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第5話□保護魔法プロテクション

この保護 魔法プロテクション という技はなかなか 魔力量を食う。だから寝る前に全ての魔力を出して 発動して寝てみたら体の周りに発動できるようになった。何でだろう? まあ 魔力量を増やすのにもちょうどいいから これから毎日やっていこうと思う。


しかしこの保護 魔法は本当に通用するのかしら。 何とかして確かめないといけないわね。そうだ 何かで殴ってみればいいのよ。


「保護魔法プロテクション!」


近くにあった棒きれで自分の腕を叩いてみた。 痛くない。 今度は全力で叩いてみた。 やっぱり 痛くない。 これはなかなか使えると思うわ。あとは攻撃ね。


教本 によれば聖なる矢と言うのがある。自分の魔力を手に集めて 打ち出すのだ そうだ。これは魔力を1箇所に集めるということに手間取ったが 何とかできるようになった。


「ホーリーアロー!」


手に集めた魔力を矢の形にして打ち出すことに成功した。地面に向けて打ったら光の矢が刺さっていた。なかなかの威力だと思うわ。まあ 使うことはないと思うけどできるに越したことはないからね。


こちらの世界にも日曜日というのがあるので今日は仕事がお休みだ。 だから 別口のお金になりそうな仕事を探そうと思う。


いずれはこの国を出て行こうと思ってる身だ。冒険者に登録しておくのもいいかもしれないわ。


教会はアルバイト禁止なので この服を着て行くわけにはいかないわね。 でもこのあいだ 1回 ギルドで活動しちゃいましたけどね。


冒険者になるのなら別の服を用意した方がいいわね。まずは服を買いに行きましょう。


スラム 街を抜けて 南の冒険者ギルドの近くへ行くと 洋服屋さんが 何軒かある。 そこで 冒険者用の服を買うことにした。


私は魔法職 なので銀貨2枚ほど出して 白地に青模様の入ったローブを購入した。その後 武器屋の方へ行って 短剣を購入した。銀貨8枚だった。杖も売っていたがとても手が出なかったのでまた今度にしよう。


早速 南地区の冒険者ギルドに行って 冒険者登録をしようと思う。朝早い時間ではないのでかなり空いていた。 今日はもう仕事へは行かない人たちが酒場で飲んでいる。


私は受付に行って 冒険者登録を願い 出た。 誰でもなれるわけではないらしく 12歳以上で戦う術を持っている者に限る そうだ。今朝 覚えた魔法があるので なんとかなるかな?


体育館の倍ぐらいある 訓練場に行って 試験官と相対した。


「それで お嬢ちゃん 何ができるんだい?」


「はい 神聖魔法が使えます」


「ふむ。それじゃあ あそこにある 的に向けて撃ってみてくれ」


「分かりました。ホーリーアロー!」


ドシュ!金属の鎧に魔法の矢が 深々と刺さった。


「うん。中々やるね。防御の方は何かできるのかな?」


「保護魔法プロテクションができます」


そう言って自分の体の周りにプロテクションを張り巡らした。


「もう 張れているのかい?」


「はい」


「それじゃあ 木刀で攻撃させてもらうよ」


「はい」


カン!


「大丈夫みたいだね。本当に張れてるんだ。もう少し 木刀で攻撃するよ」


「分かりました」


ガンガンガンガン!


「凄いな。普通 プロテクションって体の前方に張るんじゃなかったっけ。君体にまとっているなんて 何でできるの?」


「前の方にも張り巡らせますよ」


そう言って手から魔力を出して プロテクションを張ってみた。前面というよりは腕の先に 筒状に2メートルばかり 保護 魔法を張り巡らせることができた。相手が木刀で打ち込んでくるので そこに当ててみた。


カンカンカン!これじゃあ 剣で打ち合ってるみたいだわ。すご~い!ひょっとして これこのまま 攻撃できるんじゃないかしら。 相手からは見えないみたいだし。相手が上から 木刀を振り下ろして来たので横に向けて 思いっきり 腕を振ってみた。


ガコン!


「うぐぁ!」


相手のお腹にモロにあたり 試験官がうずくまってしまった。


「あ、すみません」


「ぐえ〜 だ、大丈夫だ。ゲホゲホ。合格だよ。これ工夫次第では相手を切ったりもっと遠くから攻撃したりできるんじゃないか?ものすごい力だと思うんだけど」


「私も今気がつきました。 自分でも練習してみます。ありがとうございました」


受付の方に帰って用紙に名前と職業を書いた。名前はセイアではなくセイにした。職業は治癒士にしておいた。登録料に 銀貨 5枚を支払ってしばらくすると金属製のプレートをもらった。


私は F ランクの冒険者になった。嬉しかったのでプレートをもらってニヤニヤしていた。まだ半日あるので常設 依頼の薬草採取に行こうと思う。


冒険者ギルドを出ようとしたら男の人達に声をかけられた。私の嫌いなタイプの軽そうな2人組の男たちだ。 年齢で言うと 私より少し年上 ぐらいかな。


「嬢ちゃん 見たところ 何の武器も持っていないようだが良かったら俺たちがついて行ってやろうか」


「ありがとうございます。ですがただの薬草採取ですから 一人で大丈夫ですよ」


「そういわずに先輩の言う事は聞いておくもんだぜ?」


「う〜ん。一応 身を守る術は身につけておりますので 今日は一人で行きたいと思います」


「何だと!せっかく誘ってやってるのに」


「えぇ~いらないです〜」


私を掴もうとしたので プロテクションを張って阻止した。


「あれ?何だ?つかめねえぞ?」


「何だこれ?何かある?」


「それじゃあ失礼しますね」


「待て まだ話は終わってねえ!」


しつこいなあ。ちょっとプロテクションを伸ばして足をかけて転がしてやった。周りの人には 男たちが自分で転んでるようにしか見えない。 起き上がろうとしたので上から魔力の塊を叩きつけてやった。 2人ともうつぶせに倒れて ゲホゲホ やっている。まだ立ち上がってくるので顔面に思いっきり プロテクションをぶつけてやった。 2人とも 仰向けに倒れて動かなくなった。 どうやら息はしてるようなので このまま放っておいて行こうと思う。私が何かしているようには見えないので勝手に転んで苦しがってるようにしか見えない。走って その場を離れた。





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