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第6話□初戦闘

誤字のご指摘ありがとうございます。気をつけます。

王都の南門から外に出て歩くこと 30分、南の森の入り口に着いた。 確か この辺りに薬草なら生えているということだった。森と言ってもすぐに木がたくさんあるわけではなく だんだんと多くなっていく感じだ。


この辺りなら凶悪な魔物も滅多に出ない そうだ 。まず出るとしたらスライム、 ゴブリン、 ホーン ラビット この辺りが主流 らしい。魔物には会いたくないので常にキョロキョロ と周りを窺っている。


それにしても森の入り口には薬草はほとんど見当たらない。 もう取られてしまってるようだ。私はもう少し 奥に入ってみることにした。歩いて行くこと 5分


「何よ!全然薬草 なんてないじゃない!」


うーん これは 困ったな。もう少しあるかと思ったのに。みんな 取りすぎなのよ。少しは残しといてくれればいいのに。そうだ!薬草を取ったと言っても途中から折って持って行くのだから根は残ってるはずだわ。


教本に書いてあった 祝福 っていうのをやってみようかしら。薬草を頭に思い浮かべて これが立派に育つように祈って 魔力を放出しよう。


「ブレッシング!」


おおお!結構 魔力を持っていかれた感じがするわ。どうかな?何か変化はあったかしら。 まあ 魔法をかけたからってすぐに薬草が生えてくるわけないわよね。


「うわ!」


すぐに生えてきました。薬草 だけでなくて他の 草 や木も伸び始めました。すご~い!さすが ファンタジーな世界 ね。 こんなことが起こるなんて びっくりだわ。


私のかけた 祝福で私の周り 半径50メートル ほど の植物が大きくなっています。薬草もたくさん生えている。ははは 取り放題 だわ。1時間ぐらいで 山のように 薬草が手に入りました。


買ってきた1メートル四方 ぐらいの袋 2つにいっぱいになりました。たくさん取れたのはいいけどどうやって持って帰ろう。 うん そうだ。 棒を通して両端に吊るして担いでいくことにしよう。


薬草 だから軽いと思っていたんだけど さすがにこれだけ 集まるとかなり 肩が痛いわ。 私は休み休み 薬草を運んで王都の街に近づいた。


「はぁはぁはぁ疲れたーまだ町までは20分ぐらいあるかな」


大収穫に喜んでいたけれども 背中がゾクッとして振り向いたら そこには 1メートル くらいの二足歩行をしている緑の生き物が4匹いた。


あれが話に聞いているゴブリン ね。 まだ距離が20メートル くらいある。グギグギ 言ってるけれどとっても 気色悪い連中だわ。 こんなでかい 薬草を背負って逃げ切れるわけがない。 どうやら 戦うしかないようだ。


「ホーリーアロー!」


すぐに放った ホーリーアローがゴブリンの胸を貫いた。 すごい威力 だわ。 血が噴き出して ゴブリンはすぐさま倒れた。 うえ~気持ち悪い〜!


残りの3匹が棒を持って襲いかかってきた。私はすぐ プロテクションで体を保護した。そしてもう一発 ホーリーアロー を放った。


ザシュ!っと肉が裂ける音がしてまた1匹 ゴブリンが倒れた。 それでも私の方へ向かって走ってくる。なんでこいつら逃げないのよ。


2匹はもう私の直前まで来ている。もうホーリーアローじゃ間に合わない。プロテクションを張り腕のプロテクションを伸ばして ゴブリンを殴りつけた。 ボキンと音がして ゴブリンが倒れる。残りの1匹が私を 棒で叩いてきた。でも全く痛くない。しかし 怖くてたまらないので腕のプロテクションで相手を吹っ飛ばした。


まだ立ち上がって向かってくるので今度は顔に向かって 腕のプロテクションを思いっきりぶつけてやった。 グシャ!っと 音がして ゴブリンは倒れた。


「うえ~!」


倒れてる 4匹のゴブリンを見たら気持ち悪くなって吐いてしまった。


「ペッペッ!」


確か ゴブリンの討伐証明は右の耳だったかな。 あと胸に 魔石があるので それも取っていかないといけない。気持ち悪いけれど この世界で生きていくならば やらねばならない。


私は短剣を出して ゴブリンの右耳をそぎ落とした。そして胸に ナイフを突き立てて魔石を回収した。 親指くらいの青い石が出てきた。


これに慣れないといけないのか。 結構 精神的に疲れるわ。体が汚れたので 浄化 魔法をかけた。


ゴブリンはこれ以上取る所がないので立ち去ることにした。あとは 森の生物たちが 後始末してくれる。


「ステータス オープン」


何か体に力がみなぎるような感じがあったので ステータスを見ることにした。レベルが3に上がっていた。魔力値が800になっていた。


これって知られるとまずいんじゃないかな。城に連れ戻されてあいつらと一緒に修行しなきゃいけなくなるかもしれない。 絶対に秘密にしておこう。


ゴブリンを4匹倒してレベルが上がったんだな。レベルが上がると 魔力値は満タンになるようだ。


そういえば 変な連中に絡まれたからお昼を食べてなかった。 何も買ってきていないので食べ物がない。 お腹がグーグー 減っている。


失敗してしまったな。 仕方がない 我慢して 薬草 担いで 南門まで戻ってきた。


「お嬢さん 随分大量だね」


「はい たくさん 薬草が取れました」


冒険者のプレートを見せたら すんなりと 中へ通してくれた。 やはり 組織に属しているというのは 個人の証明になるようだ。


南の冒険者ギルド にやっとのことでたどり着いた。 ちょうど 夕方だったので他の冒険者も帰ってきてるところで とてもごった返している。なんかみんなに見られているような気がするが 気にしないことにした。


一番空いてるところに並んで 30分で自分の番が来た。 薬草を一袋あと ゴブリンの耳 4つ 魔石 4つを出して換金してもらうことにした。


「すごい量の薬草ですね。 そちらの袋はよろしいのですか」


「はい こちらは 自分で使いたいので半分だけ引き取ってください」


「分かりました 少々お待ちください」


待つこと10分ほどで査定が終わったようだ。


「まず ゴブリンの魔石が4つで大銅貨2 枚になります。討伐料が銅貨4枚。薬草が458本で大銅貨4枚と銅貨6枚になります。ご確認ください」


「はい確かに」


「薬草はいつも不足気味なので こんなにたくさん 新鮮なものは大歓迎です。 今後もよろしくお願いします」


「あんまり来れないんですけど頑張ります」


半日 ちょっとで大銅貨7枚の稼ぎになった まあまあ というところかな。お腹が減ったので ギルドの酒場でご飯を食べていくことにした。



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