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Blood Times-吸血鬼たちの小夜曲(セレナーデ)  作者: 弁財天睦月
ハーフムーンの激突

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29/76

1-3

月読たちが立川に移った翌日の夜10時すぎ。

成田空港にプライベートジェットが到着した。

カッツェ委員会は人間の世界で経済活動も行っている。

十分な資金を貯えている。


プライベートジェットで来たからには手続きなどで待たされることもない。

さらにこのプライベートジェットで来日した者たちはほとんどすべてのことがフリーパスになる。

うるさいくらいに裏で手を回しているからだ。

カッツェ委員会は各国政府に多額の経済的支援を行っていて発言力を高めている。


来日したのは純血統吸血鬼のガンズ・C・ウィッカー。

カッツェ委員会の軍属で階級は少佐。

第6SS(スーパーサービス)の隊長でもある。

副隊長で中尉の天童華鈴(てんどうかりん)の要請を受けて日本に戻ってきた。

眷属たちの軍事訓練を秘密の練習場で行っていたためしばらくの間は副隊長に任せっきりにしていた。

天童副隊長は独立眷属であるが優秀なまとめ役でもあるので第6SSでの預かりといった形になった。


ウィッカー少佐は2名の面白い人物を引き連れて戻ってきた。

1人はドクター方円華嵐(ほうえんはらん)

人間であった時は外科医だった。

生物学の研究者でもあり独立眷属。

もう1名はG・ブランケル博士。

人間であった時は機械工学の研究者。

現在はロボット工学の分野での開発を熱心に行っている。

やはり独立眷属。

その他には荷物が非常に多い。


「お待ちしておりました」と挨拶もそこそこに空港から早く離れるために急ぐことになる。

夜だから紫外線の心配はないのだが人間と直接関わるのは、今は避けておきたい。

特に非常事態となってしまったと思われる今だからこそだ。

面倒になるようなことはできるだけ避けたい。


ウィッカー少佐が戻ってきたのはいいがなんとも言えない2人の博士を引き連れてとはどういうことなのか?

また事前に連絡があった通りにやたらと荷物が多い。

どれくらいの量になるのかが具体的によくわからなかったので積載量10トンの大型トラックを2台用意していた。

搬入を急いで都内にある前線本部へ向かう。

皮肉なことに大きな教会の地下に作戦本部がある。

昼間は閉ざしていて陽が沈むと解放される謎の教会だ。

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