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第194話□別神界発見

いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。

神域に行った次の日


私は神域についての調査をしに向かった。天使街区に入るとミカエル達が待っていた。


「あらおはようミカエルさん。どうしたの?」


「いえ、貴方の魔力を得た天使達が一気に大きくなったのよ」


「それで何か不都合がありましたか?」


「いいえ。みんな健康そのもので元気にスクスクと大きくなりました」


「それじゃあ問題ないですね」


「いいえ、大有りです!普通は何十年もかかって成長するのにそれが一晩で大きくなるなんて問題ありすぎですわ」


「栄養がよかったんでしょう。知識や経験はこれから積めばいいじゃないですか」


「何か釈然としないわ」


「大変ですミカエル様!新たに赤ちゃんが生まれて来ています。いつもより全然多いんです!」


「何ですって?何でそんな事が?まさか悪魔女王が来たから神樹が活性化したというの?」


「貴方達ってどうやって増えるの?」


「どうやってって神樹から赤ん坊になって生まれ落ちるのよ。貴方何かしたの?」


「私は何にもしてないわよ」


「カミエル、ハニエル赤ちゃんはどれくらい生まれたの?」


「25人です」


「何ですってー25人?!いつもは1人から2人でしょ?やはり悪魔女王のせいね」


「何で私が出て来るのよ!」


「貴方の魔力を神樹が吸ったに違いないわ。だから天使が予想以上に多く生まれて来ているのよ」


「おめでたいことじゃない。数が増えるのはとてもいいことよ。私の魔力でよかったらあげましょうか?」


「とにかく自然が一番なのよ。さあもう調査に行ってちょうだい」


「分かったわよ」


私が来た事でここの環境が変わってしまったのね。まあいいか。調査に行きましょう。


建物の中にはもう手がかりになるような物は無かった。後はこの広い世界を探さないといけない。うーん。見当がつかないわね。何か手がかりは無いのかしら。魔力探知してみるか。


魔力を薄く伸ばした。うーん。特に目立った物はないかな?いったい何処まで続いているんだ。地上や魔界位広いのかな。そうするととても探しきれないわね。


「こうなったら飛び上がって探してみるか。そうだ飛行艇が有ったわね」


飛行艇で神界を飛んで何か変化が無いか探して飛んでみた。同じような景色ね。特に変わった物は無いわね。


1日探し回ったが特に収穫は無かった。私は神界入り口に帰って来た。やはりこの建物の中に何かあるのではないかな?この大怪獣は動かしたら何か起こるのかな?


私はそばにある大怪獣に魔力を流し込んでみた。暴風龍、ギガンテス、今回の巨大獣、みんな問題なく動くな。この新しい鳥型は分からないがこれも問題なく動くかな。うん、動いた!ん?この4体の大型獣がある一点を向いている。そこから転移の魔力を感じるわ。ひょっとしてこの大型獣が来た場所かしらね。


ちょっと行ってみる事にした。魔力を伝って行けばいいからそんなに難しい話ではない。あっという間に到着した。


「ん?おかしいわね?下神界との繋がりができているわね。何故起動したのかしら?ここはもう誰もいないはずなのに?まあいいわ。切っておけば大丈夫ね」


ブチッ!


うわっ!何か繋がりを絶たれた。意外と鋭い人がいるのね。まあ着いてしまえばこっちのもんよ。あの口ぶりだとあそこは無人って事になっているのね。天使達は数に入ってないみたい。と言うことはあれが神なのかな?


「ん?何か生き物の気配がする?」


うわっまずい!私は石からネズミを作り放した。自分は気配を絶って隠匿のマントを羽織った。


「何?これはネズミ?こんな物が神界にいるわけがない!何処から入ったのかしら?取りあえず駆除しよう」


ジュン!プスプス·········


「うーん?おかしい?さっきの空間の繋がりから紛れ込んだのか?だとすると恐ろしいネズミだな」


「おーいアステリア何をやっているんだ?早く行こう」


「待ってヒュプノス。今ネズミがいたのよ!これは大変な事よ!」


「ネズミ?それは地上か魔界にしかいないはずでは?」


えーそうなのー。知らなかったわ。ネズミなんて何処にでもいると思っていたわ。どうしよう余計に目立ってしまうわね。まあいいか。後は知らんぷりしていよう。


「地上か魔界から来たんだね!ここから繋がっているのは奈落の底のタルタロスだからそこから来たのではないかな?」


「さすが眠りの神ね」


「いやそれは関係ないかな。それならさすが星の神だね」


「いやますます関係ないわね。タルタロスとの繋がりは切ったからもうネズミは来ないと思うわ」


「それならいいんじゃないかな。もう僕は眠るよ」


「待ってよ。私も行くわ」


何とか行ってくれたわね。眠りの神ヒュプノスと星の神アステリアか。やっぱりね神様だったんだね。そんなに悪い神ではないような気がしたわ。


それよりあの神界はタルタロスと言うのね。何かあの口ぶりだとゴミ捨て場か罪人がいる所みたいな感じだったな。ちょっとここの神界も調べてみるかな。


気配を殺して歩いて移動を開始した。よく見たら大型魔獣が沢山並んでいる。まだ見たことない奴もあるな。もらったらさすがにバレるわよね。ここは我慢我慢!


作りはタルタロス神界と同じ感じかな。と言うことはこの下に天使街区があるのかな?今は神界を探るのが先ね。建物の中にはポツポツと神様達が移動しているわね。ここは神が住んでいる所なのね。


「ねえねえタルタロス神界近くでネズミが出たらしいわよ。アステリアが言っていたわ」


「そんな物がいるなんてよほどタルタロス神界との繋がりが開いていたんだね」


「クロノス様に叱られるわね」


「うーん。クロノス様は何かとうるさいからなー。僕たちの巡回の時には気をつければいいよ。あはははは」


「そうね」


こいつらの上役はクロノスっていうのか。だんだん分かって来たわね。あの上の方には神の台座があるのよね。ちょっと行ってクロノスって奴の顔を見てやるか。


「ネズミだと?タルタロス神界からネズミが来たというのか?ありえんな。何か他の者が来ているのだろう」


「神界間移動が出来る者がいると言う事ですか?それこそありえないです魔力値で言うと3万はないと移動出来ないはずです」


「それじゃあ3万以上あるのだろう」


「魔界の者で魔力値3万などほんの一握りのはずです」


何か揉めてる。私の事を言っているのよね。神様って頭いいのね。この調子だとすぐに見つかってしまいそうね。クロノスって奴は3メートル位あるマッチョ男で黒髪の親父だ。


「ん?何か神以外の気配がするな。タナトス調べてみろ」


「う!分かりました」


不味い不味い不味い不味い不味い!こっちに来たわ。どうしましょう。転移して逃げるか。いやそもそも逃げられるかな?戦うのはちょっときつい気がする。うーん困ったわね。

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