第185話□それぞれの話し合い
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サタン軍最前線基地
前の戦いから3日が過ぎた。しかし相手は一向に攻めて来る気がない。いったいどうしたのかな?まさか逃げたりはしないよね。こちらも3人で会議をしている。
「この3日間相手は全く攻めて来る気がないように思える。いつもとは違うので会議を開かせてもらった。意見があれは言ってみてくれ」
「セイア公爵に恐れをなしたのではないですか?」
このおじさん何言ってんの?仮にも王が3人もいて女1人を恐れるなんてあるはずがないでしょう。
「うーむ。それは確かにあり得る話だ」
「サタンさん、それは本気で言ってるんですか?」
「恐れると言うかあまり刺激したくないんだろうね。予想を上回って覚醒すると大変だからだろう」
ん?よく分からないわ。何が怖いのかしら?今のサタンさんの口ぶりから言うと私はまだ強くなるように取れるわね。
「あの前にも悪魔女王のスキルを授かった悪魔はいたんですか?」
「いや、いないねえ」
「それじゃあ怖いなんて分からないじゃないですか?」
「多分悪魔皇帝と比べているんだと思うな。そして今の君の強さと比べて危険だと考えたんだろう。ちなみに悪魔皇帝は私とルシファーさ」
「戦争はお休みならセイア城に行って来ていいですか?ムーナちゃんを紹介したいので」
「うん、行ってもいいよ。だけど1人で敵陣に行ってベルゼブブ城に昨日の強力な爆弾を落としちゃダメだよ。非戦闘員もいるんだからね。それからセイアは今日から悪魔女王を名乗りなさい。位は私と同格だ」
「分かりました。それなら相手に降参するように呼びかけてください。ダメならその時は······では失礼します」
「どうやら転移されたようですな」
「ふーレプトよ!何故悪魔女王について話を出したのだ」
「あのままだとすぐにでも相手を倒しに出かけられると思いまして。取りあえず1日は待ってくれるようですから降伏勧告をしてみましょう」
「うーむ、そうだな」
セイア城会議室
「こんにちは。しばらくぶりです」
3人ともいるようね。
「あらセイしばらくねー。んー後ろの可愛い娘はだあれ?」
「うん、紹介するわ。こちらはムーナ·シンジョウ男爵。戦闘タイプの妖精よ」
「凄いですわね。上級妖精ですわ!里にも少ししか居ませんのに」
「何が凄いのか分からないわ?」
「おかしいわね。里にはこんな娘はいなかったはずよー」
「私は先日生まれたばかりですから」
「先日生まれたばかりで上級妖精!信じられませんわ!あなた何の妖精なの?」
「ねえ!何が凄いの?私には全然分からないわ」
「エルメス大丈夫よ。私も全然分からないから」
「普通は100年以上かけて上級妖精になるのよー。ありえないわ」
「私は闇の妖精です」
ええーそうだったんだ!自分で作っておいて分からなかったわ。
「私は光の妖精よー」
「私は時の妖精ですわ」
ええーこいつら種族があったんだ。初めて聞いたわ。
「まさかセイ様が関係しているのではなくて?」
「はい!セイア様に作られました」
「作ったって命を!いくらセイが非常識でも·······それが悪魔女王の力なのね!」
その後2人の半生命体化した体を完全な生物にして魔法力を強化してあげた。2人は上級妖精になったと大喜びだった。
ルシファー軍首脳会議
「ルシファー様サタン軍から降伏勧告が来ています。どう対処されますか?」
「皆の意見を聞こう」
「セイア公爵は極めて危険な女です。奴の悪魔女王の力は私たちでは太刀打ちできません」
「今刺激して進化が進むような事は避けねばなりません」
「皇帝レベルが向こうは2人こちらは1人です。今は戦うべきではないと思います」
「そんな若い女の1人や2人どうということはあるまい!」
「ルキフグスよ、お主は戦って おらんからそんな悠長なことを言ってられるのだ。我が陣営の武将が何人討ち取られているか知っているのか」
ドン!
「ふん!弱いからだろ」
「ブブブブブブ我らと肩を並べる強さのベルフェゴールがやられているブブブブブブ」
「あの変態エロジジイが死んだ?」
「奴の恐ろしい所は自分の強さだけではない。部下が将軍並みの働きをする所だ!こちらの考えた作戦はことごとく見破られ対処されてしまった!」
「にわかには信じられぬわ」
「よし、今回は負けを認めて引き下がろう。向こうもこちらの命まで奪おうとは言って来るまい」
「うむむむー!」
「しかし領土は大分削られるだろうな。皆は自分の中心兵力を出来るだけ隠せ!方法は任せるがいつでも復活できるようにしておくのだ」
「「「「「はっ!承知致しました」」」」」
サタン軍前線基地
「3日後にセイア城にて降伏の調印式を行う。出席者は皇帝と悪魔女王と王のみとする。戦闘服でいいのでキチンと参加するように。早く終わるだろうからと買い物に行こうなんて考えてワンピースなんか着てくるのはダメだよ」
「う、サタンさん何で私の考えている事が分かるんですか?」
「そんなのはちょっと考えれば頭に浮かびますよ」
「うーん。中々やりますね」
「いや、君が考えなさすぎなんだよ。とにかく調印式が終わるまでは油断しないようにね」
「んー、接待でお酒は辞めたほうがいいですよね?」
「当たり前です。お茶とお菓子だけにしなさい」
「はーい。分かりました」
どんな奴らが来るんだか。ちょっと楽しみかもしれない。
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