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第179話□悪魔女王

いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。

マスティマ王軍との全面激突が始まった。巨大猿には3体のギガンテスが襲いかかる。こん棒で袋だたきにしている。こちらの方が数も多いし作ってある素材もいいようだ。巨大猿の両腕が吹っ飛び頭も飛ばされその場に倒れこんだ。


マスティマ王は後方に下がった。代わりに先ほどのオオカミが猛スピードで前へ出てきた。こちらは魔導レーザー砲攻撃で次々撃退されている。


これは私の出番は無いかな。相手はいつもと同じ程度で攻めてきたのだろうが思ったより抵抗が大きかったというところかな。


バリヤーも張ってあるので敵はこちらの陣地に一歩も入れないでいる。肉弾戦になっている所はまだない。


「暴風龍は相手を吹き飛ばせ!」


近くを飛んで行くと相手はみんな転がっていた。そこに魔導レーザー砲の集中攻撃が浴びせられる。ここまで防げるのに何故今までは突破されていたのか?暴風龍しかいなかったからだな。やはり戦力不足だったのと使い方も悪かったのかな?


マスティマ王は後ろに下がっていて前には出て来ていない。今日はこれで終わりかな?そう思っていたら100メートルはある巨大な猿が現れた。何か最近こんな場面に出くわしている気がする。自爆する気じゃないでしょうね?


「全員魔導レーザー砲攻撃を3回放ったら伏せろ!相手が自爆するかもしれないからね」


私とゴーレム達は思いが繋がっているのですぐに行動に移せる。


バシューン!バシューン!バシューン!ドッカーン!!


「やっぱりこの手で来たか!」


あらかじめ伏せていたのでこちらの被害はほとんど無かった。暴風龍は自由にさせているが他のゴーレム達はバリヤーで覆って保護した。私は暴風龍と共に前に出てマスティマ王の様子をうかがった。


マスティマ王陣地


「ヒューヒュー何だあの相手は?全くこちらの手が通用しない!何で自爆傀儡まで分かるんだヒューヒュー」


「王様!あの光る奴はやばいです!ここはいったん引いた方がいいですぜ!」


確かに部下達の言う通りな気がする。今までより敵の傀儡兵が強化されているよだ。油断した!セイア公爵があれほどやる奴とは思わなんだ!


「ヒューヒューここはいったん前線基地まで引くぞ!ヒューヒュー」


「分かりやした!」


「ヒューヒューその前にヘイトレイ!ローゼング!エニモスト!お前ら3人でセイア公爵を探ってこい!隙あらば殺してもかまわないヒューヒュー」


「う、分かりやした。このヘイトレイが必ずや有力情報を持って帰りやす!」


こいつはチンピラみたいだがこれでも男爵だ。将軍の素質もある。腕もそこそこありなかなかに使えるやつだ。


「俺は必ずセイア公爵を倒して来ます!そうしたらこのローゼングを将軍にしてください!」


こいつはやはり男爵で腕っぷしはなかなか強い方だがちょっと頭が足りない。出来たら見っけもんってとこだな。


「さっきの様でそんなことできるわけねえだろ。このエニモストがセイア公爵を倒して見せます」


こいつも男爵で暗殺術に長けている奴だ。ひょっとしたらセイア公爵を倒せるかもしれない。


3人でいけば何かしら成果の一つぐらいはあげられるだろう。それぞれが100人ずつ部下がいる。どう使い成果を上げるか楽しみだ。


ヘイトレイとエニモストは隠れながら部下を連れて進軍している。しかしローゼングは真正面から軍を率いて向かっているようだ。我はこの間に傀儡兵を少しでも作るつもりだ。


暴風龍のセイア公爵


本当に逃げるのは早い奴らね。私は暴風龍を砦に返して防御に徹するように命じた。今は猫獣人5人にマスティマ王をスパイするように命じてある。残りの猫獣人にはパトロールをさせている。


「あの目立つ街道を来る100人位の集団は何かしら?」


どう見てもマスティマ軍だよね。まさか堂々と私と勝負に来たの?これは受けなきゃいけないわね。天使の羽をつけているから相手の前に飛んで接近した。


「俺はマスティマ軍ローゼング男爵だ!セイア公爵一対一で俺と勝負しろ!」


「ふん面白い!相手になってあげるわ!」


このローゼングという男は2メートルはある大男で全身青い皮膚をしている。金色の目と黒い2本の角が真上に伸びている若い男だ。手には2本の長剣が輝いていた。


「いざ尋常に勝負!」


「剣で勝負か。いいでしょう。ホーリーウェポン!」


10本の剣がローゼングに襲いかかる。こいつは2本剣で10本の剣を防げると思っているのだろうか。


キンキンキンキン!ザシュ!キンキンキン!ザシュ!ザシュ!ザシュ!


「うがぁ!まだまだだ!うりゃあー!」


これだけ斬られているのに気合だけは立派ね。それにしても丈夫な奴だわ。全然倒れる気配もないし真っ二つにしないといけないのかしら。


「ストロングバニッシュランス!」


「ぐああー」


光の槍が相手の腹に突き刺さった!さすがに効いたようだ。もんどり打って倒れた。しかし数秒後には腹の穴が塞がって立ち上がってきた。本当に悪魔ってのは面白いのがいるわね。それじゃあ限界まで削り取ってやろう!


ガインガイン!ザシュザシュ!


「ストロングバニッシュランス!ストロングバニッシュレイン!」


「ぐあー!まだまだだ!うおー!」


何だこいつの不死身ぶりは?閉じ込めてみるか。


「プロテクション3層全面展開!」


「む゙っ!何だこれは?出られん!うりゃ!おりゃあ!おのれー!」


よし!これで出られないわね!後は空間を絞って狭めていけば終わりね。


「何だ!だんだん狭くなって来たぞ!まさか閉じ込めて潰し殺す気か!剣で勝負しろー!こんなことをして貴様悪魔かー!」


いや悪魔はお前だろう。こんな不死身野郎にずっと付き合ってられないわ。


「うぐぁ!ううぐぐぇー···········」


これで終わりと。死体はマジックバッグにしまった。あれ?今のを見ていたローゼングの部下たちは青ざめている。


「逃げろー!悪魔女王だー!」

「食われるぞー!」

「うわー!」


速い!みんな逃げてしまった。何よ悪魔女王って。まさかステータスに変化はないわよね?


レベル105、魔力値43590、聖女、聖戦士、殲滅姫、破壊者、地獄の呪術審判、略奪姫、悪魔女王


悪魔女王って何よ!私はいつから悪魔になったのよー!

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