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善悪の無い組み立て家具

そこに有るパーツを使い

人間は自分の何かを定義する

決め付けなければ

生きては行けないから

無理矢理にでも道にするんだ


失ったものは数えない

無くなったものに時間は無いから

記憶も思い出も

老人になれば

立派なパーツとして

残り短い人生を飾る為に

使われてしまうんだろう


大切さなんて無い

利用価値があるかどうかで

失ってなんかいない

自分の人生に使えなかっただけだと

塵を見る目で眺めている

そんな存在に何の価値があるか


作り上げたものが無ければ

存在は住めない

今という社会の片隅に

命として在ることが出来ない

冷たくなったあの人は

理解したからだろう

これで良いのだと

これしか無いのだと


繰り返し、繰り返し

パーツを選んでは

邪魔なものは捨てていく

他人の何かを

奪ってしまったとしても

自分の何かを

壊してしまったとしても

気にしてはいけない

それが人生らしいから


一生、楽にはならない

暇な時間を埋める為には

ルールのある通りに並べていく

使えるか、使えないか

使われるか、使われないか

打算と駆け引きと

ゴミ箱の山と

時間と人生と存在と


何の為に生きるかは

何かを組み立てる為だろう

組み込まれても

大抵は痛くはない

老人になっても

継続されるだろう

安っぽい命は

目の前を見ないと気が狂う


だから、隣に居る人間を決めて

品評しながら

大切にするのだろう

小さく、小さく

見なければいけないと

瞼が落ちて

暗闇になるまで

やり続けるのだから





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