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第190話□大怪獣襲来!

いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。

戦いが終わって3ヶ月が過ぎた。魔界は平和そのものだった。ルシファー達は納得していないみたいだからいつか歯向かってくるだろう。その時になって慌てていては遅いので今から準備はしている。


魔界で準備なんてしようものならサタンさんがうるさそうだ。だから地上でゴーレムを用意している。こんな事をしているのは妖精3人以外は誰も知らない。


今は1週間に1回地上に来て作業をしている。出来たらマジックバッグにしまうので何の変化もなく私だけが知っているだけだ。何も考えずに作るとみんな生き物になってしまうので注意が必要だ。


そろそろ私がここの大統領になってから1年になる。もうここを辞めておくべきだろう。一番当てになるのはタロスさんかな。私は冒険者ギルドに行ってみた。うーん?タロスさんは何処だろ?居ないわね。仕事かな。アダムさんがいたから聞いてみよう。


「こんにちはアダムさんお久しぶりですね」


「ん?お前はセイ?!なんか凄い迫力だな?」


「ふふふ気のせいよ。タロスさんは何処かな?仕事なの?」


「今週は国外に出ているな。明後日には帰るだろう。何だ何かあるのか?」


「実は結婚するからここの大統領辞めたいの。2人に何とかして欲しいのよ」


「ほー結婚ねーまあ丁度1年経つしいいんじゃねえのかな。相談してみるぜ」


「ありがとう。また来るわ」


これでよしと。一旦魔界へ戻るかな。セイアシティに戻った私は特にやることも無いので七色宝石の加工をしていた。


「大変よセイー!もう大変なのよー!」


「ふふふミームちゃん。戦争も終わったしこの世に大変なんていう言葉は必要ないのよ」


「な、何言ってんのよ!大怪獣の襲来よー!」


「大怪獣?何それ?」


「ミーミルちゃんの話では暴風龍やギガンテス並みの大型魔獣が沢山現れて大きな被害をもたらすそうよ」


それじゃあ本当に災害だわね。突然空間から現れるから未然に防ぐ事は中々出来ないみたいね。


「それでその大怪獣は何処に現れたの?」


「それが何とここですー!」


「数はどれくらいなの?」


「どんどん現れて来るので詳しくは分からないですが現在のところ120体です!」


すぐに外に出て大怪獣を確認に行った。今回の大怪獣は岩石からできているような人型でまさにゴーレムのようだ。何だ私が作るゴーレムとちょっと似ているな。こんな物誰が作ったんだろう?こんなもんが自然発生などするわけがない。絶対に誰かが作って送り込んだに違いない。まずはそいつを探してぶっ飛ばすのは先だわね。


「必殺技を試すチャンスだわね」


天使の羽を着けて飛び上がった私はストロングバニッシュアルマゲドンをプロテクション3層の球体に溜めている。直径1メートル位になったから一発目を投下してみた。


ヒューーー!ピカッ!ズガガガーーーン!グラグラグラグラ


「うわっ!われながら凄まじい威力ね」


ほこりが舞っていたがだんだん収まってきた。相手の大怪獣はほとんどがバラバラになっていた。うーん。100体位はバラバラになったみたいね。後はこちらの大型ゴーレムに任せましょう。


丁度暴風龍が20体、キングドラゴンが2体、ベヒーモスが2体、ギガンテスが5体いる。こいつらに相手をさせよう。


「ムーナちゃん指揮を頼んだわ。私はこいつらが何処から来たのか確かめるわ」


「了解しました。お気をつけて!」


うーん。まだまだ空間が歪んでそこから大怪獣が出てきているわね。これか?何処に繋がっているんだろうね?私は空間の歪みの先に進んでみた。するとある所まで行くと繋がりが切れてしまった。どういう事だろう?


「チッ!残念行きそびれたか」


私は諦めて元の空間に戻って来た。ムーナちゃんが頑張って指揮してくれたからか敵はほとんどが倒れていた。


「御苦労様ムーナちゃん」


「セイア様も御無事で何よりです。相手の本拠地は掴めましたか?」


「うん。残念ながら空間を切られてしまったわ。さすがに行った事がない所は行けないからね」


「でも相手がいる事は分かったのですから進歩ですわね。さすがですね」


確かに相手はいるようね。途中で空間をたどられないように切るなんて真似は誰かいないと出来るわけないからね。


話をしているとサタンさんが兵を連れて来てくれた。心配してくれたのかな?


「セイア大丈夫かい?」


「相手はちょっと分からなかったわ。途中で空間を切られてしまったから」


「うむ、そうか。ちょっと話がある。我が城に来てくれ」


「はい」


どうしたんだろう。いつにも増して真面目な顔だわ。ついに愛の告白かしら?んな訳無いわね。


「どうしたんですかサタンさん」


「うむ。実は我の一族に伝わる言い伝えがあるんだ。我らの一族は昔天界の一族だったと言う話だ」


「天界?」


サタンさんの話では神の一族だったサタンさんの祖先は何らかの事件の責任を取らされこの魔界に落とされたようだ。それから何万年経ったか分からないがこの言い伝えだけが残ったそうだ。


「なる程、ではこの大怪獣の魔界への干渉は天界の仕業と言う事ですね」


「うむ。他には考えられない。私の方でも気がついたことがある。この大怪獣の干渉がある時は必ず魔界が平和になった時だ」


「というと天界は魔界の人口の管理までしていると言う事ですか」


「そんな気がする」


「許せないわね。勝手に干渉して私の所に攻めて来たのは。必ず滅ぼしてやる」


「おいおいセイア!あまり過激な事は控えようね」


「何言ってんですか。私達を管理しようなんて考えが傲慢なんですよ。必ず思い知らせてあげるわフハハハハハハ」


「··················」


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