Act.One 2人の誓い ともに歩む Vol.7【新くんの胸の内、頑なに守り続けたことのおしゃべり】
4期生、多忙のscheduleの中、同時進行に卒業論文の執筆があります。
自筆の手書き、万年筆使用は必須で、修正液等の補修は不可とされ、担当教授の指導の元、2人黙々と粛々と枚数を重ねて、400字詰原稿用紙100pageを超えても終わりが見えず。
目は血走り、指先は震え、思考は、私は誰?ここはどこ?状態に。
おもむろに新くん、つぶやきだしたぞ!
美歩様の置かれているお父様からの厳しく制約された環境の中でも、自身を見失わず楽しみ、やりたい事には、自己主張を忘れず、
でも、同調しながらも達成する努力はいとわないとする姿は、到底私には、真似をすることはできないし、美歩様に追い付くことさえ、はばかれます。
凄すぎます。
凄すぎるからこそ、その人柄に私は魅了され、惹かれ続けました。
私だってできる!自信を持たせてくれて、私の生きるお手本であり目標になり、それが、
憧れ、尊敬に変わり美歩様を軽くぞんざいに接することは、私にはできず。
ましてや、お父様とお会いし、美歩様に対しの口癖で
「おんしは!」
と怒りながらおっしゃる目は、心配、期待、当たり前でしょうが1番美歩様を愛していると、感じました。
だから親しくなったからといって、なれなれしくせず自制しなければと、常にいいきかせていたので、ずっと他人行儀だったでしょう。ごめんね。
少し前に美歩様がお話しして下さった、養子をむかえる事は、うすうす気付いておりました。
私は不適格。お別れする事は目に見えて必定、ならば一緒にいられる間は、ずっと美しい記憶で憧れのままにいさせてもらおうと。
しかし、日に日に、美歩様の心がひしひしと伝わり、それに応えるには、どうしたらいいのかわからず。
もし、ぎゅっとhagしたならば、わだかまりが消え疑問は解決する?
でも、それは、私の勝手な判断ですが、目的意識が違う気がすると思うのです。
私は、美歩様を大切にしている意味を、はきちがえている?
本当に不甲斐ない奴で、世間知らずでしょう。
それでも、私の本心は、美歩様の暖かい素敵な家族にふれあい、お話ししあい、家族ってこんなに暖かいんだ!家族ってこんなに楽しいんだ!家族ってこんなに頼りになるんだ!
私にもきっと美歩様となら支え合える家族を持つことができるのでは?持ってもいいよ!と許される気がします。
勝手に一人で想像して、一方的に話し、美歩様の気持ち聞かず。ごめんなさい。
あっ!明日そういえば、正規教育実習前の模擬授業演習で、美歩様に生徒役のお願いするの、忘れてた!
少し待って!まだ美歩は卒業論文、書き終わってないよ。締め切り近いし。勘弁して!
それに、とても心に響き、涙があふれ出す寸前に、現実にもどしてくれて、もう!