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第188話□召喚された!

今年最後の投稿になります。よろしくお願いします。

終戦から1ヶ月が過ぎた。81あった町は今では116に増えている。北地区は果樹園が豊作で働き手が増えて町が5個増えた。中央地区は温泉宿と宝石工等が増えて町が20増えている。南地区では宝石加工職人等が増えて町が10増えている。


私の所には地上にいた頃よりも多くの金が入って来ている。道路は整備され常に人の行き来が多くなっている。軌道に乗ってしまった。もう特に私がいなくても何とか成ってしまう。


町の警備用に大型魔獣を置いてあるけどこんなのと戦いたいなんていうアホは1人もいない。だから起動したことがない。ただの巨大なオブジェとなっている。中型の戦車ゴーレムは魔導レーザー砲を外して大きなシャベルを取り付けて工事現場で大活躍をしている。まだまだ需要はあるだろ。小型の猫獣人達は生物になりたがっていたので望みを叶えてあげた。今はお城で働いている。


私は鎧を着ることも無くなりほとんど黒のワンピース姿で過ごす事が多くなった。1日1回サタンさんに会いに行くが後はアクセサリーをつけて町の視察などをしている。


あれ?あれ?何か体が引っ張られている。これは?地上からだわね。私を召喚しようとしている輩がいるようね。これはチョウチョのマスクをつけておきましょう。私は特に逆らわず召喚に応じる事にした。理由は面白そうだから。妖精3人組が何か言ってるけどまあいいかな。


「おおおー成功だ!悪魔の召喚に成功したぞー!」


「「「「「おー!」」」」」


見るとどう見ても怪しいカルト集団に呼ばれたようだ。術者が50人位いる。だから誰も死なずに済んだのね。こいつら私に何の用かしら?


「我は悪魔女王!魔界唯一の存在なり。我を呼び出した目的は何か?」


「ははー!我々はこの憎きヴァルデレ同盟を倒すため日夜暗躍しているのです。ぜひ女王にヴァルデレの賊共を一掃して欲しいのです」


わざわざ こんなところに人を呼び出しておいて何をさせるかと思えば人殺しかー。アホらしー。一応報酬についても聞いておくべきかな。


「報酬は?」


「ははーこちらにいる子供たちでどうでしょうか?」


よく見たら裸の子供達が眠らされて3人祭壇に横たわっている。みんな10歳位かな。どっから連れて来たのかしら。うーん。もう帰ろうかな。


ヴァルデレ同盟って亡くなったロッドレイ王国の南にあった小国家同盟の名前よね。確か西側はカンティス国だっけ。確かゴーレムを貸してあったわね。


「この子供達はまだいるの?」


「それはもう彼奴等を倒してくれるなら後10人なら」


「うむ。全部連れて来なさい」


10分もすると子供達が私の前に連れて来られていた。私は13人の子供達を連れてリンドブルム共和国に飛んだ。


カミーユ·アンペールさんに頼んで子供たちを保護してもらった。これで子供達は大丈夫ね。さて彼奴等はどうしましょうかね。


んー自分でやらせるか。強そうな助っ人は?あんまり強そうでも無いけどドクロマンとクレイジーピエロ50体でいいかな。


「お前たちはこの人達と共に活動して皆さんを地獄へ招待して」


「ヒヒヒヒヒヒ分かりました女王様」


どうやら50人の助っ人の姿を見てみんな覚悟が決まったようだ。相手の本部がある建物に刀を持って突っ込んで行った。


「うぎゃ~!」

「ぎゃー!」

「ヒヒヒヒヒヒ!」

「うがー!」

「ぎえー!」


50体の中級悪魔は私が魔界へ送っておいた。カルト集団はどうやら全滅したようだ。つまらない依頼だったわ。


セイアシティセイア城


「おかえりセイア」


「召喚されるなんて珍しいこともあるものね」


「つまらない依頼だったわ。もう二度と答えないわ」


「ふ〜ん」


「あ、そうだ元敵国からの依頼が来ていたわよ」


「何?また蘇生のお願いなのかな」


「どうやらそうみたいよ」


これはいい稼ぎになるからやると決めている。赤い宝石板の金体1杯分が依頼料だ。あの時ルシファーが言った言葉が依頼料として残っている。


魔界広しと言えど蘇生ができるのは私だけのようだ。


「エクストラヒール!リザレクション!」


「ん?ここは何処だ?俺は死んだはずだが?どうしたんだ?」


体がしっかり存在していれば蘇生にそんなに時間はかからない。だけど誰だか分からない程腐敗が進んでいたり頭があまり残っていないと誰だか分からない事になる。


終戦後あまり時間が経っていないからこの手の依頼が結構私のところに来る。こちらも戦争は終わったのでできるだけ元の姿にしてあげたい。


私の手元に残っている死体はベルフェゴールの物だけになった。このジジイは生前よほど恨まれていたのか蘇生してくれという依頼はなかった。まあ無いなら無いでずっと死んでいてくれたほうが世のため人の為になる。

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