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第51話□四天王魔竜モラトラスの最期

いつも誤字の指摘ありがとうございます。気をつけて見ていきます。よろしくお願いします。

「何が起こったのだ!俺の自慢のドラゴン達が一瞬で倒れている!一旦距離を取るしかない!」


なんかこんなにあっさり倒してしまうと、こいつら弱いんじゃないかと思う。ただ再生できないだけなんだよね。


それとも私が強すぎるのかしら 。消滅魔法が無敵すぎるのかな?いやそれはないよね。アンデッドより相性がいいって事なのかな。う〜ん、そう思うことにしましょう。


あとは四天王モラトラスだけね。魔竜なんて言うんだから何か特殊能力があるんでしょうね。


意外と用心深いわね。距離を取ってこちらの様子を窺ってるわ。ここは普通に攻撃してチャンスを窺いましょう。


「ホーリーウェポン!」


まずは大剣で削っていこう!カンカンカンカンカン!硬いなー!切れやしない!


ん?これは毒か?体に紫色の液体がたくさんついた。プロテクションがあるから私にはとどかない。だが気持ち悪いので綺麗にしておこう。


「エクストラキュア!」


魔石付きの杖を出して魔法を放つ。


「ホーリーレイン!」


「むっ!」


「ホーリーランス!ホーリーランス!ホーリーランス!」


「くっ!」


魔法なら相手にダメージを与えられる。ん?今度は黒い霧がまとわりついてくる。影に引っ張られる。危なそうだったので影に向かって消滅魔法を放った。


「ストロングバニッシュ!」


黒い霧が無くなった。こういうのにも効くんだな。私は相手の足を狙って消滅魔法を放った。


「ストロングバニッシュ!」


「ぐあああ!」


右足に当たり相手の足首から先がなくなった。バランスを崩してモラトラスは大きく傾いたが空に向かって羽ばたいた。


「足が消えた?!なんだこれは?みんなこれにやられたのか!」


ワイバーンゴーレムを呼び背に乗って空中に舞い上がった。消滅魔法を放ち翼を狙う。何回か放って左の翼を消し飛ばすことができた。


「うあああああー!」


ドズーン!


だが相手もすぐに立て直して黒いブレスを放ってきた。プロテクション3層にヒビが入って来た。構わずここで必殺技を出すことにした。相手の心臓をよく狙って撃つ!


「ジャッジメントバニッシュ!」


心臓の辺りに当たり血が噴き出してきた。もう一発放った。


「ジャッジメントバニッシュ!」


「この俺が·······く········う········」


これが相手の頭を貫いた!ドサッと倒れ何も反応がなくなった。これで終わりのようだ。


でっかい黒い龍だから売れるかな?私は自分が倒した黒い竜2体とその他の竜を回収した。


戦場を見るとまだ勇者たちは白い竜と戦っていた。一体ぐらいは任せても大丈夫だろう。他の所はワームなら聖域の中で五分五分。ジャイアントベアーはみんな苦戦していた。ヒュドラについては尚更だ。


私はこのままワイバーンゴーレムに乗ってヒュドラを上空からホーリーランスで狩って行った。


「ホーリーランス!ホーリーランス!ホーリーランス!」


勇者たちがようやくホワイトドラゴンを倒したようだ。ドラゴンがいなくなったと同時に魔物たちは 四散して逃げていった。戦いは終わりを告げた。


「「「「勝ったぞー!」」」」


「聖女様ばんざい!」


「嬢ちゃんすごいのお〜ここまで強くなってるとは思わなかったわ。アダムもそうは思わんか?」


「ああ俺も驚いたぜ。強さの桁が違うな。冒険者なら S ランク間違いないな」


「はぁはぁはぁセイアはすごいな!あの凶悪な魔王軍四天王を倒してしまった」


「はぁはぁはぁ俺達は3人で竜一匹かよ!くそぉ!」


「はぁはぁはぁあいつは異常よ!」


なんかみんなが騒ぎ出したのでゴーレムを回収して引き上げよう!こんな所にいたらろくな事はないわ。


「タロスさん私はもう帰りますね」


「帰りますねって、お前報酬はどうするんじゃ?」


「王国がまともに報酬なんかくれる訳ないでしょ!もういいです!」


「オスタルコル帝国では報酬はもらったんじゃろ?」


「ああ、騎士様の上役のロナルドさんと責任者の方でジークフリードさんという方が持って来てくれましたよ」


「ロナルドとジークフリードって第1王子と皇帝じゃねえの?」


「え?皇帝?」


「そうだぜ。ジークフリードなんてオスタルコル皇帝しかいないだろ?」


あの人皇帝だったの?全然分からなかったわ!


「あのアダムさん。それは本当?」


「ジークフリードとロナルドなら間違いねえよ。そんな有名人俺だって知ってるぜ」


「ええー分からなかったー!恥ずかしい〜」


「どうやら帝国のお偉いさんはお前さんに気を使ってわざわざ持ってきてくれたんじゃろ。いい奴じゃのう」


「帰りてえのは分かるが仲間を治してやってくれよ」


周りを見るとけが人が多い。確かにすぐに治療した方がいい人が多いな。


「うう〜分かりました〜」


私はそんなに好戦的な人間じゃないのであんな意地悪をしてくるロッドレイ王国関係者になんか会いたくないわ。あれだけ魔王軍を倒しておいて何言ってるのって思うかもしれないけどね。


「治療しますのでこちらへお願いします。怪我がひどい人から順に見ます」


まだまだ魔力はあるので治療には差し支えない。かなりひどい怪我の人だけ見ることにした。それでも80人位は治療した。


治療スピードが上がっているので夕方には重傷者の治療は終わった。並んでいる途中に息を引き取った人がいたので傷を治してから復活魔法をかけてみた。


「エクストラヒール!リザレクション!」


「うお!はぁはぁはぁ」


「おおおー復活した!!」

「凄い!生き返った!!」


なるほどー何とかなったわね?これは凄いんじゃないかな。死後どれくらいなら生き返るのか条件が分からないわ。亡くなってから早い方が良いに決まってるわよね。ならいつまでなら生き返るのかしら。


「これは凄いぞい!試しに死体を集めてマジックバッグに入れておいて後日セイに復活してもらうのはどうかのう」


「やってみる価値はあると思います!」


そういう考えのもと亡くなった人達が集められた。全部で36人だ。






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― 新着の感想 ―
[良い点] 王国に見切り付けてそう。
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