第23話□前衛ゴーレム作り
頑張って誤字をチェックします。よろしくお願いします。
核と金属を組み合わせてゴーレムができる事が分かった私はできるだけ多くの金属をマジックバッグに入れた。核は全部で115個あった。
作ってみて分かったのだが自分を模して作ったゴーレムは飛べないがミームを模して作ったゴーレムは空を飛べた。まあ小さいからというのもあるのだろう。
私のイメージに関係あるのだろうが飛べると思った物なら飛べるらしい。
なるべく硬くて壊れないような物で作り攻撃力を増しておかなければならない。
私は剣術は全然できないしどうしたら良いだろうか?やっぱり強い生き物を想像して作っていくのが無難かな。
こっちの世界は強力な魔物も多いようだが私は見たことがないし想像しようがない。ここはミームに聞いてみよう。
「ミームこの世で一番強い生物ってなあに?」
「どうしたの急にーそれはやっぱりドラゴンかなー」
「やっぱりドラゴンなんだ。じゃあ二番目は?」
「二番目ねえ?う〜ん二番目ならヒュドラかな〜」
「なあにそれは?強いの?」
「強い魔物なら冒険者ギルドに行けば本があるわよ〜」
「何?よくそんなこと知ってるわね」
「伊達にこのミームちゃんは、うろうろしてるわけじゃないのよ〜」
こいつ意外に恐ろしい奴なのかな?何でも知ってる。せっかくミームが教えてくれたので冒険者ギルドに行ってみた。1階の酒場と掲示板しか見たことなかったけど2階に資料室があった。
どれどれ〜強力魔物図鑑。これがいいわね。なるほど〜ドラゴンって言ってもいろんな種類がいるのね。さっきミームが言っていたヒュドラっていうのも載ってるわ。 こいつは首がいっぱいある方が強いみたい。あとはベヒーモスとかリヴァイアサンとかフェンリルなんてのもいるわね。だいたいよく分かったわ。
早速作ってみようかな。私は冒険者ギルドの訓練場に行きゴーレムを作ってみることにした。
イメージするのは地竜。図鑑にあった四つ足のサイのようなモンスターだ。魔力を核に通して材料の石に近づけると5メートルぐらいの地竜になった。でかい!まあちっちゃくて弱そうなのよりはいいわね。
どれくらい動けるのか強いのか試してみよう。魔力を通して私に向かってくるように指令を出した。
すごい勢いで突進してくる。私はプロテクション3層を前面に張る。
ガコーン!
地竜の突進は止められたがプロテクションを一つ砕かれてしまった。なるほどなかなかの強さだわ。これは使えるわね。もう2体作っておこう。
魔力を通さないと石の色のままだが魔力を通せばその魔物の色になる。面白いわね。
次は空を飛べるワイバーンを作る。これは移動用に使おう。あとは図鑑にあったフェンリル。こいつは地上の移動に使えると思う。 馬車よりは全然速いだろう。前衛用にも3体ずつ作っておいた。
やっぱりドラゴンは必要よね。図鑑にあった赤竜を作ってみよう。やってみたがこれはかなり大きくなった!高さ10メートルはある。ゴーレムだからブレスは吐けないけどこんなのが突進してきたら私なら絶対逃げるわね。
いつの間にかギャラリーが一杯になっていた。まずい!かなり目立ってしまったようだ。私は仮面をつけてゴーレムを回収して引き上げようとした。しかし、その時ギルドマスターに声をかけられた。
「冒険者セイよ。厄介事に巻き込まれたくないのは分かるが今のような事ができる奴はお前くらいだ。昇級試験を受ける気はないか?」
「あはは、私は先日冒険者になったばかりで経験が足りません。もう少し力をつけてから受けようと思います」
うそ〜!そのうちに何処かに行ってしまうから分からなくなるわよ!うふふふふ。
「うむう···もっともらしい事を言いおって。今日は帰るわい」
これはそろそろ移動した方がいいかな。
魔王領魔王城
「どうしたサルエル珍しく落ち込んでいるな。負けたのか?」
「魔王様大変申し訳ありません。勇者達を討つ事は出来ず、聖女には遅れをとってしまいました」
「ふ~ん。しかしお前が遅れを取るとはその聖女なかなかやるなあ。勇者達は転移魔法で逃げられたのだろう」
「ううっ············」
「しかし魔王様ロッドレイ王国にはもう一度刺客を差し向けた方が良いのではないですか?」
「うむ。それはそうなのだが聖女の方が気になるな。もし召喚された者でその強さなら危険だな。全力で叩くべきだなー」
「それでは今度こそこの四天王魔狼アガーヤが出てその聖女を倒してご覧に入れます!」
「口で言うのは簡単だがサルエル もお前も実力は大して変わらんではないか。どのようにして倒すつもりだ?」
「我ら魔狼軍団100人とケルベロスとオルトロスを連れて行きます」
「ふむ、なるほどな。よし魔狼アガーヤ!魔狼軍団と共に聖女を討て!」
「はっ必ずや聖女を討ちとってご覧に入れます!」
「魔王様。勇者達の方はどうしますか?この魔竜モラトラスの配下のドラゴンを送りましょうか?」
ドラゴンでめちゃくちゃにしてしまうと利用価値が全くなくなってしまうからな。ここは暗殺部隊にやらせるのが一番いいだろう。
「妖獣ビュエル!お前の配下の暗殺部隊で勇者達を討ち取らせよ!」
「はっ分かりましたニャ!暗殺隊キャットレイ軍団を向けますニャ!」
「いいな〜ビュエルは任務が有っていいな~ウキキ〜いいな~」
「お前服を着れるようになったのは偉いけれど今は傷を治せ!腹に穴が開いてるのだろう?」
「ううっ······分かりましたウキキ」
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