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第72話□エリクサーの効果

いつも誤字の指摘ありがとうございます。気をつけて見ていきます。よろしくお願いします。


今私はオスカー皇子と3人の司教とともにエリクサーを試すべく帝都の中央病院に来ている。


患者は魔王軍が侵攻してきた時に戦いに巻き込まれて崖から落ちて右手と左足を失った男の人だ。その時の衝撃で神経をやられて立つこともできない。


「この方です。よろしくお願い致します」


「分かりました」


エリクサーを患者さんに飲ませてあげた。すると金色の光が全身を包み手足が再生して男の人は立ち上がることができた。


「おおおー!信じられない!もう一生寝たきりかと思っていたのに!ありがとうございます!ありがとうございます!」


「すごい効き目ですね!これで聖女様と同じ治療ができるということですね」


「そういうことになります。ここまで欠損が激しいとエリクサーでないとだめですが腕一本ぐらいでしたら特級ポーションで間に合います。今私は特級ポーションとエリクサーを1日おきに作っています」


「あのー聖女様、このエリクサーや特級ポーションはどれぐらい生産可能なんでしょうか?」


「1日でできる量ですとエリクサーはいくら頑張っても20本が限界です。特級ポーションの方は薬草があれば200本ぐらいは作れますね」


「そうなのですか。それで聖女様このエリクサーはいくらで処方されるおつもりですか」


「まだ決めていませんが特級ポーションが金貨1枚ですのでそれよりは高くなるかと思います」


「エリクサーと部位欠損が治せる特級ポーションは聖女様しか作れないのですが値段の方は国で決めさせていただけませんでしょうか」


「そうですね。あまり高すぎてもいけないでしょうしオスカー様にお任せしようと思います」


「ありがとうございます。至急国で話し合って決めたいと思います」


そうね。上級ポーションの値段とは比べ物にならないと思うけどあまり高いと困るよね。私としては金貨10枚ぐらいが妥当かなと思うわ。まあ国の決定に従いましょう。


オスカー皇子にエリクサーを3本渡しておいた。実物があった方が話し合いやすい だろうから。


司教さん達との打ち合わせも終わったのでリンドブルム平原の家に帰って来た。


「セイおかえりー!ねえ果樹園は作らないのー?」


「もう少ししてからでいいんじゃないかな。人手が足らなくて今植えると大変なことになっちゃうから」


「あ〜なるほど〜私果物も好きなんだけど·········これはしばらくお預けね〜」


植えたらすぐに収穫できるようになる。これは王国の恵みの家で確認済だ。今はやめておいた方がいい。


世界樹は更に太く大きくなっている。もう高さ30メートル太さは直径5メートル位はある。あまり高くなると取るのが大変なので困る。


今はハシゴをかけて登って取っている。なんで世界樹って葉っぱが下に落ちないのかしら。下に落ちてればこんな所に上がらなくていいのに。


それとももっと別の取り方があるのかな。魔力をいっぱい通したら果樹園の木みたいにまた大きくなるかな?ちょっとやってみよう!


「えいっ!」


世界樹の幹に抱きついて自分の魔力を流してみた。すると明らかに 世界樹が大きくなっていくのがわかった。枝も伸びて葉もたくさん茂ってきている。今日はこんなもんでいいかな?もうやめとこう。


木が大きくなるのが収まったら上から葉っぱがたくさん落ちてきた。 一体どういうことなのだろう。栄養取りすぎた分葉っぱが落ちてきたのかな?まあいいか。葉っぱを拾うのが大変だったけどしばらくは拾いに来なくていいわね。


この後はポーションを作ったり隣の街の冒険者ギルドへ行って依頼をこなしたりしていた。


冒険者ギルドには通信機能があって連絡を入れることができる。この通信機能がとても欲しいと思う。しかし私が今住んでいるところにはほとんど人もいないので冒険者ギルドを作るわけにもいかない。


騎士団同士だと連絡が取れるようになってるそうだ。どうも戦いが優先しているように思える。病院にはこのような機能がないので是非作って欲しいものだ。


ロッドレイ王国南ヴォルデレ同盟領


僕は勇者と呼ばれていた進藤守だ。ロッドレイ王国から逃げ出して3ヶ月近くが経った。


僕はヴォルデレ同盟というところにいる。ここはもともとロッドレイ王国の領土のようなのだが都市ごとに国を名乗っている。だがロッドレイ王国に対する時はみんなで協力してヴォルデレ同盟という名前で対応しているようだ。


これを見ただけでも ロッドレイ王国の統治が行き届いていないことがよくわかる。都市ごとに勝手に独立をしているということだ。王国が僕たちを元の世界に帰す気がないことがよくわかる。気がないと言うかそんな力がないということだ。


3人で逃げてきた僕たちだが、この同盟に入って冒険者登録をして1週間ほどであの2人とは別れた。あの勝手さにはついていけないからだ。


勇者だなんてことは言えるはずもないので冒険者登録はマモルでしている。


魔獣の討伐の仕事もあるが都市ごとの小競り合いに参加する傭兵のような仕事の方が多い。


僕は勇者の力があるからか今はB級冒険者になっている。主に魔獣討伐で認められてきたのだが最近は傭兵として使われることが多くなってきた。B級になるとこういう依頼もなかなか断れないのだ。


人間同士で殺し合うのは嫌なのだがそんなことも言ってられない。やらなければやられるからだ!それに傭兵の仕事の方が身入りがいい。お金の方は王国からもらった金貨がまだたくさん残っているから余裕はあるが多くあるに越したことはない。


基本的に僕は1人で活動することが多い。だがこちらに来て冒険者として働いてるうちに顔見知りになった人がいる。


C級冒険者のライラさん17歳だ。魔法使いでキャリアがあり魔物との戦闘に詳しくて頼りになる。


傭兵として働くうちに知り合った人でカリンさんがいる。この人は20歳で剣士だ。自分と同じぐらいの技量があるのでよく手合わせしてもらっている。


しばらくはこの辺りにいるつもりだが西の方に行ってみるのもいいかもしれない。


いつも読んで頂きありがとうございます。面白いなと思ったらいいねやブックマークや評価をお願い致します。もらえると励みになりますので よろしくお願いします。

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