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第173話□テロ対策

いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。

私は転移してセイア城に帰って来た。3人を集めて会議を開いた。


「ちょっと南のベルフェゴール大公爵って言う奴を見て来ました」


「えー!よくあんな変態ジジイのところに行って無事に帰って来られたわね!」


エルメスが驚いている。ああやっぱりそういう奴なのか。


「途中で息ができなくなったので仕方なく戻ってきたのよ」


「戻ってこれてよかったわ。あいつは魔界でも有名な変態ジジイよ。近寄ったら虜にされて一生囚われ人ね。うわ〜嫌だ嫌だ!」


「それで今度は南を攻めるつもりなのー?」


「結論から言うとそうです。でも普通に戦えばいい敵ではないんです。病気をばらまいたりするんで 非常に戦いにくい相手です。女はエルメスが言ったように操られてしまいます」


「どうするんですの?」


「病気の方は得意分野ですので私の魔法で防ぐことができると思います。ですが近づくと息もできなくなるのは困ってます。猫獣人達に攻めさせるのも手だと思いました」


「ちょっと待ってください公爵様。この前はサタン様の手伝いをしないで帰ってきたくせになぜ今回は手を貸すんですか?」


「いやー婚約者たるもの影から支えればいいかなと思いましてーうふ」


「よく言うわね」


「ベルフェゴールはスラム街の女をこちらに送り込んで疫病を撒き散らすつもりです。すでに馬車が出発していますから猫獣人達に捕まえさせましょう」


「皆さんはそれぞれの仕事を頑張っていてください。手が足りない時は呼びますので」


「分かりましたー」

「承知しましたわ」

「了解しました」


「猫獣人達はベルフェゴールの町から来る馬車を捕らえてください。確か女ばかり15人も乗っていますから分かると思います」


「了解ニャ!」


今猫獣人はビッグタートルに30体私の近くに25体いる。もう少し増やした方がいいかな?馬車が着くのは明日になるだろうから余裕はあるわね。


そういうことで私はゴーレムを作ったりアイテムを増やしたりする作業をしている。


今日は猫獣人を50体作り全部に聖属性の聖域魔法サンクチュアリを付与してある。ベルフェゴールはさぞ嫌がるだろう。


アイテムについては魔導バズーカや魔導銃を物質変換器で増やしておいた。後は隠匿のマントを猫獣人の人数分増やしておいた。


あとはあのスキルを何とかしないと近づけないわね。ジャッジメントであのスキルを無効化するか。 でも近づけないんじゃ強力なことはできないわね。


捕まっていた女たちは身動きすることもままならなかったようだ。そこへいくと私は息はできなかったが動くことは自由にできていた。彼女達よりはマシということだろう。


うーん。手が無い。どうしましょう。あんな苦しいのはもうごめんだから何とかしたいのだけれど···········ダメだ。分からない。


「セイ様!仲間が馬車を発見しましたニャ!女達は近くの建物に入れてありますニャ」


現場に行って女達をみたが健康体そのものだった。私の勘違いだったのだろうか。 いや絶対何かあるはずだ。


「あの!私たちはマモン領に出稼ぎに行く予定なんです。市場に行って働かないといけないんですけど」

「そうなんですよ。そうじゃないと借金が返せないんです」


「あなた達ベルフェゴール大公爵には会ったの?」


「はい。仕事先も世話してくれて助かりましたよ」

「スラムにはいい仕事がないから本当に助かりました」


嘘だろ!ベルフェゴールにおもちゃにされてただろ?!記憶にないのかな?まあ有ったらこんな平気な顔はしてられないだろう。あいつは記憶すら操作出来るのか?うーん。


「みなさんが健康で働けるように浄化魔法をかけますね」


「はい。よろしくお願いします」


「エリアビュリフィケーション!」


「ん?」

「あれ?背中が何か変だわ?」「あら?」


女達の背中から30センチメートル位のツルのような物が飛び出して来た。やっぱり仕掛けが有った。これは消滅させよう。


「ストロングバニッシュニードル!」


ギェー!ギギー!ギェー!ギギャー!ギェー!ギェー!キギャー!キギャー!ギェー!キュー!キュー!キュー!キュー!ギェー!ギェー!


これで全部かな。どうやらもう仕掛けはないようだ。


「浄化は終わりましたからもう行って大丈夫ですよ」


「これは?なんだったんですかー!」

「こんな物が背中から出てくるなんてどういうことなの?」

「えー!」


「どこかで取り憑かれたんですね。全部浄化しましたんでもう安心ですよ」


「「「ありがとうございます」」」


これで病気がセイアランドに入る事は無いだろう。猫獣人達に町への入る者達のチェックをお願いした。聖属性の魔力をまとっているからこれぐらいの種なら浄化できるだろう。


ベルフェゴール城


「物見からの連絡です。マモン様の領地には異常がないとのことでした。町の入り口で種が浄化されているようです」


「グフグフグフグフなんだとー!うーむ!セイア公爵なかなかやるではないかグフグフグフ。なんとしても捕らえてわしの傀儡コレクションにしてやるグフグフグフグフ」


まだ手はある。必ずセイア公爵を手に入れてみせるグフグフグフグフ。

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