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Blood Times-吸血鬼たちの小夜曲(セレナーデ)  作者: 弁財天睦月
再び

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2-6

1台のタクシーがNHK放送センターで止まった。

市ケ谷から15分ほどかかった。

降りてきたのは道命と白石。

渋谷に近づくほどに車は進めなくなっていく。

どうにかNHKまでは行けた。

ここからなら徒歩のほうが早い。

そう判断してタクシーを降りた。

少し歩くと「現場」がすぐわかった。

攻撃音、自衛隊員なら聞き慣れているアサルトライフルの発砲音。


「どこかで隠れてからにするか」


人の通りは少なくない。

避難している者や立ち止まって聞き耳を立てている者などが混在している。

2人は建物の中に入った。

ジャケットを脱げば怒雷組のまっ黒なコンバットスーツ。

荷物はここに置いていくしかない。

そして「死人の樹液」の出番だ。

練習はしていた。

実戦は初めて。

百均のミニボトルに詰めた樹液を一気飲み。

あまりにも緑の味が強すぎてちびちび飲んでられない。


すぐだ。

体の内側から爆発するような力が湧き上がってくる。

天女目道命は全身が青白い色に変わった。

正確には変わったというよりも青い膜のような鈍い光が全身を(おお)ったといった状態になっている。

白石順美は鈍い赤を(まと)っている。

鬼人化したということで青鬼、赤鬼になったと2人は呼んでいる。

それぞれの光の中は全身まっ黒なコンバットスーツなので面が割れることもない。

見る人がじっくりと見れば自衛隊かなって思うのかもしれないが、今回は夜の世界でのことなのでバレることもない。

鬼人化できるのはおよそ2時間ほど。

あとはイケるところまでイケだ。


道命と白石は夜の渋谷の街を駆けた。

ものすごく爽快だ。

機械的な検査をしたわけじゃないけど、鬼人化する前と後では雲泥の差がある。

すべてにおいてだ。

いま駆けているんだがスピードが違いすぎる。

この勢いのままで見つけた。

アサルトライフルを構えてる吸血鬼。

どう見たって吸血鬼たちだ。

見たこともない異形のバケモノを攻撃している。

よく見ると異形のバケモノが複数入り乱れている。

道命たちはその存在のことをまったく知らなかったんだが、血獣たちが多数の吸血鬼反応や血の臭いに誘われて集まってきている。

とんでもない混沌とした状況になってしまっている。

そんな状況下にあっても道命と白石にとっては吸血鬼をまとめて殲滅するのみ。

余計なことを考えなくていいのは楽だ。


白石が駆ける。

灼熱の赤鬼。

ドラゴンボールのかめはめ波の構えをとる。

マグマのような灼熱弾を発射。

連続発射できないのは痛いところだ。

この1発は狙ったつもりだったが血獣はヒラリと避けていた。

灼熱弾は後方の建物に当たっていた。

このはずれた1発が渋谷の街での大火事に発展することになる。


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