第174話□しぶといジジイ!
毎日寒いですね。皆様体調にお気を付けください。 よろしくお願いします。
ベルフェゴールに対して特に対策もないまま攻撃に移る事にした。やってみなければわからないという考えだ。
ワイバーンゴーレムで爆撃をする予定だ。猫獣人達に魔導銃や魔導バズーカを持たせ隠匿のマントを渡してある。彼女等ならベルフェゴールに近づく事も出来るだろう。今回は私1人ではなくミーミルちゃんにも同行してもらっている。
転移してベルフェゴール城の北2キロメートルの谷にビッグタートルを配置した。ここからワイバーンゴーレムで爆撃しようと思う。
「いいですか?10体ずつ隊を組んで爆撃しなさい。4隊あるから間断ない攻撃が出来ると思います。それでもベルフェゴールは倒せないと思います。その時に備えて猫獣人たちは城の前で待機しててください。奴がもし出てきたらそこを狙うように!」
「分かりましたニャ。50人もいますからやって見せますニャ!」
「私も猫達と一緒に出撃していいですか。そのベルフェゴールという男を見てみたいので」
「やめた方がいいわよ。見つかったら虜にされるわよ!」
「それは大丈夫よ!」
ミーミルちゃんは決して運動神経は良い方じゃないと思う。何か手があるのだろうか?
「とにかく気をつけて行ってちょうだい」
まあ私も円盤で行って待機しますけどね。こちらは魔導戦車を持って来ている。どれぐらい威力があるのか試してやるわ。
「ワイバーンゴーレム出撃!」
「「「「「おー!」」」」」
ベルフェゴール城
ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!
「ダゴン何事だ!」
「どうやらセイア公爵の攻撃のようです。空から爆裂弾を落としています!」
「結界は大丈夫なのか?」
「今は何とか持ちこたえています」
「おのれーセイア公爵!こちらも傀儡を出せ!」
「分かりました」
グフグフわしの城に手を出すとどうなるか思い知らせてやる。傀儡は魔物を元にして作った物だ。体がちぎれて動かなくなるまで相手に襲いかかるグフグフグフグフ。
ドカーン!ドカーン!ドカーン!ドカーン!ドカーン!ドカーン!
「今度は何だ!」
「城の正門が破られました!敵兵の攻撃です!」
「地上へも傀儡兵を向かわせろ!」
「はっ!」
何だ?女の兵士か!それならばわしが操ってやろう!グフグフグフいいおもちゃが手に入りそうだ わいグフグフグフ。
「ミーミル様正門を破ってしまって良かったんですニャ?ベルフェゴールが出てくるまで待てと命令されましたニャ」
「いいのですわ!相手も結界を張っているので城はなかなか壊れませんしね。それよりあのバルコニーにいるひげのじいさんがベルフェゴールじゃない?」
「きっとそうですニャ。何か物凄くいやらしい顔ですニャ!」
「うわー確かに凄いですわね!私久しぶりにびっくりしてしまいましたわ!」
「グフグフグフさあお前たちわしの下に来い。可愛がってやるぞグフグフグフ」
「これはベルフェゴールのスキルですわね。この距離なら私には守りの腕輪があるから平気ですわ」
「うわー!どうするニャ?」
「うーん。もうちょい近くから狙いましょう」
「分かりましたニャ」
「50メートルぐらいですニャ」
「うわ気持ち悪い。もう限界ね!撃て!」
ボガーン!ボガーン!ボガーン!ボガーン!ボガーン!ボガーン!ボガーン!ボガーン!
「ぐあー!へべへべへべ〜!ううーむ゙何故わしのスキルが効かない!」
まさかこれも傀儡なのか?本物そのものではないか!うう、さすがに怪我がひどい!回復をしなければ!
「あははははははあの間抜け面真っ黒で笑えますわ!ははははははははは」
「おのれーお前は本物の女のようだな!これでもくらえ!」
「逃げますわよ!あなたたちは撃ちまくってくださいまし」
チューン!チューン!チューン!チューン!チューン!チューンチューン!
「うがーいていていててて!」
「ぷははははははは笑えますわ黒ベルフェ!ひーひひひひ、はあはあはあ」
「ミーミル様逃げますニャ!敵の傀儡兵が出てきましたニャ!みんなで担いで逃げるニャ!」
「「「おー!」」」
円盤の中
ん?ミーミルちゃんは先制攻撃を仕掛けたようね。見事に正門を破ってるわ!でも敵の傀儡兵が沢山出てきた。あれは熊ね。やけに熊が出て来るわね。これは加勢に行かないとね。転移して地上に降りて戦車ゴーレムを10両出した。
「さああなた達の初陣よ頑張って熊を倒してね!」
「はい!お任せください!」
バシューン!バシューン!バシュバシュバシュバシュバシューン!バシュバシュバシュバシュバシューン!
ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!
「ガオー!」
「ギャー!」
「ギェー!」
これで傀儡クマは何とかなるだろう。あとはベルフェゴールね。ミーミルちゃんは相手との間合いがよく分かっているようだわ。そうすると遠距離攻撃ね。
「ストロングバニッシュレイン!」
「うっ!またこの技か!結界!グフグフグフグフそんな遠くからでは通用せんわ!グフグフグフグフ」
うわ!全部弾かれてしまった。やはりもう少し近づかないと効果がないわね。息ができないけど来るって分かっていれば1分ぐらいは耐えられるわ。結界を張っているから力ずくで叩き潰すしかない!
「ホーリーウェポン!」
剣を10本出して息を目いっぱい吸ってベルフェゴールに向かって突っ込んだ。
「スキル悪魔の魅了!」
うわ!やっぱり息ができない!吸うことも吐くこともダメだ。しかし体は自由に動くぞ!
「んー!」
ガキンガキンガキン!ガキンガキン!ガキンガキンガキンガキンガキン!ガキンガキンガキン!
「こいつにはスキルが効かないのか!グフグフグフ!フルパワーだ!」
ガキンガキンガキンガキン!ガキンガキンガキン!ガキンガキン!ガキンガキンガキンガキンガキン!
転移して距離をとった。ベルフェゴールの結界は砕けなかった。50メートル程離れれば何とか呼吸もできるようになる。
「はぁはぁはぁはぁはぁ!しぶといジジイだわ!はぁはぁはぁ」
何かいい手はないのかな?猫獣人たちがバズーカ砲で攻撃を再開した。撃ちまくっている。ベルフェゴールの結界は破れない!ドラゴンゴーレムで踏み潰そう!
「行けドラゴンゴーレムベルフェゴールを踏み潰せ!」
「ギャオーギャオーギャオー!」
ドッカーン!パリン!
「うぐ!」
やった砕けた!私は転移してベルフェゴールに接近した。今度こそはと10本の剣を振り下ろしたがそれと同時に紫色の毒をたくさん食らってしまった。うえーなんて事だ!目が見えない!だが手応えはあったわ!
「うがー!」
「テトキシフィケーション!ビュリフィケーション!キュアハート!」
すぐに解毒魔法と浄化魔法をかけてHPを回復させた。たった今までベルフェゴールがいたと思われる場所には白い椅子が落ちていた。あれ?これはいつもベルフェゴールが座っている椅子ではないの?ん?椅子じゃなくて便器?何で?逃げられたのか!うわ身長3メートルはある傀儡クマが50体以上現れた。うーん!仕方が無いわね。撤退だ!
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