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第54話□剣術講習と宝石販売準備

いつも誤字の指摘ありがとうございます。感想もとても参考になります。ありがとうございます。

オスタルコル帝国のテウル市に着いた私達はすぐに宝石細工職人のアリスさんの所に向かった。


「こんにちは。アリスさん久しぶりです。調子はどうですか?」


「おおおーセイさんやっと来たのね。もうもらった宝石は全部作品にしちゃったわよ。この1ケ月はデザインについて色々考えていたわ」


「そうだったんですか。すみません」


作品を見たらやはり素晴らしい!絶対に欲しいと思うような物ばかりだった。


今度は大きめな粒の宝石をたくさん渡しておいた。これだけあれば3ケ月は持つでしょう。


「これはすごいわね!こんな粒見た事ないわ!これは創作意欲が湧いてくるわ!」


「それでコンテストの方はどうなったんですか?」


「1人3点作品を出して審査してもらうのよ。あとは結果待ちね」


そこで良い評価がもらえれば作品に箔が付くわけね。ぜひとも頑張って欲しいものだわ。


「それで今までにコンテストに出したことはあるの?」


「最近はないわね。昔は出しては落ちるの繰り返しだったわ」


「なるほどねー芸術の世界は大変なのね」


1週間後を楽しみにしてこの町で宿を取ることにした。今回の宿にもお風呂があり冒険者ギルドに近いホテルアリエスという所だ。


妖精の2人は早速商売をしにでかけた。また予知屋と相談屋なのかな?まああの2人なら大丈夫ね。


私も1週間あるから冒険者ギルドの剣術講習を受ける事にした。剣術はからっきしなので頑張らねば!


「君が剣術を習いたいっていう冒険者だね?僕はB級冒険者の剣士ラウルだ。よろしくね」


「C級冒険者の治癒士セイです。よろしくお願いします」


彼の指導の下頑張ってやってみたが全然様にならなかった。すぐに手のひらにまめができてそれでも続けるからまめが潰れてとても痛いのだ!


「はい、今日はここまでね。頑張ったね。明日も来ようね」


何か生温かい目で見られかなり恥ずかしい!相手は20歳位のがっしりタイプで見るからに剣士って感じだ。


手が痛いから最初は治癒魔法で治したんだけど、すぐにまたまめができるので途中でやめてしまった。


私は宿の裏庭で素振りをすることにした。うーんと確か背筋を伸ばして両腕を絞るようにふる!カン!カラン!


「いたたたた·····まともに握れない〜」


「セイ畑耕してるの〜?」


「剣術の素振りよ素振り!」


「今更そんな事して何になるのよ?」


「何言ってるの?常に新しい事に挑戦して己を高めているのよ!」


「それでそのへっぴり腰になったの?」


「う、うるさいわね、そのうち格好良くなるのよ!」


「あなたこそ何してたのよ?また相談屋?」


「ふふふ私はイタズラしてました。だってそんなに簡単に相談なんてないのよ」


「まあほどほどにね」


剣術講習2日目


素振りが終わりラウルさんに打ち込んで行く練習をしている。


「えい!やー!たあ!」


うーん。全然当たらない!こりゃあ困ったわね。


「はーい。今日はここまでね。頑張ったね。明日も頑張ろうねー」


「ううーありがとうございました」


これは大変だ!中々上手く行かない。まだ2日目だ。頑張ろう!


3日目、4日目、5日目と過ぎていき私は何の収穫も得られないでいた。


「うあ!すべった!」


「おう!」


「すみません!」


剣は投げるものじゃないからね。びっくりしたんだろう。でもどんなに頑張って打ち込んでも眉ひとつ動かさなかったラウルさんが慌てた。なるほどね。1回きりの目くらまし位には使えるかな。


そして7日目になりこの講習も最後になった。今は最後の打ち込みをしている。カンカンカンカン!いくら打ち込んでも一向に当たらない。まあ普通はそうだよね。


私は短い木刀を2本隠し持っている。左足の太ももに1本と腰に1本だ。腰のは見えるようにしてある。


今だ!私は腰の短い木刀をラウルさんに向かって投げた!カン!


「それはバレバレだよ!」


「ううっ!」


打ち込まれて膝をついたがここで太ももの短い木刀を投げつけた。ラウルはそれを払ったので私の撃ち込みが腕をかすった!


「うおっ!やられたね!」


「やった!初めてかすった!」


「これで講習は終わりだ。1週間お疲れ様でした。投擲術は剣術より上手いと思う。だけど剣も続けて欲しいな」


「はい。私なりに頑張ってみます。ありがとうございました」


「どうだい?打ち上げに行かないか?」


「今日は仲間と約束があるのですみません」


「んー残念」


帰って来てアリス宅に行くと審査結果が来ていた。見事最終選考に残ったのだ!素晴らしい!


「最終選考と言う事はまだ何かあるのね?」


「うん!明日町の広場で時間を決めて1番売上が多い人の勝ちになるの。3位まではこれからが約束されるわね」


「町の広場じゃああんまり高いのは売れないねえ。何か手はあるの?」


「いや〜作る方は得意だけど売る方は素人です」


「相談屋ー!仕事よー!」


「はいはーい!」


ミームちゃんに手伝ってもらうことにした。成功したら金貨20枚の仕事だ。


「なるほどねー7人のうち3位に入れればいいわけね。でもこれサクラがいたら分からないわよね?」


「なるほどーそう言う勝負になるのかな?それなら私が大金を出せば勝ちね!ふっふふー」


「一応そういうのはなしって事で勝負をするんだけどね。みんなやるんじゃないかな?」


「私達もやる?」


「一応実力で何処まで出来るかやってみたいわ」


「アリスさん!甘い甘いわ!砂糖で出来たクレープより甘いわ!それじゃあ聞きますがアリスさん明日来てくれるお友達はどれくらいいますか?」


「ううっ!家族ならくるかも〜」


「物を売った事はありますか?」


「いえ全くありません!」


「はん!それで実力で勝負〜?本気で言ってんの〜?」


「ひえ〜すみません!やっぱりお任せします〜」


「うむ!私に任せていおきなさい!必ずやあなたを1位にしてみせましょう!はっはっはー!」


商品は100点以上ありますが大物も用意した方がいいというミームちゃんのアドバイスで超高級品も沢山ある。


「あとセイとアリスさんは明日はこの格好で販売してね!」


「これは水着?いつの間に作ったの?この辺りの水着ってこんな紐と少しの布なの?」


「そんなのあるわけ無いでしょう?明日の販売用よ!」


「ひえ〜これじゃ聖女じゃなくて性女になっちゃうよ!」


「あとセイは冒険者ギルドに行って金貨1000枚おろしてきてね」


「どうするの?」


「ミーミルちゃんに持たせるの。負けそうなら使わせるわ!ぐふふふふふふふ」


なんかこの他にもまだいくつか奥の手があるようだ。私はTバックだけは勘弁してもらい普通のビキニで落ち着いた。

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