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第19話□サルエル対セイ

誤字がないように気をつけて見ていきます。よろしくお願いします。

状況を説明してもらってから私たちはすぐに戦地へ赴いた。すでに何回か戦闘がありその度に大猿に追われて逃げ帰ってる状況だ。被害はこちらの方が多いようだ。


行ってすぐに騎士団の後について作戦に参加するように命じられた。なんで私たちなのよ?他にも強い人はいるんじゃないの?


「ねえタロスさん。なんで私たち3人が先陣なんですか?他にも強い人はいるでしょう?」


「ガハハハハハハわしらのパーティーメンバーはついてきておる!しかし王都に高ランク冒険者がいるわけがない」


「何でですか?」


「そんなの決まってるだろ。王族に無理難題ふっかけられるのがオチだ。 だからいるわけがねえ!」


「そ、そうなんですか!」


「そうなんだよ!」


ということはS級もA級も他にはいないっていうことね。やっぱり来るんじゃなかったわ。


私たちは右翼の騎士団300人と一緒に突撃をしている。と言っても 一番後ろから着いて行ってるだけだ。先頭が相手の魔物とぶつかり戦いを始めた。


しかしすごい迫力だわ。これが戦場!戦いなのね。様子を見てみると、だいたい五分五分の戦いをしている。これならばそんなに引けを取るはずはないな。


そこに違和感ありまくりの若い女が現れた。どうやら魔王軍のようだ。しかしその姿は上半身がセーラー服下半身がふんどし姿だった。 何だこいつは?変態だ!変態がいる!


あのセーラー服はヤンキーの物を奪ったのかな?それしか考えられないわ。


女はセーラー服を脱ぎだした。 どうするつもりなの?すると みるみる大きくなり10メートルほどの高さになった。こいつが大猿だったのか!


騎士達は一斉に引き始めた。私達11人は殿としてここで大猿達を相手することになった。


「10人にプロテクションをかけますね。5分ぐらいは持つはずです。プロテクション!プロテクション!」


「おおーすまんのセイ!」


「助かるぜ!」


自分にもプロテクションをかけて魔法で攻撃をする。


「ホーリーアロー!ホーリーアロー!ホーリーアロー!」


全て大猿の爪ではじかれてしまった。タロスとアダムの援護攻撃を期待したが他の魔物も攻めてきているので2パーティーはそちらの対応をしている。


何ー?このでっかいのを私1人で倒せ って言うの?無理無理無理無理ー!大猿が腕を振りかぶって全力で私を叩き伏せに来た!私はもう1枚プロテクションを張ってそれを防ぐ!


ガイン!ボゴッ!前面のプロテクションが破られたが私を包んでいるものまでは破れなかった!しかし5メートルは吹っ飛ばされた。


「ほう硬い!なかなかやるではないか女ウキキ!」


「ホーリーレイン!ホーリーレイン!ホーリーレイン!」


これだけ撃てば絶対当たるだろう!どうだ?


「うぐぁ!」


大猿に私の聖なる矢がたくさん当たったが奴は平気な顔をして立っていた。なんて奴なんだ!


私は魔力の腕で相手を殴りにかかる。ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドスン!大猿は尻もちをついた。


だがすぐに立ち上がり こちらを殴りに来た。空中にプロテクションの壁を作る。もう1つ張って二重にした。


ガコン!ガコン!2つとも破壊されてしまったが何とか大猿の攻撃を防ぐことができた。すぐさま足蹴りが飛んできた。すぐにプロテクションを全面に張るが1つだと耐えきれず自分も吹っ飛ばされた。10メートルは吹っ飛ばされたな。


自分の身にまとっているプロテクションも破られて右腕とお腹がとっても痛い!


「ハイヒール!」


傷を癒すと同時に魔力の腕で殴りかかる。ガン!ガン!ガン!ガン!相手は動きを止めた。だが殴っているだけでは相手を倒しきることはできない。聖剣を出すことにした。


「ホーリーウェポン!」


10本の聖剣を出して大猿に斬りかかった。ガイン!ガイン!ガイン!ガイン!ガイン!ガイン!相手は巧みに爪を使って聖剣を弾いている。しかしこちらの剣は10本あるので爪のない所から斬られ始めた。


ザシュ!ザシュ!ザシュ!


「うぐぁ!忌々しい剣だ!」


大猿は痛かったのか私との距離を取った。しかしすぐさま全力でダッシュしてこちらに迫ってきた。私は前面にプロテクションを張り巡らせる。もう一つプロテクションを張った。


しかし大猿は私とぶつかる直前で大きくジャンプして上に飛び上がった。


「何!」


私はすぐ上空にもプロテクションは張り巡らせるが一つしか張れなかった。


聖剣で大猿の腹を刺していくがお構いなしに落ちて来る。ガコン!ガキン!プロテクションが破られた!パキンパキンパキンパキン!聖剣もほとんどが折れてしまった。ドガッ!


「うげっ!」


「ぐあー!」


ついに私は大猿に潰される形になってしまった。しかし相手は力尽きたのか すぐに元の大きさに戻っていた。


胸が痛い!肋骨が折れているな。息が出来ない!すぐにハイヒールをかけた。


「は、ハイヒール·······」


猿女は腹が血まみれになって倒れている。しかし意識はあるようで こちらを掴みにかかってきていた。


「おのれー貴様いったい何者だー!」


「うるさいわね!私は冒険者のセイよ!」


「サルエル様!ここは一旦引きましょうニャン!」


猿女の部下だろうか。猫耳女が出てきて助けようとしていた。


「魔王軍四天王サルエルの名にかけて貴様は必ず倒してやるぞ!ウキキ·······うぐぐ·······」


周りを見ると騎士達はほとんどが引いて 2つの冒険者グループはみんな傷だらけになっていた。ここまでか。


「2度と来るな!バカ猿ー!」


その後私は2つのグループのみんなにハイヒールをかけて回復させた。さすがに魔力切れを起こしたのか頭が痛くなってその後眠ってしまった。


起きたら見覚えのない所だった。これはテントの中かな。頭の痛いのも収まったし体も回復しているようだ。


「おおセイ目覚めたか!魔王軍は引き上げていったぞ。 みんなお前の働きのおかげだ !」


「そうですか?」


「ここには見張りを残し、みんなは引き上げの準備をしている。さあわしらは報酬をもらいに行こう」


「はい!分かりました」


その後タロスさんとアダムさんのパーティーの皆さんと一緒にこの部隊のリーダーのロッドレイ公爵の元に行き金貨を200枚もらった。なぜか私が代表で受け取った。


私はすぐ報酬を分配しようと思いみんなに声をかけた。しかしB級の皆さんは別な所で1人銀貨10枚の報酬をもらったということで私の話を辞退した。


「それじゃあ私たち 11人でこれを 頭割りして分けましょう」


「ははは それは違うぞ嬢ちゃん!こういう時の分配はパーティー いくつ分で数えるんじゃ。だからこの場合は3等分になるのお」


「そうなんですか ?みんな同じく 命をかけて戦ったのにグループごとじゃ割に合わないんじゃないですか?」


「あなた優しいわね。まるで聖女様ね」


え?なんでそのワードが出てくるの?どうも私の考え方は違うらしい。冒険者の先輩がそういうのなら従うことにしよう。


「分かりました」


結局グループ割りにして私は金貨68枚をもらうことになった。私が少し多いのは直接戦ったし剣をダメにした分だそうだ。ありがたく頂いておいた。

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