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人間の暗証番号は分からない

他人であればあるほど

遠く固いものだ

トークンアプリみたいな席で

ワンタイムパスワードを駆使し

なんとなく話をする

継続性は皆無かもしれないし

そうではないかもしれない

どれだけの言葉を置いたら

心が開くのだろうか

メーターが見えなければ

分からないことであるが

メーターが見えては

面白くもないのである


ゆっくりと話をして

反応を見ながら隠している部分を見る

意味があるか分からないが

人間は隠す生き物である

顔に裏は無くとも

心には裏があるものだ

その裏側が何処に向かっているかで

疲労感は変わる

優しい人間の大半は

ちゃんと自身にも向かうものがあるが

自分勝手な人間は

自身に向けるものが極端に少ない

他人に甘えることが

前提になっているからである


グラスの中身が少なくなり

お互いに飲み物を注文し

どうでもいい話を

どうでもいいように話す

この時間に意味があったからか

次の話をし始めることが出来たようだ

明日を望めることは

お互いを知らなかった2人には

大きな前進ではある

繋がることと継なぐことに

人の生きて行く意味がぶら下がる

軽くて重い存在として

そこに生まれたり

作られたりするのである


必要な時は

人間の間に風が吹く

綺麗なものを運んで来るように

鈴の音が鳴るのだ

時間を忘れている人間の顔は

いつも清々しい表情になる

会話の質ではなく

相手の質を求めている素直さ

同時に笑い声が聞こえて

表情が一段階、上になっている

あの2人の時間が重なる瞬間に近い

スマートフォンを手にする

電話番号から交換するらしかった

お互いのパスワードは解除できたようだ





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