第168話□2公爵軍侵攻!
いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。
セイア城西部エリゴス·レダ公爵城
「マモン様からの命令だ。東のマモン様の城を取り戻す!東のアイム·ギーメ公爵と同時攻撃の予定だ。全員用意しろ!魔獣5000体を先に放て!」
「分かりました!」
魔獣5000体と兵士3000人の軍団だ。向こうのギーメ公爵と合わせればこの倍になる。負けるはずがねえ!
セイア城東部アイム·ギーメ公爵城
「いいか。同時攻撃で相手を分断する!魔獣5000体を先方にしてその後3000の兵でかかるぞ!レダ公爵に遅れをとるなよ!」
「「「「「オー!」」」」」
両軍合わせて16000の軍団だ。必ず勝てるはずだ!
セイア城
ミーミルはどうやってエルメスにセイのことを伝えるつもりなんだろう?下手をすると軍が分裂しちゃうわね。
「セイ様は地上に向かいました。帰って来るのは1週間後ですわ」
「ルシファーの城を壊してこれから報復があるのに何で今行くのよ!」
「セイ様は地上では聖女です。疫病が流行り行かなくてはならなかったのですよ」
「何それは!サタン様より大切なの?!これじゃあサタン様がかわいそうだわ!」
うーん。ごもっともな意見だ。
「私達で1週間防衛しましょう」
「なんてことなの!」
「あーもうすぐ今日の偵察が戻ってくる頃よ」
「報告しますニャ!セイア城東10キロメートルに敵発見。先頭に魔獣5000続いて兵士3000が侵攻中ニャ」
「報告ニャ!セイア城の西10キロメートルに敵発見!先頭に魔獣5000後方に兵士3000が来ますニャ!」
なる程ね。同時に攻めて兵力を分散させようっていう腹ね。
「えー私はセイ様が不在の間この セイア城の司令官代理です。今から作戦を伝えます。敵の狙いは私たちを分断して各個に撃破するつもりです。だからエルメス軍とミーミル軍で西の敵を殲滅してください。その間私はビッグタートルで東側にバリヤーを張って時間を稼ぎます」
「大丈夫なの?」
「町のバリヤーの他に5個のバリヤーがあります。これを上手く使い敵を足止めします。西側は敵が撤退したらこちらに戻ってきてください」
「分かったわ。死なないでよ!」
「それじゃあ行って来ますわ」
敵が特殊なことをしない限り西側の方は勝てると思う。問題は東側ね。うまくやらないと全滅するわね。
セイア城西の平原
「おお!敵が出てきたぞ!何だあれは?大型魔獣が100体位だな。いや待て!災害龍が3体もいる。後ろには巨大な魔獣が2体控えているぞ!マモン様の魔獣はあれに殺られたのか!」
「よし!魔導レーザー発射!」
「一斉砲撃開始!」
バシューン!バシューン!バシューン!バシューン!バシューン!バシューン!バシューン!バシューン!バシューン!
ドッカーン!ドッカーン!ドカドカドカドッカーン!ドカドカドカドカドッカーン!ドカドカドカドカドカドッカーン!
これで魔獣の前衛は倒せましたわ。次は暴風龍とキングドラゴンとベヒーモスに暴れさせましょう。しばらくしたら魔導 レーザーも使えるようになりますわね。
「ギャオー!ギャオギャオギャオー!」
ビュービュービュー!ビュービュービュー!ビュービュービュー!ドーン!ドーン!ドーン!ドーン!ドーン!ドーン!ドーン!
うん。大分ぶっ飛ばしてくれたわね。敵の兵士はまだ前には出てこないようね。と言うか下がったような気がするわ。
「ちょっと相手が引いて行くわよ!追撃するの?」
相手の魔獣は半分倒したけど相手が引いて行く。温存したのね。こちらも引いた方が得策ですわね。
「今はこちらも引きましょう。私たちにはセイみたいに決定力がないですから。セイが戻ってくるまでここを守れればいいのよ。ミームの方が心配だわ。行きましょう」
「そうね」
セイア城東の平原
バリヤーは、半径1キロメートルの半球状に展開できる。だから真ん中に適度な通り道を残して縦に2つずつ並べて起動させた。これで相手は真ん中を通ってこちらに攻めてくるしかない。
こちらはビッグタートルを配置につかせ魔導レーザー攻撃を開始する。5本のレーザーが魔獣達を貫いていく。
「何だ!前に進めないぞ!結界か!」
「あの光は?!魔獣が殺られていくぞ!」
「相手は1体だ。数で攻めろ!」
バシューン!バシューン!バシューン!バシューン!バシューン!ギャー!グエー!ギャギャー!キャオー!ギャー!グゲー!グッ!
「ダメだ!これじゃ魔獣が無駄死にだ! 一旦引き上げさせろ!」
「はっ!」
今魔獣が引いたのでワイバーンゴーレムに爆撃に行かせている。それと同時に猫獣人達に円盤で偵察にも行かせている。
ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!
「くそっ!何だあれは爆裂魔法か?これではあまりに一方的すぎる。引き上げだ!このままでは全滅するぞ!」
私は円盤に乗ってセイア城まで戻ってきた。もうエルメスとミーミルが先に着いていた。その後に猫 獣人達が報告に来た。
「東の敵はセイア城から10キロメートル手前まで後退しました。魔獣の数は2000体ほどに減っています」
「西の敵については5キロメートル手前で止まっています。魔獣の数は残り500体程度です」
「ひとまずは私たちの作戦が功を奏したようね」
「そのようですわね」
「確かにゴーレム兵は強いわねだけど私たちは3人しかいないわ」
「そうですわね。相手は気がついていないと思うけれどそこを突いて来られるとこちらは参ってしまいますわ」
確かにそうなるわね。
「もう完全に勝てるという時まで こんな大攻勢で来ることはないと思うわ」
「そうなるとバリヤーの装置を壊しに来るか、私たちを殺しに来るかと言う所ですわね」
「暗殺については猫獣人達にガードしてもらいます。バリヤーについてはビッグタートルの乗組員に護衛させましょう」
引っ切り無しに攻められて私たちが休むことができなくなるのが一番怖いわ。そうならないために何とか先手を取りたいものね。
いつも読んで頂きありがとうございます。面白いなと思ったらいいねやブックマークや評価をお願い致します。もらえると励みになりますので よろしくお願いします。