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Blood Times-吸血鬼たちの小夜曲(セレナーデ)  作者: 弁財天睦月
闇夜のその先

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6-1

6


羽田空港から独りの男が出てきた。

フランクフルトから到着した航空機に乗っていた。

カジュアルな姿だがカトリックの神父。

神父でもあり対吸血鬼のエキスパートでもある。

日本には3年間、神父として暮らしていた経験がある。

グリム・スパンクというドイツ人の33歳。

これまでに数多くの吸血鬼と対して連勝し続けている。

吸血鬼などというふざけた存在は絶対に認められない。

そのようなバケモノはこの世から殲滅させるべきであると強烈な思想を持っている。

今回は因縁のある第6SSとかいう汚れたバケモノを(ほうむ)るために再来日。

隊長とは会ったことがない。

日本にいなかったからだ。

その代わり副隊長だと名のった子供みたいなヤツは殺してやった。

今は新しい天童華鈴副隊長とかいうのが就任していると報告を受けている。

カトリックの仲間で諜報活動をしている者がいるので確かな情報だろう。


羽田空港からモノレールで浜松町駅に出てJR山手線で目白駅まで1時間15分ほど。

荷物は極力少なくしてスーツケースひとつ。

改札を出ると何年ぶりにもなる目白駅前。

この駅から池袋駅に向かう中間あたりの教会へ神父として派遣されていた。

タクシーで行けば楽なんだが、せっかくの午前中の陽の下をのんびり歩いてみたくなった。


こんな太陽の下に大手を振って歩いてる吸血鬼はいないだろうが、いたとすればウォーミングアップができる。

(けが)れたバケモノは(すみ)やかに抹殺するしかないでしょう。

1匹残らず吸血鬼などという悪魔をこの世から消滅させることが神から与えられた使命だと思っている。


天女目道命は熱が下がってからまた「死人の樹液」を飲んでみた。

初めて飲んだ当日の夜、両親ともに驚いていた。

突然帰ってきたと思ったら急に熱を出して寝込むなんて、と。

そりゃ、そうだろ。

翌日も熱でず〜っと1日寝込んでいた。

その次の朝、ケロッと、本当にケロッと起きることができた。

なぜだか爽快。

体がみょ〜に軽かった。

このまま宇宙にまで飛んでいきそうだった。

ちょっと盛ってみたがとにかく祖父のアドバイスもあって「死人の樹液」をまた飲んでみた。

それが朝食後1時間ほどして。


昼は山を降りた。

本当に城上寺は山の中にある。

これでわざわざ人がやってくるというのも不思議だ。

しかも他県からわざわざ。

いわくある寺、恐怖寺といったように認識されてるらしいからその手が好きな人が訪ねてくるようだ。



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