表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/277

第33話□オークション

いつも誤字の指摘ありがとうございます。気をつけてはいるのですがすみません。よろしくお願いします。

私は表情が出やすいので仮面を付けてオークションに参加する。入り口で参加費銀貨1枚を払った。


ミームは心配そうな顔でキョロキョロしている。余程お友達が大切なのだろう。それでも認識阻害している所はえらい。


今日のオークションの予定表をもらったので見るとミーミルちゃんの出番は最後だった。


これ一番最後だからとっておきなんじやないかな?物凄く盛り上がる気がする。


周りを見ると男女合わせて50人程がいる。みんなお金持ちそうな顔をしている。


すぐにオークションが始まった。最初は女の娘の奴隷らしい。13歳と書いてある。とても愛らしい姿だから売れるだろう。


目当てのミーミルちゃんまであと24組もある。この空気はあまり好きになれない。


色んな人が出てくる。人や獣人がほとんどだ。妖精なんてのは珍しいんだろうな。


3番めは人や獣人の子どもが8人いる。男女4人ずつだ。しかしこの子達は体が欠損している。腕や足がない者、目が見えない者たちだ。こんな子達を買ってどうするんだろう?


「ねえミーム?あんな体の不自由な子達を買ってどうするのかな?」


「うーん、あれは物乞いさせる為に買うのよ。多分ひどい労働条件になるわね。使えなくなったら処分されるわ」


「それはかわいそうね」


誰も買わないみたいだから私が買うことにした。値段は銀貨20枚。後で支払いに行く予定だ。


その後は特に売れ残る人もなく時が過ぎて行った。大体みんな銀貨50枚から金貨5枚位の間で取り引きがされていた。


ミーミルちゃんはどれくらいの値になるのかな?金貨1000枚までなら大丈夫だけどな。


いよいよ最後のミーミルちゃんの番になった。司会者が私達を煽るようにミーミルちゃんの良い所を並べる。とは言っても名前も知らないようだ。この子の能力が素晴らしく未来を見る事が出来る力だと力説している。


うそでしょう?未来なんか分かる訳がない。でもこの世界は地球とは違う異世界だから全くないとは言い切れない。


「さあ金貨1枚から行きましょう」

「金貨2枚!」

「金貨3枚!」


どんどん値が上がっている。何がそんなに良いのかな?やはり能力なのかな?


「金貨25枚!」


私も買う意思表示をした方がいいわよね。


「き、金貨26枚」


ふう!どうしてもつかえてしまう。ここはミームを買った所だからまだ他よりは慣れているんだけどな。あれぇ?いつの間にか金貨75枚になってるー。


「金貨76枚」


「うぬう〜なんなのだアヤツは!わしの覇業の邪魔をするな!金貨80枚!」


「金貨81枚」


「ねえセイ!あんまりチマチマ上げると向こうも無理して上げてくるんじゃないかな?」


「つまりもっとたくさん上げろって事?なるほど!金貨100枚!」


「ふぐううう·······おのれー金貨150枚だー!」


ミームの嘘つき!平気で金貨50枚もあげてきたじゃない!


「金貨200枚」


「ふっふっふぎゃー!」


「旦那様しっかりしてください。誰か誰か治癒士をお願いします」


「はい治癒士です」


「あなたは!治癒士だったのですか。旦那様をお救いください!」


どうもこの方は持病があるようね。胸が悪いようだ。取りあえず治しましょう。


「ミドルキュア!これで多分落ち着くと思います。今日はゆっくり休ませてください」


「おおーありがとうございます!ありがとうございます!」


結局相手のこのご老人が倒れてしまったので私の言った金貨200枚がミーミルちゃんの落札価格になり私が落札者になった。


「今日はお助けいただいてありがとうございました。ミーミルはこの恩は忘れないです」


ミーミルちゃんはやはり身長30センチメートルで蝶のような黄色の羽をしている。頭には2本の触覚が生えており白のワンピースを着ている。


「あんた随分落ち着いてるじゃないの〜?まさか自分が助かるって分かっていたのー」


「うん!分かってましたわ。でもセイ様には大金を使わせてしまいました。必ずやお返ししますわ」


「うん、まあそれはできたらお願いします。それで何で奴隷商になんか捕まってたんですか?」


「·········だって·········だってーあのハゲ頭に落書きしたかったんですー!」


こいつら絶対いつかは命を落とすな。何で命かけてまでいたずらするかねー。居候が1人増えることになってしまった。


あれ?まだ何かあったような気がしたけれども。そうそう子供たちを8人私が落札したんだったわ。


控え室のようなところへ行くと8人がそこへ座っていた。みんな目が虚ろで下を向いてる子が多い。


「あのーセイ様今回も 奴隷契約は必要ないんですか?」


「はい 必要ありません。もし私のところから逃げたいと思うのならば逃げればいいと思います。きっと生きていける希望があるのですから」


「分かりました」


本当は人の世話なんてめんどくさいだけ。できれば関わり合いになりたくなかったけどね。


まずは体を治しましょう。体が五体満足になればきっと元気も出るでしょう。


「エクストラヒール!」


「うわっセイ様、凄まじい治癒魔法ですね。私は人の手や足が再生するのは初めて見ました」


「私は治癒士ですから」


「いやもうその領域は治癒士ではなくて聖女だと思いますよ。体の欠損をこれだけ完璧に直せる治癒士はいませんので」


「とにかく治癒士です!」


「はあ、なんでそこまで聖女を嫌うんですか?素晴らしい お力だと思うのですが」


「聖女なんて名乗ったらろくなことはありませんからね。とにかく何が何でも私は治癒士です!」


子供達はみんな自由になった体にびっくりしているようだ。もう少し体をきれいにしてあげよう。


「エリアビュリフィケーション!」


「私まで綺麗にしていただきありがとうございます」


「あっ!これは失礼しました」


「取りあえず服と靴を買いに行きます」


古着屋さんに行く前にみんなにリュックを買ってあげた。これでいろんなものを買って持って帰れるわ。


服や下着を3着ずつ買い次に靴屋に行き靴を購入した。みんな嬉しそうだな。とりあえずはラビット亭に泊まらせることにしよう。


少し大きめの部屋を2つ用意して 男女別に泊まらせることにした。8人もの人間の世話をするなんて普通だったら大変なことなんだけど難なくやっている自分が怖いわ。


子ども達は8歳から12歳。まともな家庭なら親の職業を継ぐ為に修行するとか、手に職をつけるためにどこかに弟子入りするとかする年頃だ。


そうすると町に住んだ方がいいわね。鉱山跡の私の家に住むと魔族が襲ってくるかもしれないしね。

いつも読んで頂きありがとうございます。面白いなと思ったらいいねやブックマークや評価をお願い致します。もらえると励みになりますので よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
>「·········だって·········だってーあのハゲ頭に落書きしたかったんですー!」 >こいつら絶対いつかは命を落とすな。何で命かけてまでいたずらするかねー。 いたずらに命をかける。まさに…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ