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第171話□ベルフェゴール

いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。

ガインガインガイン!キンキンキンキン!ザシュ!ザシュ!ガインガイン!ザシュ!ザシュ!


「うむむむ!おのれー!」


槍が壊れて相手は剣を使っている。さっきよりリーチが短くなっているから防ぐのも大変そうだわ。私の攻撃がどんどん当たるようになった。転移して相手の脇に出た。ドドメね!


「ストロングバニッシュランス!ストロングバニッシュランス!ストロングバニッシュランス!」


ドスドスドス!


「ぐあー!」


ドサッ!


「う······ぐ·······無念·········」


こいつも一応回収しておこう。今は敵だが将来はどうなるかわからないからね。気持ち悪いから死体のマジックバッグは別にしてある。


セイア城に帰りみんなで一息着いた。一応警戒はするけどもうすぐには攻めてこないんじゃないかなと思う。今日はゆっくり休んで明日から色々進めて行こう。


次の日


私たち4人で打ち合わせを行った。エルメスも何とか起きて来ている。


「昨日、今日の偵察では敵の動きはないようですー」


みんな元気になったようだ。エルメスも元気になった。


「しばらくは安全なような気がしますわ」


「あなた本当にあのエリゴス·レダ公爵を倒したの?」


「ええ、倒したわ。それがどうかしたの?東の方にいた大将も討ち取ったわよ。えーと、アイム·ギーメ公爵だったかな」


「1日で公爵を2人も討ち取った!?なんなのあなたは!」


「ただの人間です。たぶん······それよりあなたたちの方がよほど頑張ったわ!6日間もこの城を守り通したのは立派だと思います。よって3人とも子爵に陞爵します」


「ありがとうございます」

「更に精進しますわ」

「サタン様の為に頑張ります!」


「あのー陞爵は良いのですがどこか領地はもらえるんでしょうか?」


「欲しければいずれここをあげるわ」


「いえ、やはり遠慮致します」


いい所だと思うんだけどやはり危ないかな?今は危ないわね。こん後は猫獣人達に毎日偵察をしてもらう事になった。そして我々は各々の仕事に戻った。私は日々戦力増強に努めている。


あれから1週間が経った。金属はまだたくさんあるから暴風龍をを作って来た。今は10体になっている。今日はキングドラゴンを作る予定だ。


ミームちゃんは5つの町の産業を盛んにしようと努力している。ここらは鉱山があちこちにあるようだ。よい物が出るといいのに。


「そういえばここより南の戦況はどうなっているのかしら?」


「私は相手がサタン様達の進行を全力で食い止めてるのだと思いますわ。多分北上するのに苦労なさっているでしょう」


「うーん。それなら北から南へ向かって攻めてみる?」


「セイア城が攻められた時にすぐにセイ様が戻れるように連絡が早く取れるといいですわね」


「連絡手段はギルド通信くらいしかないわね?妖精族の秘宝かなんかないの?」


「この前行った時は武器や戦いのアイテムばかり持ってきたので通信装置はないですわね」


ギルド通信を2台にして私が持って行けばいいかな。


「ギルド通信を増やすから問題ないでしょう」


こうして私は2人用の円盤に乗ってギルド通信を積み南へ向かった。50キロメートル南下したら敵の城が見えてきた。その先もだいたい50キロメートル毎に城があった。サタンさんは何処だろう?200キロメートル南下したら城の手前で戦いが行われていた。防風龍が暴れまわっていたのでサタンさんの軍だろう。


戦いはサタンさんが押していたが周りからルシファーの軍が割って入ってサタンさんの進撃を食い止めていた。これは手を出さない方がいいかな。私はセイア城の南から攻めて手伝おう。転移してセイア城に帰って来た。


「どうだったの?サタン様は何処にいたの?」


「ここから200キロ南で戦っていたわ。だけど敵の援軍が来て押し戻されていた」


「あなたそれを見て黙って帰ってきたの?なぜ助太刀しなかったのよ!」


「だってサタンさんはここを守って待っていろって言ったからね。あそこで手出しをしたら全然信用してないってことになるじゃない」


「なーにいい子ぶってるのよ!殺られちゃったら終わりでしょうが!」


「あの人なら殺られないわ!」


「かー!やってらんないわ!訓練して来る!」


ドスドスドスドス


エルメスはぷりぷりして行ってしまった。私は目の前で助太刀はしなかったけど ここから南へ下ってちょっとお手伝いしようかな。この地を守りながら南へ行く分には大丈夫でしょう。


猫獣人達の調べではこの南を治めているのはベルゼブブ王の部下のベルフェゴール大公爵って奴だそうだ。大公爵なんて初めて聞いたわ。今日は偵察ね。ミームちゃんからコピーさせてもらった隠匿のマントを装着してベルフェゴールの城に向かった。セイア城から南に50キロメートルだから円盤ですぐに近くまで来た。猫獣人には円盤で待機してもらう。城はかなり大きくセイア城と同レベルだ。天使の羽をつけて城の窓から中を探ってみた。一番高い所に偉そうな連中が何人かいた。


「サタンは抑え込めているようだな。さすがはベルゼブブ様だグフグフグフ」


「しかし北のマモン様の配下の公爵が2人討ち取られたようです」


「うーむ。サタンの婚約者セイア·シンジョウ公爵か。忌々しい女だグフグフグフ。こいつらのようにわしのおもちゃにしてやるグフグフグフグフ」


なんか私の話が出ている。しかしあのベルフェゴールって奴、何て気持ち悪い奴なんだ。真横に伸びた2本の黒い螺旋の角、でかい鼻と口あごひげが胸まで伸びている。見た目はとても醜いジジイだな。ほとんど裸で、なんか見てるだけで気持ち悪くなって来た。近くには全裸の女達が全員這いつくばってベルフェゴールに愛してくれと迫っている。なんだこの絵面は?あんなジジイのどこがいいのか分からない?


「ベルフェゴール様今は作戦会議中です。力を弱めて女は他にやってください」


「ふん!グフグフグフグフ。お前はわしの所にいるのに勤勉だなダゴン」


「男の私にはその能力は無効ですから。私は貴方の魔力の方が怖いですよ」


「グフグフグフグフセイア公爵などわしに近づくことすら出来まいグフグフグフグフ」


「しかしあの者の傀儡は強力ですぞ。災害龍もいるとの事です」


このダゴンという男は熊の悪魔なのか?がっしりした3メートルぐらいある巨漢だ。


「グフグフグフグフそれなら小手調べにこいつ等を送り込んでみるかグフグフグフ」


「それはいい考えですな。上手くいけば相手を洗脳出来ますぞ!」


「グフグフグフグフようし女達よ!行ってセイア公爵を骨抜きにしてこいグフグフグフグフ」


「はぁ~いベルフェゴール様〜」「行って来ます〜」


これが奴の能力なのか?絶対にモテるようなやつじゃないから 洗脳かなんかしてるんだろうな。こういうスキルなのかな。気分が悪くなってきたけどもう少し探ってみるか。

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