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池袋での新拠点は中規模の総合病院の敷地などを買い取ったものになる。
病院は経営状態の悪化で倒産してしまっている。
黄河の宮廷の事情などはグリム神父は知らない。
知る必要もない。
吸血鬼は生かしておけないとただそれだけのこと。
2人の男は連れ立って歩き始めた。
歩道の反対側をグリム神父も歩き始めた。
よくわかってないのだが大木田もグリム神父と歩調を合わせた。
2人の男、吸血鬼たちが進んでいたのは繁華街から離れた住宅地。
東武東上線が通っている線路沿いにある建物。
池袋駅西口から線路沿いに徒歩6〜7分ほどの場所。
住宅地らしくひっそりとしている。
吸血鬼が棲家とするにはうってつけの場所。
「ここが吸血鬼がいる場所ですか?」
2人の男が建物内に入ったのを確認してから大木田が尋ねた。
グリム神父は特になにも言ってなかったが尾行してるので相手は吸血鬼なんだろうと判断していた。
病院、それもわりと大きな総合病院。
灯りはついてないので使われてない病院のようだ。
外にある看板なんかはそのまま残っている。
「そのようですね。
かなりまとまった数がいます。
では、私は害虫駆除に行きますので処理班への連絡をお願いします」
かる〜く右手を上げてグリム神父はスタスタ歩き始めた。
1歩足を出した瞬間に戦闘モードに入っている。
獲物を狩るハンターの目つきに変わっている。
大木田は病院前にあるコンビニの前で待機することになった。
グリム神父は足を緩めることなく建物の入口ドアの前まで進んだ。
先ほどの吸血鬼が入っていった入口。
グリム神父は全く躊躇することはない。
中に入るのは当然だという態度で動いている。
戦いやすいように手ブラで夜の街に出ている。
それでも最小限の特殊アイテムは携帯している。
グリム神父は黒い極太のフレームのメガネをかけている。
暗視スコープをオンにする。
これで吸血鬼どもと対等に暗闇での活動が可能になる。
建物内に入ると吸血鬼が大好きなまっ暗な世界。
元は病院の受付があった場所。
今は閑散としている。
でも複数いるのはわかっている。
さぁ、神の名のもとに吸血鬼など一掃してあげますと「聖なる水」で大剣「水流」を作り出す。
剣の形ではあるが透明で水がうねっているのがわかる。
こんなものでと思えるかもだがこの大剣で斬れないものはない。
この建物の1階から回っていく。
ここが3号館という建物。
全部で6号館まである。
なんだか楽しい夜になりそうだと最初の部屋に入った。
いない。
次々と足音を忍ばせて各部屋を見て回った。
1階はクリア。
階段で2階へ上がっていく。
このフロアも各部屋を見て回ることになる。




