第192話□天使達の話し合い
いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。
魔界セイアシティ
私は天界で大暴れをして転移で魔界に帰って来た。一応妖精3人組には有った事は話してある。サタンさんにはこれから報告に行く所だ。
「こんにちはサタンさん」
「何か報告でもあるのかな?」
「あー実はですね·········」
「何と言うことをしたのかな君は!」
「事後報告ですみません。取りあえず天使の偉そうな奴らは全員ぶち殺して来ました」
「はあー君ね!神が出てきたらどうするの?」
「だって勝手に魔界の人口を減らそうなんて考えている奴らよ。ぶっ飛ばしてやればいいんじゃないのかな」
「うむむむー確かに言ってることは君の方が正しいような気がするね。だけど神なんていうのはわがままな奴が多いんだよ。理屈が通るとは限らないよ」
「その時は私が責任を取って1人で神を倒しますよ」
「何を言ってるんだい。婚約者にここまで言われてはもう引き下がれないよ。一緒にやろう!我も覚悟が決まったよ!」
「ありがとうございます。ではサタンさんはルシファーたちにも声をかけてみてください。乗ってくれる人もいるかもしれませんから」
「うむ。分かったよ」
天界天使街区
パチパチ·······ボーボー··········パチパチパチ··········
「派手にやられたわね。生き残っている上位天使は居ないの?」
「権天使以上の天使は誰も生き残っていません」
「やってくれたわね悪魔女王!大天使で残っているのはこれだけなのか?」
「はい全部で9人ですね。えーとミカエル様、ガブリエル様、ラファエル様、後はウリエル、ラグエル、サリエル、レミエル、ハニエル、そして私カミエルで9人ですね。元々この9人でしたから減ってはいないですよ」
「ふー口だけの上司だったけど居なくなるとそれはそれで困りますね」
「でも天使達は誰も死んではいません」
「この子達が成長して私達位になるまで後何年かかると思っているんですか」
「ん〜気が遠くなりますね〜」
「神は何と仰せですか?」
「何も言っておられません」
「とにかくこのままでは困りますので指示をもらいに行ってきます」
「分かりました」
神界入口
「大天使ミカエルです。今回の魔族襲撃の件どう対処されますか。私より上位の天使が全部やられてしまいました。ご指示をお願いします」
「···············」
「応答なし?どういう事なのよ?」
「これはひょっとして?誰も居ないんじゃないかな?」
「そんなバカな!強制開錠!」
ゴゴゴゴゴゴズーン!
「開いたわ!ちょっと本当に誰も居ない!ガブリエル、ラファエル周りを捜索してみてください」
「分かりましたー」
1時間後
「ほんとに誰も居ないわね」
「居なくなってからかなりの時間が経っていますね」
「奥の王座に誰かの骨がありましたよ」
それよりこの状況どうしたらいいのよ。神が1人も居ないなんて。とっくにみんなどこかに行ってしまった後だということね。全然知らないでずっとここを守っていたなんて私たちバカみたいね。
んーしかし次に悪魔女王が攻めてきたらどうしよう。武器は貯蔵されているけど。まあそれは何とかなるか。しかし天使達をどうするか。千人以上いるあの子達を育てなきゃならない。どうすりゃいいのよ。
「どうするって今までも育てて来たじゃないの?」
「え?あーそうか。」
9人で何とかなっていたんだ。私達って凄いわね。でも上司が7人も死んでしまった。待てよ?もう神は前からいなかったんだ。それをあの人達は知っていたはずだ。私達にそれをかくして任務を遂行していたって事だよね。
それじゃあまるっきりサボっていたというわけでもないのね。天使のエリアはここしか知らないけど、きっと他にもあるはずよね。んーでも探しようがないわね。
「みんな集まったわね」
「これからどうするの?」
「やる事はいくつかあるわね。まず悪魔女王を何とかする事。後は神または他の天使を見つける事ね」
「多分ここは天使の育成と悪魔の数をコントロールする目的で存在していたはずよ」
「そうね。でも今さら悪魔の数をコントロールなんてやってらんないわね」
「そうね。ここは随分昔に見捨てられたような場所だしね」
「もう私達でやって行くしかないんじゃないの?」
うん。結論は出ているわね。後は悪魔女王を何とかすればいいだけね。
「悪魔女王は私が行って話をつけて来るわ」
「1人じゃ危ないわよ」
「上役7人をまとめて倒すような奴よ!その気なら私達はもう消されているわよ」
「小さな天使達を殺さないで眠らせていたわね。話し合いの余地はあると思うわ」
「それじゃあ私ミカエルとガブリエルとラファエルの3人で行ってみるわ。あなた達はチビちゃん達の面倒を見ていてください」
「分かりました。気をつけてね」
こうして私たち3人が代表として魔界へ赴く事になった。たった3人だけでは怖いので護衛に大怪獣を100体ばかり連れて行く事にした。
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