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Blood Times-吸血鬼たちの小夜曲(セレナーデ)  作者: 弁財天睦月
血のたわむれ

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17/71

4-5

2人の吸血鬼はそれぞれが銃を取り出してゆっくりと進んでいく。

ベレッタ92Fの有効射程距離は50メートル。

本格的な射撃訓練を受けてない吸血鬼たちはその半分の25メートルでも当たるか外れるかくらいの精度しかない。

10メートルくらいに近づかなければそうそう当たるものではない。

銃の扱いに関しては人間と同じ程度だ。


2人の吸血鬼は異様なものを見た。

相手となる吸血鬼は自分たちと同じ眷属だとわかった。

目が赤い。

そして子供だ。

小学生になったばかりかと思える女の子だ。

その女の子が急速に近づいてくる。

普通に歩いてるだけのようだが異常なほど速い。


ちよの普段の歩幅は1歩で20〜30センチほど。

ちよが使う能力「歩幅長大」だと1歩が4メートル以上。

普通に歩いてるだけのようにしか見えないが実際の距離としては異常なほどの速さで動いてることになる。


2人の吸血鬼がなんだと思ってる間にちよがいきなり目の前にいる。

えっと思った。

自分たち2人の顔の横をシュンとなにかがくぐり抜けた。

そこまでだった。

なにかが通りすぎたなと認識できたところでプツっと自我が消滅した。


ちよがかる〜くジャンプして2人の吸血鬼の首すじをジグズナイフで同時に斬り裂いていた。

あっという間に全身が燃え上がって本当にあっけなく倒していた。

ちよとしてはぜんぜんもの足りなかった。

これじゃ弱いものいじめじゃね〜かって(うそぶ)くはめになってしまう。


戸山公園では新たな追撃者が2人現れた。

なんかおかしいと思っているのでかなり用心深く戸山公園内に足を踏み入れている。

仲間の吸血鬼の反応が急に消えた。

殺られた?

そうだとするとかなりの手練れ?

慎重にならざるを得ない。

この2人は森川と足立のコンビ。

時雨をドローンで追跡して潜伏先を特定した眷属だ。

人間だった頃、森川は大学生で足立は郵便局員の社会人だった。

2人ともシレーヌに襲われて無理やり眷属にさせられた。

その当時、シレーヌは眷属集めを行っていた。

純血統吸血鬼として単独で行動していた。

今もそんな状態でいる。

それはある目的があるからだ。


太陽やニンニク成分のアリシンを克服してる吸血鬼が日本にいるかもしれないという噂を耳にした。

そんな吸血鬼が存在しているという話は以前から耳にしていた。

突然変異というか吸血鬼としては亜種になるらしいとも。




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