表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Blood Times-吸血鬼たちの小夜曲(セレナーデ)  作者: 弁財天睦月
再び

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

113/123

1-4

「今日もなにもなしか···」


2人とも営内者(基地住み)なので食事は無料で提供される。

今夜の給食はトンカツだ。


「えぇ、もうず〜っとです。

どうしたんでしょうね?

あれだけヤル気だったのがすっかり消極的になりました。

荒木2佐たちが殺られてしまったで慎重になってるんですかね?」


さぁねと道命は曖昧な言い方で返した。

道命にもよくわかってない。

あれほど積極的だった川上幕僚長が吸血鬼の「き」の字も言わなくなった。

それどころかせっかく組織した怒雷組も機能停止状態になっている。

考えられるのはどこかからの圧力があるということだ。


道命はかなり悩んでいた。

自衛隊にいることにはメリットとデメリットがある。

メリットは自衛隊にいることで情報を得ることができる。

一般人になってしまえばどうしても情報不足になってしまう。

もうひとつは経済的事情。

金がなければ行動できない。

デメリットは、これはどうしても行動が制限されてしまうこと。

なにかが起こっても自由に現場に出向くことができない。


道命にとって白石順美は信頼できる仲間だ。

次の非番の日に話したいことがあると意を決して伝えた。

周りに自衛隊員がいない場所でおりいって話したいことがあると真剣な目を向けると承諾してくれた。

3日後の非番の日、朝から連れ立って白石と駐屯地から出ていくことになった。


秘密の話になる。

タリーズやガストに入ってというわけにはいかない。

それで選んだのが代々木公園。

クローズされた場所よりもオープンな場所のほうが逆に人の目を気にしなくてもよいし、誰の耳にも入らなくる。

さらに決め手となったのは天気が良すぎるからだ。

飲みものと簡単につまめるものを買ってベンチに腰かけた。

まだ午前10時前。

しかも平日なのでちらほらと人がいるのは外国人ばかり。


「コーヒーなんだけど乾杯」と道命は明るい太陽の下で陽気に声を上げた。

ここなら吸血鬼は絶対にこない。


「天女目3佐、どうしたんですか?

やけにご機嫌のようですが···」


道命はまぁねと応えて、実はなと有給を取って山形県の実家に帰っていたことから話し始めた。

最初はほのぼのとした帰省の話だと思って聞いていた白石の表情が徐々に変わっていった。

にわかには信じがたいとは思ってたがその内容には強く魅かれるものがあった。

話はやっくりと丁寧にで30分くらいかかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ