第59話□捕虜交換
誤字の指摘ありがとうございます。気をつけて見ていきます。よろしくお願いします。
レビライムちゃんが家に来てから1週間が過ぎようとしていた。今日が約束の日になる。
魔力制御は頑張ったのだがどうしても寝てしまうと制御できなくなってしまう。
で、今レビライムちゃんの体は5歳児ぐらいの大きさになっている。これでも私にしては頑張った方だ。
「セイ様今日が約束の日になりますね。気をつけて行ってきてくださいませ」
「地獄卵はいらないから無事に帰ってきてね」
「それ本当に売ってるの?まあ大丈夫だと思うわ。レビライムちゃん支度はいいかな」
「はいできました。セイお姉ちゃん。でもーレビライムはもっと一緒にいたかったです!」
「私もそうだけど、やっぱりお父さんやお母さんと一緒にいた方がいいと思うわ」
「はい」
私は一人っ子だからこんな妹がいたらよかったのにな。この1週間ずっとそう思っていたわ。
私はドレスアーマー姿でレビライムちゃんと一緒に転移した。ロッドレイ王国北の平原に着くと相手はもう来ていた。
四天王サルエルとその部下のビュエルと男の人が1人立っていた。どうやら人質がいたようだ。
「ちょっとどういう事ニャ?レビライム様は赤子だったはず!その娘は替え玉か?!」
「いいや本人ですよ。1週間でここまで大きくなったのです」
「レビライム様本当なのですか?ウキキ」
「本当です。私はレビライムです。お母様に似ているはずです」
「そういえばイドライム様によく似ているニャ!」
「うむ!どうやら本物のようだなウキキキ」
「そちらの男性はどなたですか?」
「この男は前に四天王ユリム様が戦いで捕虜にしたオスタルコル帝国第2皇子オスカーだ」
「オスカー様ですか?私には確かめる術がありませんが」
「本当だ!私はオスカー第2皇子だ」
その後はお互いの捕虜を連れて近づき同時に交換した。
「それじゃあレビライムちゃん元気でね」
「はい。セイお姉ちゃんお世話になりました」
「ず、ずいぶん慣れてるニャ」
「たった1週間で?ムキィ」
3人はすぐに転移していった。こちらもオスカー皇子を連れて取りあえずテウル市に転移した。
「とりあえず帝国のテウル市に来ました。帝都は場所が分からなかったのですみません」
「テウル市?王国からは1000キロメートルは離れていますよ?転移の羽って移動距離は50キロメートルぐらいですよね?なんでそんなに飛べるんですか?」
「多少魔力が多いからじゃないですか」
「場所さえわかればワイバーンゴーレムでお送りしますけど」
「ぜひともお願いします!」
ワイバーンゴーレムに鞍を2つ出して乗り方向を教えてもらい飛んだ。1時間半もすると帝都が見えてきた。門の前に着陸すると皇子はヘロヘロになりながらもお礼を言ってきた。
「はあはあはあ、あ、ありがとうございました。なかなか刺激的な乗り物ですね。はあはあはあ、ぜひお礼をしたいので中にお入りください」
「いや〜私王都とか帝都とかいう所は苦手なんですよ。これで失礼しますね」
「ま、待ってください!それでは本当に父や兄に怒られてしまいます。どうかどうかご一緒にお願いします!」
「うーん。う〜ん!う~~~ん。仕方がないですね。では少しだけお邪魔します」
「オスカー·オスタルコルが今戻った。父と兄に取り次いでくれ!」
「おおー!オスカー様よくご無事で帰られましたな」
「はっ!すぐに取り次いでまいります!」
それからは段取り良くあれよあれよと言う間に私は応接室に通されていた。どうも落ち着かないわ。今までろくなことがなかったからな。あら皇帝と第1皇子が来たようだ。私は立って会釈をした。
「これはセイ様よくぞオスカーを助けてくださいました。心からお礼を申し上げます」
「いえ、私の力ではありませんわ。私は捕虜交換に立ち会っただけで選ばれたのはオスカー様の力ですわ」
「いやそれでも私たちにはありがたいの言葉しか浮かんできません。本当にありがとうございます」
「そうだ。以前にご褒美を頂いた時わざわざ持ってきてもらいすみませんでした」
「いや当然のことをしたまでですよ」
壮絶なお礼合戦をしてこの場はお開きになった。こんな偉い人もいるんだな。ちょっと私は認識を改めようと思った。
「それじゃあ失礼します」
「いつでも遊びに来てください」
「はい。機会があればお願いします」
帰りがけにまたマジックバックでお土産をもらって私は転移してテウル市のホテルアリエスに帰って来た。
魔王領第2前線基地
たった1週間でこんなに大きくなるとは一体どうしたらこんなことができるんだ。
妻も驚いて目をぱちくりさせている。だが本人なのは間違いない。顔が妻に瓜二つ だから。
身なりを見たら随分と上等なドレスを着せてもらっていた。向こうでの1週間は相当大事にされていたようだ。
「レビライムよ向こうでの生活はどうだったかな」
「はいお父様。初めて人間の町を見て人間の生活も体験してきました。活気に溢れている町だったと思います」
おいおいこれが生後1週間の子供の言うセリフか?しっかりしすぎだろう。
「魔力もたっぷりもらえてずいぶん大きくなったな」
「それはセイ様にお世話になりましたから。でもセイ様は1日目以外は極力魔力は制限されていたようです」
「ふうん、なぜかな?」
「きっとお父様とお母様の楽しみを取ってしまうのは悪いと思ったのではないでしょうか」
「な、なるほど。そういう事か」
妻は口を開けて呆然としているようだ。無理もない。これから何を教えて行けばいいのか浮かばないからだ。聖女めやってくれたな。
聖女の魔力を貰ったせいかレビライムは回復魔法が使えるようだ。これから私の魔力も分け与えていくつもりだが教えがダブらないようにするのは難しいな。しかし我が娘のためだ極力頑張っていこう。
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