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マダム・ゼリーゼリーもそうだが相変わらず正体不明のホワイトに今日購入した金額を現金で支払う。
この店は現金でのみの販売だ。
現金でなら取りはぐれがないからだ。
商売人としては徹底している。
荷物はすべて背中のリュックに入れて中央線で帰る。
はやる気持ちはあるのだがまだだ。
あと少し、「解放」されてから独りで乗り込みたい。
マダム・ゼリーゼリーの忠告としてはちょっと面倒くさい連中と一緒だということだ。
その面倒くさい連中ってのを始末してからって話になる。
どれほどの者がいるのかはわからない。
だからタイミングを見計って単独行動のほうが動きやすい。
自分の妹のことで個人的なことでもあるのだから。




