Act.One 2人の誓い ともに歩む Vol.2【偽装計画にご協力を。押忍身さん!】
押忍身さんは、まだ普通自動車免許を取得していなかったので今夏、豊橋の教習所に通うことに。
私は、普通自動車免許は取得済み。
ならば自動二輪中型免許取得に挑戦。
すると押忍身さん、自動二輪のmechaに強くなりたいので、私達の通う大学の卒業生OBが経営する、豊橋駅西にある石油店のpart-time-jobを始めることに。その店、本気にbikeのspecialistらしい。
じゃあ私は、押忍身さんの読書量に敵わないので、本好きになるぞ。
ということで、蒲郡駅横の書店で私も開始。
ある日、三重県鈴鹿市に嫁いだ姉が、bikeに興味を持ち出した私を知り、鈴鹿8時間耐久roadraceの観戦、どう?のお誘い。
行きたい!観たい!ワクワク!ドキドキ!
ただ、姉は、勘当同然のかけおちだったので、父とは絶交状態。
私が姉の所へ行く、それも外泊なんて許可してもらえるわけもなく、どうしよう。
押忍身さんにこの事をさりげなく話してみたら、突拍子もない提案が。
押忍身さんの大学研究themeの1つ『三遠南信地域連携』についての資料を作成するために、大学構内にある逍遥堂で夜を徹し取組むため、大鷲見さんの外泊をお許し下さい。勿論、偽計画。
分厚い資料を携えて、2人で父へ嘆願する為にお店へ。
母は、姉の所へ行く事を知っていたので心配顔。
父の返事は、
「いいぞ!ぬかりなくがんばれ」
後日、資料の完全版と、父は吟醸酒が好き!ということで、旭酒造『獺祭』を持参し、偽活動報告に押忍身さんが再来店。改めて大喜びの父。
私の家族は、4人が女性で、男性は父だけ。
押忍身さんが息子のように思えたのでしょう。
これにて、偽装計画は無事終了。
私なりに充実した日々をすごしている、ある日曜日のこと。
書店でpart-time-jobに勤しんでいた私。
その先に、彼の翔太が店内に、傍らには私の知らない女性と仲睦まじく、周囲に見せ付けるが如く、熱く文芸論を語っている。
連絡を取り合わなかった私がいけないのだろうけど。
私と翔太。ただの友、だった?ただの幼馴染みだった?
仕事中なのに、無性に悔しく、悲しくて。
涙が溢れる。
翌日大学の講義終了、豊橋駅で帰路の途は、押忍身さんが私を見送る、が恒例だったのが今日は、
私が押忍身さんを見送ることに。
赤い電車の、cinderella-expressだ!
ところが、私の異変を察知した押忍身さん。
閉めかかった電車のドアから無理矢理降りてしまい、私にいきなり、「Do you mind ?」
hagはなかったけれども、
「明日の講義終了後、大鷲見さんの住んでいる蒲郡をもっと教えて!」
「私の知らない大鷲見さんを知り得たい!」
と。
私のどこがいい?
その時は答えてくれませんでしたが、いつか必ずお聞かせくださいませ。