↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/277

第40話□宝石細工職人アリスとの契約

毎日暑い日が続きます。皆様熱中症に気をつけてお過ごしください。よろしくお願いします。

「金貨1000枚!随分多いですね。こんなに出して大丈夫なんですか?」


「何言ってるんですか!あなたが来てくれなかったら何年経ってもこの戦は終わらなかったんですよ。それをたった2日で終わらせたんですから当然です。ほとんどは国からですけどね」


「全部ギルドへ預けますのでお願いします」


「分かりました」


なんか王国とは全然扱いが違うな。まあそれだけ日々困っていたということかな。預金額は金貨2900枚か。すごい額ね!あとは特に用もないのでみんなにお土産でも買っていってあげようかな。


「セイすぐ帰るの?」


「みんなにお土産でも買っていこうかなと思うんだけど」


「それはいいですわね」


テウル市の中心街でお土産を買った。そうだこのテウル市なら宝石細工職人が見つからないかな?職人街は南の方か。


「セイ様帰らないんですの?」


「宝石細工職人でいい人がいないか探したいのよ」


「それじゃあ私は暇をつぶしてくるわー」


「セイ様南より西の方がいい人がいますよ」


西には職人街なんてないと思うのだけどミーミルちゃんの言う事は確実に当たるからな。私は街の西の方へ向かった。


しばらくすると露店が並ぶ商店街があった。そこには宝石も売られていた。私は見て回ったがあまり良いものはなかった。通り過ぎようとすると一人の少女が男たちと言い争っていた。


「私だって宝石職人だ!ここで売る事はできるはずだけど!」


「何言ってんだ!資格云々の話じゃねえ!お前の細工は品がねえんだよ!」

「そうだ!帰れ帰れ!」


「品がないって何の事よ!私は宝石に合わせて作っているだけよ!」


「あのーお取り込み中すみません。私は冒険者セイと言います。よい宝石細工職人を探しています。よかったらあなたの作品を見せてもらえますか?」


「ハハハやめときな嬢ちゃん。そんな奴の細工なんて見られたもんじゃねえよ。こっちにいいのがあるぜ」


「こちらの方の作品を見たら伺いますよ」


少女と言っても私より年上だな18歳くらいかな?快く作品を見せてくれる事になった。近くの公園に行きベンチに座り作品を見せてもらった。


「すごく綺麗ですね。とても若い人の作品とは思えないです!」


「そうですか?そんな事を言ってもらえたのは初めてです」


「何故そんな事を言うのか私には分からないです。ぜひ私と契約して欲しいです」


「契約って石はどうするのですか。石がないと流石にできませんけど」


マジックバッグから宝石を出して見せてあげた。前に王国で見た若手の作品と比べて全然こっちの方が上だと思った。


「これはすごい原石ですね。素晴らしいです!ぜひ作ってみたいです」


意気投合した私たちはその後彼女の家で契約をすることになった。彼女の名前はアリスさんと言った。父が亡くなりその後を継いだアリスさんは色々と試行錯誤して今の作品ができるまでになったという。できた宝石を見ると本当に欲しいなと思うものが多かった。街で見かけた人たちはなぜあのようにアリスさんの作品をけなすのか?どうもひがみややっかみが多いような気がした。


「それじゃあ今持っている宝石を全て置いていきますので好きに作ってみてください」


「あ、ありがとうございます!頑張りますね」


「それにしても自分の作品を見せる場がないと生活できないですよね」


「う、た、確かにそうですね」


「うーん、コンテストとかはないんですか?」


「3ヶ月先にテウル市主催のコンテストがあります。そこで作品を認めてもらうしかないですね」


「分かりました。それまでの生活費はこちらで出しておきますので安心して作品作りに励んでください」


私はアリスさんに金貨3枚を渡して宿に戻って来た。2人も戻ったので帰りは転移の羽を使った。事前に冒険者ギルドには連絡してあるのでこのまま王国に戻ることになった。


一瞬でビオラの町の冒険者ギルド前に戻ってきた。二人の妖精には先に恵みの家へ戻ってもらった。ギルドへ報告をして私も恵みの家へ戻るために歩いているとどこかで見た顔に出会った。


「思ったより簡単に手に入ったニャ。これで任務完了ニャ」


「ん?誰だっけ?」


「ん?何ニャ?」


「すみません。どこかでお会いしませんでしたか?」


「い、いえ、知らないニャ!あ、会った事ないニャ!」


「ん~?えーと?そうだ!あの変態セーラー服ふんどし女の部下だ!こんなところで何をしてるの?!」


「プ、プライベートの買い物ニャ!戦闘の意思はないニャ!」


「何言ってんのよ。 あんたたち私が同じようなこと言ったって無視して襲ってきたでしょ!」


「それは私じゃないニャ!」


「今度は何を企んでるのよ!まさか私を暗殺しようって言うんじゃないでしょうね?」


「お前のような人間凶器に構ってる暇はないニャ!」


「待てー!」


流石に獣人の身体能力はすごい!速くて追いつけず街の人々の中に潜り込まれてしまった!こんなところまで魔王軍の手が伸びているとは用心しなくてはならないな。



魔王軍本部


「魔王様この度は指令を無視して聖女に仕掛ける者がいて申し訳ありませんでした」


「不死王ユリムよ軍勢1万の損害は大きいな」


「はっこの借りはこのユリム自らが返す所存です!必ずや聖女を··········」


「緊急連絡です!魔王様オスタルコル帝国方面軍からです!第6軍が聖女率いる帝国軍と戦い全滅したとのことです。指揮官の不死者キメホーレは戦死しました!」


「な、なにー!」


「おいおいウソだろ?不死者なのにやられたのか!」


「私がここに来て1日しか経っていないのだぞ!あやつらは何をやっているのだ!」


「魔王様ただいま帰りましたニャ!転移の羽を手に入れましたニャ!しかし帰り道に聖女に出くわして追いかけられたのには肝を冷やしましたニャ!」


「え?」


「何で今日戦ってた奴が1000キロも離れたビオラの町に今日いるんだよ?転移の羽ってよく頑張って50キロぐらいが精一杯だろう?」


「う、うーん。聖女は一度行ったことがある場所なら1000キロメートル離れていても一瞬で移動できるということだ。聖女の人相をみなに知らせ警備を怠るな!奴を魔王領に入れてはならん!」

いつも読んで頂きありがとうございます。面白いなと思ったらいいねやブックマークや評価をお願い致します。もらえると励みになりますので よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] > 聖女の人相をみなに知らせ警備を怠るな!奴を魔王領に入れてはならん! 魔王領に入ってきそう!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。