第176話□総力戦
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セイア城
「ベルフェゴールが攻めて来たって?」
「でっかい熊の傀儡で攻めて来たわー大きさは100メートルってところね」
確かに大きいわね。あんな大きな傀儡どうやって作ったのかしら?サタンさんも苦戦していたから大きな傀儡を使う王様がいるのね。
うちのビッグタートルとキングドラゴンとベヒーモスで倒せるかしら?まだここまでは10キロメートルはあるわね。
「他の戦力は見えるかな?」
「偵察から戻りましたニャ。あのでかい熊の後に10メートル熊が30、5メートル熊が50、3メートル熊が100続いていますニャ」
全軍を城の前に集めて私は作戦を発表した。
「総力戦です!こちらも全てのゴーレムを出して対応します。最初は魔導レーザー砲で攻撃します。その後は肉弾戦になると思います。あのでかいクマはうちの大型で相手をしてください。指揮官はミーミル子爵。小さいのはうちの中型で相手をしてください。指揮官はエルメス子爵。ミーム子爵はビッグタートルで待機。必要に応じて援護に入ってください。私と猫獣人は一番後方のベルフェゴールの相手をします。全員配置につけ!」
「「「「「「おー!!!」」」」」」
私は猫獣人100体を連れて一番後方のベルフェゴールの近くに転移した。ベルフェゴールは兵隊に神輿を引かせてその上で便器に座っていた。全くふざけたジジイだ。
兵隊は1000人位なので私の手持ちのゴーレムで相手をしようと思う。エルメスとミーミルにほとんどのゴールデムは渡してあるがどのゴーレムも1体ずつだけは手元に残してある。ドラゴンゴーレムとサイクロプスゴーレムとフェンリルゴーレムを出して魔導レーザーを撃たせた。猫獣人達も手持ちのフェンリルゴーレムとワイバーンゴーレムを10体ずつ出して攻撃をさせている。
バチューン!バチューン!バチューン!バチューン!バチューン!バチューン!バチューン!バチューン!
ドカーン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!
「グフグフグフグフ予備の傀儡兵を出せ!」
ベルフェゴールの合図で地面から3メートルの傀儡熊が100体位出てきた。こちらの魔導レーザー砲で半分は破壊したが残りは肉弾戦になった。あちこちでお互いがぶつかる鈍い音が響いている。猫獣人達は魔導バズーカや魔導銃で敵兵を減らしている。私は聖域を張って敵の勢力を削いでいる。そして神輿に攻撃を連続でかけている。
「セイクリッドサンクチュアリ!ストロングバニッシュレイン!ストロングバニッシュニードル!ストロングバニッシュランス!」
「うお!あんな遠くから攻撃が届くのか。おのれセイア公爵。スキル悪魔の魅了!」
「はあはあはあこれはベルフェゴールのスキルね!」
ちょっと息苦しいが戦えない程じゃないので攻撃を続行している。相手は結界を張っていて無傷のようだ。私は魔法使いじゃないからこれ以上の大規模攻撃魔法は持っていない。何か強力な一撃が欲しい!
私は最後のゴーレム魔導戦車を10両出して攻撃させた。魔導レーザー砲で神輿を攻撃した後は全力で体当たりをさせている。
ドカーン!ドカーン!ドカーン!ドカーン!ハリン!
結界が破れたので至近距離で魔導レーザー射撃をしている!
バチュン!ドカーン!バチュンバチュンバチュン!ドカ゚カ゚カ゚ーン!
やっと神輿が壊れた!私は剣を出してベルフェゴールに斬りつけた。相手も紫の毒を吹きかけて来る。もう息は出来なくなっている。
1分攻撃して離れまた攻撃に移る。そうだ!近づいた時にジャッジメントで奴のスキルを封じてみよう。
あ、私今は話せなかった!まあ、話せなくても魔法は発動出来る。この者の相手を操るスキルを封じたまえジャッジメント!
ガイン!ガイン!ガイン!ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!
「うがー!ううああー!何故スキルが切れたー!」
「もう1回だ!この者の相手を操るスキルを封じたまえジャッジメント!」
これでより強力にかかったはずだ!
「はあはあお前の仕業かー!毒でもくらえ!」
手や口から紫の毒を吹きかけて来た。しかし毒は私には効かない。
「トドメだベルフェゴール!」
「むむー!」
ドガーン!その時敵の5メートル級の傀儡熊が私に直撃した。
「うわー!」
20メートルはふっとばされて止まった。プロテクションがあるから大丈夫!あれ?ふらふらしている。効いているのか。私はその場に倒れてしまった。
大型ゴーレム対超大型傀儡熊
でーっかいですわね!うちの3体も大きいけど大人と子供ね。さっきまでの魔導レーザー砲攻撃で相手は右腕半分を飛ばされている。そこへキングドラゴンの尻尾攻撃が入った。しかし大熊は動かない!ベヒーモスが体当たりをするがまだ動かない!逆にベヒーモスは大熊に蹴り飛ばされて吹っ飛んだ!キングドラゴンの尻尾攻撃で今度は大熊がふらついて後ろに下がった。そこに暴風龍が7体で魔導レーザー砲攻撃をかけた。大熊の頭が溶けて崩れた。もう頭はない!
「凄いですわね!怪獣大決戦はいい勝負ですわ!」
私は円盤に乗り空から拡声魔法道具で指示を出していますの。
「それー!頑張りなさいー!そこよそこー!」
指示と言うかこれは応援ですわね!暴風龍が大熊の足に絡みついた!バランスを崩した大熊は後ろに倒れた。ドズーンという大きな音とともに大爆発を起こした!何で倒れたくらいで大爆発を起こすのよ!
ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!ボガガガガーン!!
「ひゃ~!」
私はくるくる回りながら地面に落ちてしまいました。大爆発でうちの大型ゴーレムも傷ついて動けないようです。私はやっとの思いで円盤から抜け出していた。
「ふう。危なかったですわ。これじゃあ大決戦は引き分けですわね。暴風龍が4体残っているからこちらの勝ちかしら?」
中型ゴーレム対中型傀儡熊
これまでの戦いで相手の傀儡熊は180体のうち半数は倒したわ。こちらは100体のうちまだ70体は動いている。もう一押しで勝てるわ!そう思っていたら後ろで大爆発が起こり傀儡熊の破片がうちのゴーレムに当たり半分が倒れてしまった。まあ相手も半分が倒れたから被害は同程度ね。
私は爆風で吹っ飛ばされたけど体が地面に叩きつけられただけで大怪我はしてないわ。あれ!やっぱりあんまり動けないわ。これは参ったわね。
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