第166話□報復
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襲撃があった次の日
「ただ今から第1回セイア公爵軍会議を始めます。今日の議題は憎たらしいマモンをぶっ飛ばす方法についてですー!」
「何処にいるか分からないんじゃ ぶっ飛ばしようがないんじゃないの?」
「エルメス男爵の言うのは最もです。しかしマモンが何処にいるかはだいたい見当がついていまーす」
「どこよ?」
「それはルシファーの所ですわ」
「最悪ね!そんな所に行ったら殺されるに決まってるでしょ」
「ですがうちの公爵閣下ならなんとか帰って来られるのです!」
「··········」
うーん、多分ね。
「行って帰ってくるだけならなんとかなるけれど一度も行ったことのない所は転移できないので困るわ」
と言う事でエルメス男爵からルシファーの城の場所を聞いた。ここより北300キロメートルにあるそうだ。場所は後で自分で行って確かめることにしてマモンをどうやって倒すかだ。
「1対1なら多分公爵様が勝てると思いますわ。しかしルシファーがいますのでほとんど無理だと思います。今行くと8割は捕まりますわね」
まあどう考えてもそうなるわね。しかし、このままやられっぱなしというのも腹が立つわね。
「マモンを倒すのは無理でも嫌がらせ位は出来るわね」
捕まらずに相手を攻撃する方法として空から爆撃する事にした。ここから300キロメートルもワイバンゴーレムで飛んで行って爆撃するのはバカバカしいのでもう少し近いところから行くつもりだ。それには私がその場所を覚える必要がある。
円盤に乗って北へ向かった。操縦は猫獣人に任せている。1時間ほどでルシファーの領地に着くことが出来た。どこかいいポイントはないかな?川の近くに湿地帯があったのでそこにビッグタートルを出す事にした。
「ここにビッグタートルを固定します。できるだけ多く出撃してルシファー城にダメージを与えてください」
「了解しましたニャ」
あの湿地帯からなら1分で城まで着くはずだ。私は暴風龍を3体出して円盤に乗って一緒に向かう。ワイバーンが出撃してきたが待たせてある。最初に暴風龍を城に突っ込ませる為だ。
「行け暴風龍!あの城を壊して来なさい!」
「「「分かりました」」」
3体の暴風龍が城目がけて突っ込んで行く。だが結界に阻まれ突破出来ないでいる。ここは私の出番ね。結界の上に消滅魔法を浴びせてみた。
「何事だ!確認しろ!」
「災害龍です!災害龍が襲って来ました!」
「ストロングバニッシュレイン!ストロングバニッシュニードル!」
パリン!
「よし今だ!行け!」
「ギャオーギャオーギャオー!」
ドッカーン!バキバキバキバキ!ズガガーン!ドッカーン!バキバキバキバキバキ!
「なんだ!結界が破られたぞ!災害龍だー!うぎゃー!」
「逃げろー!うわー!」
「崩れるぞ!ぐあー!」
「暴風龍は離れて魔導レーザー攻撃に切り替えろ!」
「ギャオーギャオーギャオー!」
バチューン!バチューン!バチューン!バチューン!バチューン!バチューン!
「ワイバーン隊は爆撃開始!」
ヒューヒューヒュードッカーン!ドッカーン!ドッカーン!ヒューヒューヒュードッカーン!ドッカーン!ドッカーン!
ヒューヒューヒュードッカーン!ドッカーン!ドッカーン!ヒューヒューヒュードッカーン!ドッカーン!ドッカーン!
かなり壊したな。城から兵士がたくさん出てきた。飛び上がって来る者が出てきた。ここまでね。
「よし!全軍撤退!」
私は暴風龍をマジックバッグに回収した。急いでビッグタートルがいる湿地へ向かう。ワイバーンが全部帰還したのを確認してビッグタートルをマジックバッグに収納した。兵士がたくさん空を飛んで追いかけて来た。円盤も回収して転移した。何とか無事にセイア城に帰ってこれた。
ルシファーの帝城
パチパチゴゴー!ボォー!パチパチ!
「おのれセイめ!よくもやってくれたな!損害はどうだ?」
「帝城の上部はめちゃくちゃです!しかし人員の損害は軽微でした」
「マモンよ。これは先日の殺し屋のお返しと言う事かな」
「多分そうですじゃ。彼奴等は誰も帰っては来ませんでしたがの」
「マモン城の東西の部隊は誰だ?」
「わしの部下の公爵達ですじゃ。1人はエリゴス·レダ公爵。生粋の武人ですじゃ。もう1人はアイム·ギーメ公爵。こちらは魔法剣士ですじゃ」
「全力で攻めさせろ!」
「分かりました!」
セイア城
「お帰りなさいセイ様。どうでしたか?」
「ルシファーの帝城は地上部分は壊して来たわ」
「さすがですわね」
「貴方凄いことを普通にやるわね。これは報復が怖いわね」
確かに敵の帝城を壊したんだから怒り狂ってるかな。多分すぐに敵が攻めて来るわね。
「城のバリヤー装置を二重にしましょう」
「うん。お願いします」
しかしもう金属が無いな。これじゃあ強いゴーレムが作れない。どうしたもんかね。地上に戻るか?いやダメだ。戻ってる間に攻めてこられたらこの地を失ってしまう。参ったわね。今はある分で使い回すしかないわね。
そこで守りを強化する事にした。物質変換器でバリヤーの数を増やした。それから車も5台ほど増やしておいた。車にバリヤーを積んで移動可能にした。これなら手が足りない時でも守ることはいくらかできるだろう。
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