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第87話□ホテルと病院の収支報告

いつも誤字の指摘ありがとうございます。感想も役に立っております。よろしくお願いします。

ロッドレイ王国から戻って3日目の朝、ホテルの総支配人オウエンさんと副総支配人のクロードさんの2人が1ヶ月間のホテルの収支報告にやってきた。


「報告ご苦労様です。相変わらず忙しいようですね」


「はい。仕事はやっと軌道に乗ったのですがもう少し人手が欲しいところです」


「なるほどね。それで少しは利益が出ましたか?」


「それはもう信じられないくらいに出ております。宿泊費が合計で金貨1521枚、お土産代が金貨3040枚、後から売り出した化粧品水が金貨1567枚、育毛剤が金貨1542枚、果物のお菓子が金貨3120枚、日帰り入浴の代金が金貨1087枚になっております」


いくら私の魔力が美容と健康にいいからって儲かりすぎじゃないの?


「まさかむちゃくちゃに高い値段をふっかけているんじゃないでしょうね?」


「いえ!極めて良心的な値段です。ただ効果が効果ですのでどうしても高くなるのは仕方がないです」


「そうなんですか」


「報告を続けますね。これらの利益を合計すると金貨11877枚になります。ここから諸経費を引くと純利益が金貨10053枚というところです」


「お給料とかはきちんと払ってるんでしょうね?」


「はい他のホテルと比べたら2倍 近い値段になっています。今でも従業員の希望者は殺到しています」


「それで足らないものはありますか?」


「今のところ人手はどうにか足りておりますが需要が多く供給が間に合わないのでもう少し工場を広げて行った方がいいと思います」


「この人気というのは一時の勢い なんじゃないの?しばらくしたら落ち着くのでは?」


「それは今のところないと思います。 むしろリピーターが増えております。帝国以外の南の三国からもお客様がひっきりなしに来ております」


私の方に手持ちの金貨はこの前魔鉱石を売ったので合計金貨86000枚ある。まあそんなに使うわけじゃないのでもう少し準備に回しても大丈夫かな。


「金貨なら5万枚位なら出せますのでここから準備に当ててください」


「おおー!ありがとうございます。これだけあれば十分です」


「それからホテルの外に作っている娯楽施設ですが先週から営業開始しております」


「その辺はお任せきりですみませんですね。一体何があるんでしょうか?」


「はい。まず1つはカジノを作ってあります。それからレストランとバーや居酒屋を何軒か作ってあります。あとはマッサージ店を何件か出させています」


マッサージ店は私の魔力の効能を使ったエキスを体に塗りたくるのだそうだ。かなりの割合で皮膚が若返るようだ。人気があるのでまだ店舗を増やす予定ということだ。


「みなさんきちんと休みは取っているんでしょうね?」


「ご安心ください。週2日は休みを取ってもらっています」


後他の報告ではひっきりなしに馬車が往来するようになり道路に休憩所がいくつか作られたそうだ。


それから人が集まると揉め事も多くなり警備の仕事を担当する者を配置しているそうだ。


なんかもう町になっているような気がしてきたわ。従業員たちの宿泊施設などもあるので町と言っても過言ではない。


報告を終えた2人は意気揚々とホテルの方へ戻って行った。ホテルの方の経営がこんなに順調だとは思わなかった。まあ人気があるのはいいことだ。


この後病院の方の会計の皆さんがうちの方に見えて報告を始めた。


「聖女様病院の方が始まってから1ヶ月が経ちました。今日は収支報告に参りました」


「ご苦労様です」


「まずはエリクサーの使用個数ですがこれまでに104本になっております。特級ポーションは1056本です。上級ポーションは5879本になっています」


「随分使ったものですね」


「これも聖女様のポーション作成技術があってこそです。どうぞお体を大切になさってください」


まあ特級ポーションとエリクサーは私しか作れないからこの言葉掛けもわかる気がするわ。


「現在のところ順番待ちの入院患者がいますがほとんどの人が3日以内に治療を受けることができています。経過観察の方達を合わせると病院のベッドの稼働率は6割といったところです」


「なるほど」


「利益はエリクサーが金貨1040枚、特級ポーションが金貨3168枚、上級ポーションが金貨588枚、入院費が金貨90枚で合計が金貨4886枚になります」


「極秘にしてある蘇生治療ですがこれまでに76件ありました。こちらの利益が金貨7600枚になります」


極秘にしてある治療費の方が1ヶ月の利益よりも全然多いってのが凄すぎるわ。


「ここから職員の給料や必要経費を引くと純利益が金貨10258枚になります」


「分かりました。ご苦労様でしたね」


「あの聖女様一つお聞きしたいことがあるのですが」


「はい何でしょうか?」


「オスタルコル帝国で極秘にしている蘇生治療なのですが南の三国からの依頼が増えております。これはどういう事なのでしょうか?」


あーあれか!悪魔王と戦った時に犠牲が出たがその時に無償で冒険者や騎士さんたちを蘇生させたんだっけ。


「あ、すみません。それ私がやりました。悪魔王の被害者が出ましたのでバルド王国の冒険者とアレクムリア聖王国とモルダスター魔導王国の騎士さんや兵隊さんを蘇生させたんです」


「なるほど分かりました。これは聖女様しかできない治療ですので極秘については聖女様の意志にお任せしております。ただ一応オスタルコル帝国に報告しておきますね」


「はい、お願いします」


両方の利益を合わせると1ヶ月で金貨2万枚?!物凄いんですけど。


「セイ様収支報告はすごい結果になりましたね?」


「そうね。私も聞いててびっくりしたわ」


「セイってオスタルコル帝国に税金は払ってないんでしょ?」


「払ってないわねー臣下じゃないからね」


「それじゃあもうここは独立国と一緒じゃない。聖女王国ね!」


「えー!そうなるのかな?」


ミーミルちゃんも頷いている。私は知らない間に小さいが自分の国を作ってしまったようだ。でも国民がいるわけじゃないしね国というのもおかしい気がするが?まあいいかな。

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