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Blood Times-吸血鬼たちの小夜曲(セレナーデ)  作者: 弁財天睦月
血のたわむれ

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18/71

4-6

そんな吸血鬼を見つけ出そうと単身日本にやってきた。

拠点を多くの人間が集まってきて混沌とした世界を形成している場所、新宿に決めた。

特に歌舞伎町界隈が面白いと感じた。

そこから始まった。

まず「1ダースの眷属」のチーム作りをしなければならなかった。


眷属にする方法、人間の血液の中に自分の血液を混入させるだけでよい。

あとは拒絶反応がなく適応となった者だけが眷属として生まれ変われる。

その確率はマスターの「支配力」によって差が出るが10から30パーセントと言われている。

シレーヌの場合は4人に1人を眷属にすることしかできなかったので25パーセントの確率ということになる。

眷属になれなかった者は死亡するか「なりそこない」となってしまう。

「なりそこない」は基本的には短命で終わる。

どのようなバケモノになってしまうかはまったく予想できない。


眷属になったからにはマスターである純血統吸血鬼の支配下に置かれる。

そのマスターが亡くなってしまった場合には「支配」から解放されて独立眷属になる。

特定の吸血鬼グループに属する必要はなくなるが、ほとんどの者は純血統吸血鬼の誰かのチームに入っている。

そのほうが生きていくのに有利な点が多くなるからだ。


森川と足立は半日間苦しんで眷属となった。

2人に共通していたのは全身が高熱で身動きできないほどの苦しみがあったこと。

眷属に変われるのは最長で1日かかる。

人によっては30分ほどですんなりと眷属に変わってしまう者もいる。

通常は全身に痛みがあったり高熱だったりで七転八倒後に眷属に変わっていくケースが多い。


「あれだ」と足立のほうが先に見つけた。

向こうも当然気づいてるはず。

見つけたからには先制攻撃。


月読たちは戸山公園の中の子どもの広場という場所にいる。

周囲にはなにもない。

つまり360度遮蔽物がない。

あまりにも不利なように思えるがそうでもない。

時雨のセンサーによって相手の吸血鬼の位置はわかる。

それにディフェンダーとしての時雨の能力はこういった場所でのほうが効果を発揮できる。

いま銃声がした。

同時に時雨の左手の手の平が突き出された。

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