第197話□決戦準備
いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。
タルタロス神界
神は何故相手を殺さないのかプロメテウス神に尋ねたら神同士だと殺せないんだそうだ。だから気に入らない相手は傷つけてタルタロスに落とすみたいだ。直接殺すことはできないが衰弱して亡くなることはあるそうだ。どうも意味が分からない。ここに来た時死体があったからあれが衰弱死なのだろう。
神達は大怪獣を作ってはコピーして数を増やしていた。その後はマジックバッグに大怪獣をしまっている。準備するのはいい事だと思う。
ただ向こうもあんまり早くは攻めて来られないだろう。大怪獣の数を揃えないといけないだろうし。こちらに来てから増やすと魔力がなくなるだろう。マジックバッグはあるのかな?まあ何かしら代わりになる物はあるだろう。こちらは万全の準備をしないとね。
ちょっと様子を見にティターン神界に行ってみよう。うーん魔力値は28000減っていた。すぐに魔力を極限まで絞って隠匿のマントを羽織った。今のでクロノスにはバレたかもしれない。
神たちが何か作っているな。これは大怪獣じゃないのかな。部品を組み合わせて作っている。なる程こんなふうに作るのか。私とは作り方が全然違うな。
あれ?クロノスがいない。何処に行った?あいつの事だからどうせロクなことはやっていないだろう。何であんな奴が神なんだろう。魔力はほとんど出していないから歩いて移動している。
偵察はこんなものでいいだろう。次は天使街区に行ってみよう。扉を通ってティターン神界に来ている天使がいる。やはりミカエル達の上役と同じで顔が4つもある。私からみると化け物にしか見えない。入れ替わりに天使街区に入ってみた。ティターン神界に近いほど顔が多い天使達がうろうろしていた。
魔力値は25000位かな。ミカエル達より少し高いようだ。ここらの天使は神界と天使街区を行ったり来たりしている。もう少し下に行ってみるとミカエル達のような天使がたくさんいた。どうやらここの方が下級天使はたくさんいるようだ。一番下まで行くと子供や赤ちゃんの天使がたくさんいた。
魔力をほとんど出していないから私には気が付かないみたいだ。少し歩くと神樹が5本立っいた。何か世界樹ににているが上の方には木のつるで囲まれた赤ん坊がねむっていた。なる程!これで十分な状態になると下の方に降りてくるんだろう。
ここはタルタロスの天使街区の3倍位の広さがある。山の方を含めれば地上の大陸ひとつ分位の広さはあるようだ。
山の方へ円盤で移動してそこから転移して帰って来た。魔力値は26000減っていた。やはり数をこなしたほうが魔力の減り方は少なく済みそうだ。
この後魔界へ転移してセイアシティに戻って来た。こちらも戦力を増やしておこう。ティターン神界から持って来た大怪獣を出してみた。これはどう見てもヒュドラね。生き物ではないからマジックバッグに入る。
あとは翼竜かな。ただし頭が2つある。100メートル位あるから凄い迫力ね。ギガンテスと暴風龍もある。
巨大複製機を通って数を増やして行く。50体位増やしたら魔力切れだったので辞めておいた。
「ねえねえミーミル。ここから見ているとセイアは悪の女王にしか見えないんだけど」
「まあ悪魔女王だから悪の女王でも同じようなものですわ」
「セイア様はあんなに大怪獣を作って世界を征服するつもりなのでしょうか」
「んー征服というか気に入らない奴をぶっ飛ばしたいだけなんでしょ」
「そうですわね。地上でも相手は滅ぼしてしまいましたがその地を征服したわけではありませんからね。むしろ良くしていましたわ」
「私は最後までついて行きます!」
「いやーしかしあの娘といると飽きるって事だけはありませんねー」
「同感ですわ。それに種族変化が起きているようですわ。もうただの人間ではないですわね」
「それはあれだけのお方ですから当然ですよ。寿命もかなり変化していますね」
「あーみんな失礼するよ」
「これはサタン様ようこそおいでくださいましたー」
「んー我が婚約者は何処と戦をするつもりなのかな」
「多分というか確実に神と戦う気ですわ」
「はあーまったくあの娘は何処までやる気なんだか」
「大丈夫ですわ。自分の居場所を確保したら戻ってきますわ」
「セイア様が突っ走れるように私達はこの魔界を守りましょう」
「うむ、そうだね。種族変化の事はセイアにはまだ話さないでおくれ。多分もう少ししたら自分で気がつくはずだから」
ティターン神界偵察から10日が経ち私はそれなりに戦いの準備を終える事が出来た。ティターン神達が攻めてくるならタルタロス神界が決戦場になるだろう。
プロメテウス神達も戦の準備は進めていたから力を合わせれば相手を撃退する事は出来るだろう。相手はあのクロノスだから何としても自分だけを無事に帰れるように考えているはずだ。魔力値が3万から5万位でどうやって帰る気なのかな。きっと何か手立てがあるんだろうな。私はプロメテウス神達との最後の打ち合わせに向かった。
いつも読んで頂きありがとうございます。面白いなと思ったらいいねやブックマークや評価をお願い致します。もらえると励みになりますので よろしくお願いします。