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ドイツに本拠地を置いて争うことを拒否している穏健派である「エドガーとラグルシュタインの共同グループ」
人間とは極力接触せずにひっそりと生活している。
人間を襲うこともなく血液パックを購入している。
独自の経済活動は行っているので資産はある。
人間と接触しないだけに眷属も非常に少ない。
中国に本部を置く吸血鬼たち「黄河の宮廷」
人間たちとの共存共栄を目指している。
数ヶ国の政府上層部とは話が通じている。
中国に拠点があるからといって特にアジア系の吸血鬼というわけではない。
最高指導者はコンクという純血統女性吸血鬼。
「カッツェ委員会」という最大規模の吸血鬼の集団がいる。
純正な吸血鬼こそが世界を支配するという思想を持った者たちが集まっている。
非常に好戦的で歯向かう者に対しては全力で攻撃してくる。
他の吸血鬼集団とは話が合うことはない。
それどころかいつ戦争が勃発してもおかしくはないといった緊張状態が続いている。
必要な血液確保のために工場を持っている。
ブロイラー状態にした人間から血液を採取。
殺さないように気をつけている。
繁殖もさせて新しい人間も生み出している。
もちろん、血液供給用のために赤ん坊から育てている。
学校に行かせるとかもあり得ないので文字の読み書きどころか言葉すら喋れないまま20歳になってしまう。
そういうこともあって吸血鬼たちは食事のために一般の人間に襲いかかることはほとんどない。
暴力によるたわむれのためなら人間をいたぶることは多少はある。
代々カッツェ家が委員長を務めている。
現在はイルム·カッツェ委員長。
この委員長の代になってから軍事力を強化、重視していく方針に変わって最新テクノロジーの研究、開発にも積極的。
国に例えるとするなら軍事国家を目指しているようである。
ちよが歌舞伎町で始末した吸血鬼は、この「カッツェ委員会」の下っ端であると思われる。