第45話□決着
毎日暑い日が続きます。皆様熱中症に気をつけてお過ごしください。よろしくお願いします。
「中々しぶといわね。だがそれももう終わりよ」
頭だけになってもまだ再生を続けている魔王軍四天王ユリムに私は連続で消滅魔法をかける事にした。
「ストロングバニッシュ!」
「ぐおおおおー!」
頭が崩れかけている。もう一回だ!これで決める!
「ストロングバニッシュ!」
「ぎゃー!」
よし!何も無くなった。どうやら消滅したようだ。魔力が強くなり増えてるとは言ってもかなり疲れたな。
周りを見ると魔王軍の将軍たち以外はほとんどがゴーレムたちにやられて倒れていた。
「あああユリム様〜」
「はぁはぁはぁユリム様がやられた?バカな」
「ユリム様がやられるとは」
「はぁはぁはぁ信じられん!あのユリム様が死んだ!」
「ふっふっふっ次はお前達の番だ!覚悟しろ!」
「くそーお前などにやられるか」
「ユリム様の敵は討つ!」
「必ずお前を倒してやる」
「ユリム様の為にお前を倒す!」
何これ?これじゃ私が悪役みたいじゃないの?何あの四天王ユリムの慕われようは?いい上司だったのね。でも私を狙ってくるこいつらは敵だから倒す!
「ストロングバニッシュ!」
「うぎゃー!」
「ストロングバニッシュ!ストロングバニッシュ!ストロングバニッシュ!」
「うあー」
「ぐあああ」
「ぎゃー」
ゴーレムたちと戦ってヘロヘロだったのだろう。簡単に討ち取ることができた。しかしさすがに疲れた。
ゴーレムが大分傷ついてしまったので疲れているが修理をすることにした。今回は作り直すほどではなく魔力を通して形を元に戻すだけで済んだ。
「セイ様お疲れ様でした。素晴らしい戦いでしたね」
「すごいわねセイ!魔王軍の四天王を倒すなんて」
「ああ、ありがとう。疲れたから休みたいな」
と言ってもこんな荒野のど真ん中に宿はないし帝国の町まで戻るしかないかな。魔力はまだあるので転移の羽を使ってフカレンの町まで戻ってきた。
「セイ大丈夫?」
「もう魔力がないんじゃないですか?」
「魔力はまだあるけど疲れたから眠りたいのよ。眠い」
私は虎獣人の男女を出して護衛をするように指令を出した。女虎獣人におんぶしてもらい宿を探す事にした。
「セイ様?どうしよう眠ってしまわれたわ」
「それはしょうがないわよ。あんなすごいのと戦ったんだから」
「でもどうするの。ゴーレムさんたちは喋れないし私たちは喋れるけど見つかった途端捕まって売り飛ばされちゃうわよ」
「うーん。困ったわね。そうだ!私たちがゴーレムさんに張り付いて後ろから声を出せばいいのよ」
「なるほどー!ミームにしてはいい考えね。早速やってみましょう」
フカレンの町中央広場
私はアイザックというロナルド第1皇子お付きの騎士だ。先日聖女様に右腕を治してもらった。腕が元通りになった上に前より調子がいい気がする。
今回の任務は聖女様の行方を追うことだ。ロナルド皇子が皇帝と聖女様へのお礼について相談しておられるはずだ。それが決まっても 聖女様の居所がわからなければ渡しようがない。だから何が何でも私は聖女様の居所を突き止めねばねばならない。確かにこの町に行くという事はクファニムの町長から聞いている。
ん?何だ?獣人が女の子を背負っている。何か言い争っているようだが何だろう?
「ちょっとミーム。私たちが代わりに話せば宿へ泊まれるんじゃなかったの?」
「そんなこと言ったって宿代が前払いなんて分からなかったんだも〜ん」
「あなた聖女様と一緒にずっといてお金持ってないの?」
「そんなの私が持ってるわけないでしょー」
「やっぱり使えないミームですわね」
「何言ってんのよ!あんただって同じでしょ!」
獣人の男女がしゃべってるように思うがどう見ても2人とも女の声だ。一体どういうことなんだ。それより女獣人の背にいるのは聖女様ではないのか。
「あのーお話中すみません。私は以前に聖女様に腕を治してもらった騎士です。何かお困りのようでしたらお助けいたしますが」
「え?ああ、あなたは覚えているわ」
「はい、あの時は大変お世話になりました」
「私たちはお金を持ってなかったので宿へ泊まれなくて困っていたのよー」
「なるほど。それでしたら私の方でお金を出しておきますので泊まれる宿に案内しますよ」
「ありがとうー助かったわー魔王軍との戦いで疲れて寝てしまったのよー」
「また魔王軍と戦ったのですか?」
「ここでは迷惑がかかるとおっしゃって魔王領に行って戦ったんですの。でも魔王軍四天王ユリムと4人の将軍を倒しましたわ」
「なんですって!四天王不死王ユリムを倒した?!」
魔王軍四天王不死王ユリムと4人の将軍と言ったらユリム軍の主力じゃないか。それをまとめて倒すなんて何という力だ。これはロナルド皇子に報告せねば!
翌日ホテルビッグベアー
「んんーよく寝たわ。ここは何処なの?」
見たところホテルのようだけど?そうだ思い出したわ。ホテルを探していて寝てしまったのね。ということはあの2人が ここへ連れてきてくれたのかな。でも妖精たちはお金を持っていないからホテルには入れないよね。
「あらセイ起きたのね。気分はどう?」
「ええもう大丈夫よ。この宿にはどうやって入ったのかな」
「それはもちろん私が口を聞いてお願いしたに決まってるじゃない」
「ウソでしょ?ホテルはみんな先払いよ。あなたたちお金持ってないじゃない。誰のお世話になったの?」
「うっ、この前右腕を治療してあげた騎士様が通りかかってくれたのよ」
「なるほどね。ご飯は食べたの?」
「それは大丈夫よ。獣人さんの後ろに張り付いて部屋に食事を運んでもらったから」
なるほど。さすが2人はこういうことに関しては天才的ね。その騎士様にはお礼をしないといけないわね。
「ミーミルちゃんは何処に行ったの?」
「デザートを探しに行ったわよ」
「はあ~分かったわ」
少しするとミーミルちゃんが口の周りをクリームだらけにして帰ってきた。この2人ならどこ行っても死ぬことはないわね。
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