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妙な子供?を振り切るために猛ダッシュ。
そして両横にいるのを手で払いのける。
ジャンプして回転。
それでどうにか背中に貼りついてたのを払うことができた。
脇腹などには短刀が突き刺さったままだ。
とにかく引っこ抜く。
抜く時には痛みもあるが瞬間的なものだ。
月読は目を見張った。
振り切ったはずの子供たち?がワラワラ迫ってくる。
予想外に速い。
そして予想外はもうひとつ。
体が思うように動かない。
足がもつれて立ってられない。
おかしい。
手も足も動かせない。
目も見えなくなってきた。
フラつき始めたと思ったら路上にあお向けに倒れた。
自分から昏倒してしまったのと群がってくる子供たち?に押し倒されのとであお向けにひっくり返った。
そしてグサグサといたる所を刺されている。
前後不覚におちいってしまった原因はおそらくこのグサグサだ。
刃物に毒が塗られていたんだろう。
なんの毒だか知らないが解毒できるまでには少々の時間が必要になる。
まさかと思うが種類の違う毒を複数使ってるってことはないだろうな?
子供?たちは生きものではない。
G・フランケル博士が作った機械人形12号。
ナンバー1から18までの18体でまとめて12号と呼んでいる。
共有記録機能を持っているのでどれだけ離れた場所で行動していても18体すべてが同じ記録を持つことになる。
大きさは70センチと小型になるがスピードはイヌよりもはるかに凌駕する。
日本人形をベースにして作られているので18体すべてがおかっぱ頭になっている。
動きやすいようにと着物ではなく作務衣のようなものを着ている。
こだわりの強いブランケル博士らしい仕様になっている。
月読が推理したことは当たっている。
小さな刀を手にしているがそれぞれが異なった毒つきの刀を使用。
毒を組み合わせるようにしたのはグレゴール博士ではない。
博士から機械人形12号を使わせてもらっている猪狩小吉だ。
第6SSの少尉で元日本陸軍の兵士だった。
今は眷属になっているがまた軍属で活動している。
月読がドクター方円に会いに行った時に足立という眷属の助手がいた。
その足立から報告を受けた。
月読が山梨県忍野村にいるグレゴール・ウォーター博士のもとを訪れるだろうと聞いて追ってきた。
襲撃する前に血獣が現れてしまったのでその戦い方を見ていた。
今回は猪狩少尉の部下8名と機械人形12号を引き連れて急遽出動ということになった。




