第73話□開業リンドブルム病院
いつも誤字の指摘ありがとうございます。気をつけて見ていきます。よろしくお願いします。
あれから3週間が経ちホテル、病院共に完成した。ホテルでは従業員教育が終わり今日から開業になる。多分薬湯と美容湯は評判になるはずだ。
美容湯とは世界樹の葉と私の魔力を通した魔鉱石を湯に入れた物だ。なんと体の皮膚が活性化して綺麗になるのだ。
具体的に言うとシワが伸びたりシミが消えたり皮膚の病は完治するのだ。多分ものすごい人気になるのではないかなと思う。
総支配人にはアクア市からオウエン·ジェロームさん、副総支配人は同じくアクア市からクロード·ロランスさんに来て頂いた。
2人とも 引退した身ではあるが この業界に関しては知らないことがないほどの ベテランである。アクア市でミームちゃんが頑張ってくれたのでこんな優秀な方々に来てもらえることになった。
「お二人とも今日からよろしくお願いいたします」
「任せてくだされ!」
「絶対に繁盛します!特にこの美容湯!お客が殺到すること間違いなしです!今から対応を考えなきゃいけませんな!」
「その時はよろしくお願いします」
ホテルの方はお2人に任せて私は病院の方に顔を出している。病院の名前はリンドブルム病院にした。間違っても聖女なんて名前は出さないようにしている。
病院は新システムなので浸透するまでにちょっと時間がかかるようだ。だが慣れればこちらの方が格段に便利だ。
受付は診察カードを作る。そして 患者の怪我や病状によってマニュアルに従い私か司教さんか司祭さんに患者を割り振る。
私たちは診察状況を全てこのカードに記録する。話せば記録されるので非常に便利だ。支払いは自動精算機でカードに記録されている金額を支払うことになる。
で、今日は開業日なのだが非常に多くの患者さんが来院している。帝室の方で宣伝しているのだろうか?
当然のことながら私のところには容体の重い人が来ている。だが大抵の場合は診察したその時に治ることが多い。
ならば入院する人はいないことになるがそうでもない。入院の場合は順番待ちか経過観察が必要な場合になる。
3人の司教さんだと魔力が続かなくて1日に見られる患者の数も限られてくるからだ。
私も1週間全部病院に来てるわけではない。せいぜい3日か4日だ。来る日はたくさん見られるが1週間ずっと診察していては精神的に参ってしまうからだ。
今日は初日だがかなり多くの人数を診察した。で、今隣の国から来ている王子様を診察している。
帝国の南にあるバルド竜王国の第2王子だ。ちょうど私の家の真南にある国だ。ワイバーン乗りがたくさんいるらしい。帝国が魔王軍と戦う時にも援軍を出していたらしい。
この王子様は魔王軍との戦いで落とされて怪我をし動けなくなったようだ。背骨をやられてしまってるのでこれでは立てないと思う。
だがエクストラヒールで全快した。これなら今日帰れるだろう。お付きの人達が大喜びしている。
「治療は成功しました。この様子だと今日帰れると思います」
「うむ。大義であった。見事な治療だ。これだけの治療ができる者をこんな山奥に居させるのはもったいない!我が国に共に来ることを許す!」
王子なんていうのはどこ行っても偉そうなやつばっかりね。何言ってんのこの人?
「すみませんが私はここの責任者なのでここから離れることはできません」
「何を言っている?栄えあるバルド竜王国の竜騎士団長が言っておるのだぞ!ともに来て私に仕えよ!私の第3王妃にしてやろう」
こいつ久々に見たダメなやつだ!第2王子なんていうのはろくな奴がいないわね。
お付きの人たちを見るとみんな下を向いている。王子がバカなこと言ってるっていうのは理解してるようだ。
「せっかくのお誘いですがお断りしたします。そういうのは興味ありませんので」
「何だと!この無礼者め!皆の者こ奴を捕らえよ!」
「恐れながらそれはあまりに無体かと」
バキッ!
「黙れ!口答えするな!」
どうしようもないバカ王子なので眠らせることにした。
「ホーリークレイドル!」
「う、う〜ん」
ドサッ!
「お付きの人達!王子様を連れて帰ってください!おかしな考えを起こさないようにしっかり言い聞かせてください!」
「わ、分かりました。失礼しました」
まったく開業初日だっていうのに気分が悪いったらありゃしない。その後の治療は滞りなく進んで初日の仕事を終えることができた。
次の日の朝
ドンドンドン!ドンドンドン!
「聖女様起きてください!大変です!」
「はあ〜い、あらニキータ司教どうしました?」
「どうしたじゃありませんよ聖女様。バルド竜王国の第2王子ハンス·バルドがワイバー ン100体で攻めてきましたよ!」
「えー!大バカ王子ですね!」
外に出ると確かにワイバーンがたくさん飛んでいた。なるほどああやって手綱をつけて鞍もつけて操るのね。空中からバカ王子の声がしてきた。
「お前は聖女だそうだな。これを見てもまだ私の元に来る気にはならんか?それともここで踏み潰されたいか!」
「その件は昨日お断りしたはずですが?私を踏み潰すのは無理だと思いますよ」
まともに戦うのもバカバカしいので取りあえず眠らせよう。
「エリアホーリークレイドル!」
ボタボタボタボタ!ボタボタボタボタ!ボタボタボタボタ!ドスンドスンドスンドスン!ドスンドスンドスンドスン!ワイバーン達が落ちてくる。王子がこちらに向かって来たので魔力腕でぶちのめしておいた。
「ぐえー!」
「ウェイクアップ!」
お付きの人を1人起こし話を聞いてみた。
「ハンス王子はいつもこんな事をしているのですか?」
「はい。気に入った人がいるとこのようにして強引に連れて行きます」
「あなたたちにはそれを止めることはできないんですか?」
「面目ないです」
「こいつ殺していいですか?何度も来られて迷惑なので!」
「それはご勘弁ください!お願いします!」
バキッ!ドカドカ!ゴン!ボカッ!ガンガンガン!
「きひゃまにゃにをひゅるー!」
「いったい何人の人たちを連れてって困らせたのですか?」
「きひゃまなんはに········ぐえっ!がはっ!うおっ!」
最近になって魔王軍ににやられたと聞いたからこいつのために連れ去られた人は多いのではないのかな?
「多分数十人はいると思います」
お付きの人が代わりに答えてくれた。このままにしておけないわね。
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