第78話□ホテルの要望
まだ暑いですがだいぶ過ごしやすくなりました。よろしくお願いします。
先日の2人は家の近くの川辺りでキャンプをしている。本当に山に入って獲物を取ってきたようだ。なかなかワイルドな人たちね。
まあ買い物はする気になればホテルの中にお店があるのでそこで買うことはできる。
だがこの2人はそういう気配は全く感じられない。案外こういうのに慣れてるのかもしれないわ。
それはそうと昨日の今日でもう冒険者ギルドの工事が始まっている。というかプレハブ住宅が建ってもう通信機能はそこにある。ちょっといくらなんでも早すぎじゃない?
病院に行く前にホテルの方に様子を見に行くことにした。とても利用客が多いという話だったので確認のためだ。
中に入るとみんなとても忙しそうに右往左往している。どうやら話は本当のようだ。
オウエン総支配人が急いでこちらにやって来た。
「オーナーご相談があります。応接室の方にお願いします」
「はい何でしょう」
「あの美容湯の効果が凄まじいのです。とにかく皮膚の病は全て治ってしまいますしなんと髪の薄い人はふさふさになって帰っていきました!」
「はーなるほど」
そこまで詳しく検証したわけじゃなかったから分からなかったけどそんな効果もあるのね。
「シワが伸びるのです。ですから 女性のお客様が非常に多くなりました。試しに大元になっている聖女様の魔力がたっぷり入った魔鉱石の水を使ってお饅頭を作ったんですがやっぱりお風呂に入った時と同じ効果が得られるんです!」
「あーなるほど」
「これは先日開発して売り出している聖女まんじゅうです!効果が素晴らしいので飛ぶように売れています。この前いただいた果物も同じような効果が出ています。そこでですが·······」
何この聖女まんじゅうって!包み紙にあるのは私の顔だよね?見事に特徴を捉えてるけどとっても恥ずかしいわ!
要するにお土産用に私の魔力と世界樹の葉入りの魔鉱石が欲しいということですね。
それからお土産用に果物がたくさん必要なのでもっと木を植えて欲しいとの要望だ。人手を増やして世話や収穫はするので是非進めてほしいということだ。
娯楽施設を作ってほしいという要望もあった。この前竜の代金が入ったのでとりあえず金貨1万枚を渡しておいた。このお金でカジノや飲み屋などがたくさんできるのだろう。こういうのは専門家のオウエンさんに任しとけばいいわね。
美容湯が健康にいいならこれを元にして化粧品を作ったら受けるのではないかな?この話をオウエンさんにしたところ早速取り掛かってみるとのことだった。
この後病院に出勤するとバルド竜王国から冒険者ギルド通信が入って届けられていた。もう通信が入ってるなんてすごいわね。
内容は遺跡と見られる場所で核を発見した。しかし遺跡はダンジョン化して強力な魔物がいるので調査が困難。魔物の討伐と調査協力をお願いしたいか。ダンジョンって何?後でミームちゃんに聞いてみよう。
病院の仕事が終わり自宅に帰ってミームちゃんにダンジョンのことを聞いてみた。
「ダンジョンて言うのは魔物がいる迷路よ。もちろんお宝もあるわ。魔物を倒せば魔石やドロップ品が手に入るわ。みんなそういうのが目当てでダンジョンに入るのよ」
「なるほど〜ダンジョンって生き物みたいね」
「そうなのよ。生きてると言っていいわね。ダンジョンはお宝で人間を釣って殺して吸収する。ダンジョンコアを壊すとダンジョンは消滅するわ。でも消滅させてしまうと誰も来なくなってしまうので攻略はしてもコアは壊さないようにしている所が多いわね」
「そうなの」
多分バルド竜王国が言ってきたダンジョンはまだ攻略されてない所だと思う。面白そうだから行ってみようかな。
最近病院の方は大きな治療は少なくなってきている。エリクサーは1日5本ぐらい出ているようだ。あとは特級ポーションで間に合うので足らなくなることはないだろう。
今エリクサーが100本以上あり特級ポーションは1000本を以上あるので私が3日ぐらいなくても何ら問題はないだろう。次の2連休の時に行ってみようと思う。
休みの日の朝
今日はバルド竜王国にあるスタロス遺跡ダンジョンに行く。冒険者ギルド通信で竜王国には連絡してあるので直接遺跡に行くことになっている。
場所はバルド竜王国の西側120キロメートルのところにあるそうだ。私はワイバーンゴーレムを出して出発しようとした。
「あれ?あなたたちもついてくるの?山の中だからお菓子なんかないわよ?」
「私ダンジョンって奥まで行ったことないのよ。セイが行くなら最後まで行けると思うからついて行くわ」
「私も同じです」
「それじゃあ私のワイバーンゴーレムで行きましょう。乗って乗って」
「「はーい」」
約2時間後
「山の頂上に遺跡があるわ。あれがスタロス遺跡ダンジョンね」
「この間来た宰相さんがいるわねー。確かアルバイトさんだっけ?」
「違いますわ。アルベルトさんですよ!」
アルベルトさんと魔法使いが5人あとは冒険者が5人いた。
「こんにちは。アルベルト宰相今日はよろしくお願いします」
「聖女様よくいらっしゃいました。こちらこそお願いします。そちらのお二人は?」
「ああ、助手のミームとミーミルです」
「「よろしくお願いします」」
地下9階層まで攻略しているそうだが10階層のボス部屋にいる魔物が強力で突破できないようだ。
「どうしたのミーミルちゃん?」
「セイ様、地下7階層と8階層に宝箱の取り残しがあるので7階から行くようにお願いします」
相変わらずでたらめな能力ね。入る前に分かっちゃうんだから。
今回一緒に潜るのは先ほど見かけた冒険者と魔法使いの計10人だ。
転移の羽で地下10階層のボスのところへ行こうとしたがミーミルちゃんの意見を聞いて7階層に飛んでもらった。
電気がついてるわけではないんだがぼやっと明るくなっている。なるほど不思議な空間だわ。
ミーミルちゃんの案内でスイスイと進み魔物と会う前に宝箱を見つけることができた。
「これね?」
「そうです」
「俺たちが潜った時は分からなかったな」
「すごいなお姉さん!」
「いいえただの勘ですわ!」
すごく偉そうな顔してるからきっと言われて嬉しかったんだな。中にはミスリル鉱石が入っていた。更に探索は進む。
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