に横たわっているから
目の前に居る人間は
ネジが外れてしまったのだろう
敷居に入り落ちて
臭いが鼻を照らすのは
人間は生き物だということだけで
人間社会が作ったまともさの方が
空想だったと
勘違いしてしまうくらいだ
言葉が空間を振動させない
8050問題の先
命が終わる前に終わっている
形無き生き物として
かろうじて社会にしがみ付く
人の形をした何かが
人の形をして笑っている
何もせずに通り過ぎるのは簡単で
社会福祉に数兆円
使われるくらいだろうな
何も生まない
時間を消費するだけ
まともな感覚ならば
そう述べるが
問題しか生まない
他人の時間を消費するだけ
金だけのNPO法人
社会福祉活動家が寄ってくるだけ
そういう感覚と
末期の弱者ビジネス
そういう看板が
空中で電飾に彩られている
ここで何とかするしかない
これで何とかするしかない
責任は後から取ればいい
そんな人間はこの世に存在しない
出来る範囲を話して
僕は帰っていくのだ
問題だけを残して
帰っていくしか出来ないのだ
意思決定は僕には無い
意味だけを作り
支援した形を作り
社会にやりましたよと報告し
それで終わりなのだ
変わらない明日を残して
それで終わりなのだ




