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第167話□地上へ

いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。

セイア城会議室


今はミーミルちゃんに呼ばれて2人で話をしている。


「こんな時になんですがリンドブルムで疫病が流行り重症者が多くなっていますわ。病院では復活希望者が溢れポーションも不足していますわ。セイ様がいないので皆が不安がっています」


「疫病?でもこの状況下で戻れって言うの?私が今抜けたらこの城が持たないんじゃないの?」


「バリヤーもありますからエルメス軍と私の軍を合わせれれば何とか防げますわ。それにもう魔鉱石や世界樹の葉も尽きる頃でしょう?」


「うーん。確かに足らないけどね」


いくらミーミルちゃんの言う事でも今は不味いんじゃない?確かに物資も足らなくなってきているけど。ポーションは作ってあるけど納品してないから溜まりまくっているわ。でも今の様子から予想すると一度地上に戻ったら1週間ぐらいは戻れないわね。


「1週間持たせる事が出来ますか?」


「大丈夫ですわ。ミームは承知しています。 エルメスさんには私の方から話しておきますわ」


「分かりました。ちょっと行って来ますね」


「はい。お願いします」


転移して病院に行ってみたがかなりの慌てぶりだった。


「おおおー!セイ様一体今までどこに行ってらしたのですか。手をお貸しください!」


ためてあったポーションを納品した。エリクサー3000本に特級ポーション6000本だ。これだけあれば 少しはましになるだろう。


「疫病が流行っているとか?」


「はい!昔からある風土病です。高熱が出て体力を奪っていきます。ひどい場合には死に至ります」


とにかく病室ごとに回って治していった。治療は何とかなるわね。体力をつければ皆退院できるでしょう。半日かかってしまった。


午後からは復活希望者を復活させていった。120人もいるとは思わなかった。これは半日では終わらないわね。今日は40人終わったので明日と明後日の午後から復活させる事にした。午前中は孤児院を回っての治療を優先した。


3日がたち治療の方は大分落ち着いてきた。後は大きな施設を回っての治療や隣町の治療が残っている。ミームちゃんがいないので町の把握や運用効率が落ちているようだ。でも私たちがいなくなったらこれが当たり前だから今回はこれで頑張ろう。


午後からは魔鉱石の採取に行った。中に入ると物凄い量の魔鉱石が転がっていた。全部回収して宝石も取って出てきた。


後は世界樹の葉ね。転移して世界樹の葉を採取した。これは時間がかからなかった。


宝石職人のアリスの所に宝石を納品した。すごく久しぶりに宝石の原石を持って行ったから思い切り泣かれてしまった。


「もう来ないのかと思いましたよ。 在庫はなくなるし······まあ自分で仕入れてましたけどね」


「いやーごめんね。かなり忙しかったものでこっちにいなかったのよ」


お詫びによい宝石のセットを買いまくってきた。金貨が3000枚ほど飛んで行った。


さすがにちょっと疲れたわね。もう転移するのを億劫になってきた。今日は休もう。こうして4日目が終わった。


家に帰るとギルド通信でカンティス国とリュマンダ帝国の獣人たちから連絡が来ていた。


リュマンダ国はゴーレム達のおかげで平穏が保てているようだ。そのお礼の連絡だった。


カンティス国はグラントさんが国内を平定したようだ。奴隷制度は亡くなったわけではないがかなり見直されて幼い者は奴隷にはならなくなった。孤児院の整備が進んでいるそうだ。


後は金属を何とか手に入れたいものだ。暴風龍はセイア城の戦力として置いてきてしまったので海でサルベージ することはできない。そうするともう買うしかないのだが果たしてどこへ行ったらいいものか。やっぱりモルダスター魔導王国のジャスティンの所に行ってみよう。


お金はいくらあるかな?ギルド通信で自分の口座をみて驚いた!確か金貨30万枚程度だったと思うのだがなんと120万枚に増えていた。もはやどれくらいの価値だか分からない!確か金貨1枚が地球だと100万円位だったかな。とすると1兆2000億円?!凄い事になっていた。主にホテル経営や病院経営の収益だ。


「これだけあれば買えるわね」


次の日私は午前中孤児院の子供達を治療してまわり午後からモルダスター魔導王国のジャスティンに会いに行った。


「久しぶりねジャスティン」


「セイ!あなた一体どこに行ってたの。 全然姿を見せなかったじゃない」


「そうね。かなり遠くへいたもんでね」


それから1時間位色々な事を話し合った。私が婚約したことを話すとジャスティンはかなりびっくりしていた。もちろん悪魔だとかサタンだとかは話していない。


「あなたが婚約ねえ。信じられないわ。でも今のあなたとてもいいわね」


「え?ありがとう。それで今日はお願いがあってきたのよ。鉄が有ったら売って欲しいのよ」


「鉄?鉄ならけっこう有るわよ。10トンで金貨1枚ってとこね」


「うん!それでいいわ。金貨 1万枚分ください!」


「ええー!それはちょっと多いわね。半分の5000枚分にしてよ。その代わり新しく出来た魔導戦車を売るわよ!」


金貨5000枚分でも暴風龍20体は作れる。当分は大丈夫ね。魔導戦車は最新式なので5台だけ購入した。金貨5000枚になった。


地上に来て6日目


孤児院をまわり終えた私は病院とホテルのスタッフと打ち合わせをした。ひと月に一度は戻る約束をして魔界に帰って来た。

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