第184話□必殺技アルマゲドン
いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。
サタン陣営最前線基地 朝
朝ご飯のあと私は基地の中で考え事をしている。敵の3人の方が私の事を分かっているような感じだったわね。
自分のステータスを見ると魔力値が約60000になっていた。この前は45000だったのに明らかに異常な増え方をしていた。これから考えると多分前より魔法が使えるんじゃないのかな?属性は魔界だから闇だと思う。いや聖属性と闇属性って何とかなるのかな?真逆なような気がするんだけど。
「うーん?」
「どうしたんだい?セイア」
「聖属性魔法と闇属性魔法って両方使えるものですかね?」
「使えば使えるけどすごく疲れると思うよ。君は聖属性魔法の使い手だからこのままでいいんじゃないかな?」
「·······そう········ですよね······うん。ありがとうサタンさん。ちょっと外で魔法の練習をしてもいいですか?」
「うん。かまわないよ」
そうよね。疲れるなら別に今までと同じでいいわよね。今使える技で一番強力なのはストロングバニッシュだ。この消滅魔法をもっと大規模にしようと思う。
外に出ると辺りは一面荒野が広がっている。貯めてから撃つ。プロテクション全面展開で球体を作りそこにストロングバニッシュを貯めて行く。最初だから直径50センチメートル位の球体で試してみよう。
あら大して時間はかからないわね。すぐに出来たわ。それじゃあ上空から落としてみるかな。天使の羽をつけて飛び上がった。投下!
ヒューーーン!ズガガガガーン!
うわー!直径100メートルはある大穴があいてしまった。ものすごい威力ね。あらみんなが出て来ちゃった。
「なんだなんだー敵襲か!」
「いやあれはセイア様の魔法らしい。なんちゅう威力だ!」
「朝っぱらから迷惑な話だ!」
「サタン様本当に許可したんですか?」「いやーあんなに凄いのを撃つとは思わなかったんだよ!きっとまだ全力じゃないはずだよ」
「じょ冗談じゃないです!あれ以上のが落ちたらこの基地が吹っ飛びますぞ!」
「分かった分かった。すぐに止めて来るよ」
サタンさんが上がって来た。やはりまずがったかな。
「すみません。ちょっと思ったより威力があったみたいです」
「うーん。実験はこれまでにしょうか。前線基地がなくなっちゃうからね」
「はい」
威力があるのは分かったけどこれじゃあ加減が分からないわね。あとは出たとこ勝負ね。これで消滅魔法ストロングバニッシュアルマゲドンが完成した。
あらムーナちゃんがこっちに来る。何かな?
「セイア様、剣のお稽古がしたいのですがお相手お願い出来ますか?」
「大剣を使うけど私のは剣術じゃないわよ」
「ん?お願い致します」
「分かったわよ」
剣の稽古なら兵士達の訓練場があるからそちらに移動した。そういえば自分で作っておいて何だけど、この娘どれくらい強いのかしら?
身長160センチメートル、妖精族で真面目な娘に作ったつもり。紫色の羽に全身黒の鎧を着ている。髪も紫で腰まで伸ばしている。丸顔で目のぱっちりした可愛い娘だ。少なくとも前の2人のようにいたずらしまくっている悪ガキとは違う。剣も魔法も使えるはずだ。
「それじゃあ始めましょう」
「はい。お願いします」
ホーリーウェポンで剣を10本出して構えて見せた。ムーナちゃんはミスリルの剣を構えてかかって来た。
「いやー!」
ガイン!ガイン!ガイン!ガイン!ガイン!ガイン!ボコッ!
「うげぇ~·······まだまだです!」
ガイン!ガイン!ガイン!ガイン!ガイン!ガイン!ベシッ!
「うがっ!··········まだです!」
確かに速くて正確だわ。だけどフェイクが全然ないわね。ちょっと中断してお話タイムにした。
「なるほど。やってみます」
ガイン!ガイン!ガイン!ガン!ガイン!ガイン!ガンガンガン!ボゴッ!
「ぐはっ!」
「さっきより全然いいわね」
「はあはあはあ·····セイア様は何故息が切れないんですか?」
「私は魔力を伸ばしてそれで剣をふっているの。だから魔力は減っても息は切れないわね」
「なるほど!私もやってみます」
えー出来るの?魔力値は高いはずだからやれば出来るかもね。私は予備の大剣をたくさん貸してあげた。凄い!剣が7本も浮いている。元々1本は持っているから全部で8本の剣で攻めてきた。
キンキンキンキンキンキンキン!ガンガンガンガンガンガンガンガン!キンキンキンキンキンキンキン!
うん!中々いいわね!大分できるようになったわ。試しに不意打ちで魔力の腕で殴ってみたら見事にそれもかわして見せた。
「もういいんじゃないかな?後は魔法を取り入れたりするとか自分に合った工夫をしてみたら」
「分かりました。考えてみます。ありがとうございました」
うおー!!!
いつの間にかギャラリーがたくさんいる。訓練しろよお前ら。
「妖精族の姉ちゃんつええな!」
「セイア公爵様と打ち合えるなんてすげえぜ!」
「超人だな!」
「後は周りにいる先輩に稽古をつけてもらいなさい。私はもう行くわね」
あ、こいつらムーナちゃんの挑戦を受けないように練習を始めた。まあ確かに超人的な成長スピードだったからな。時々様子を見てやる事にした。
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