第165話□マモンの刺客
いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。
マモンの分身体の襲撃から3日が経った。3日間でここにあった金属を使って暴風龍を3体完成させた。
城の整備も進んでだいぶ住みやすくなって来た。私達は夜は城で休むようになっていた。お風呂もあるし快適なのだ。
ミーミルちゃんの話では殺し屋が来ると言っていた。彼女が来ると言ったら絶対に来るだろうな。それならばと思い猫獣人達に護衛をするように言いつけてある。私達4人を守るように指令を出してある。1人につき猫獣人が6人で守っている。
まあ殺し屋なら毒使いかこの前のスライム位なのかな。姿を隠して来る位はやるだろうな。私の周りに猫獣人達が交代で様子を見に来ている。彼女達は熱は感知出来るようで熱源を探しては確認している。あらミームが報告に来たようだ。
「報告します!5つの城下町の税は今まで5割だったんだけど今回から2割に下げました」
「そんなに下げて大丈夫なの?」
「今は少しでも味方が欲しいところなのでこれで行きたいと思います」
「ミーム男爵足りない物が有ったら言ってくださいね」
「今の所大丈夫です」
何か話し方がしっかりしていると思ったら公私で使い分けているようだ。男爵って言うのを意識しているのかな。それともただの気まぐれかな?
セイア城近郊
俺の名はラミオ。マモン様配下の殺し屋の1人だ。俺は何にでも変身出来るから今まで仕事をしくじった事はない。
今回一緒に仕事をするのは魔鳥プルギニ一族だ。こいつらは姿を消せる一族だ。今回は10人が参加する。後は全身毒のフルーニの計12人だ。
第1目標のセイ公爵には俺とフルーニとプルギニが1人来る。他はプルギニ3人ずつで当たる事になっている。
城の入り口に兵士がいるがプルギニには気づきもしない。フルーニは壁から這い上がるようだ。俺はネズミに変身して天井を行く。まあ見つかる事は無いだろう。
ミーミル男爵の部屋
「みんなお客様が3人いらしてくれましたよ」
「ミーミル様何も見えないニャ」
「あなた達は熱は感知出来るんでしょ?周りをよく探ってみて」
「分かったニャ!そこニャ!」
「ウグッ!」
そう言って6人の猫獣人たちが1カ所にナイフを投げた。それは空中で止まったがそこから血が噴き出してきた。どうやら1人仕留めたみたいですわ。そこから後は簡単で次々に相手のいる場所を見破ってナイフで仕留めていった。
「ご苦労様。ここへのお客さんは全て仕留めたわね。ミー厶とエルメスに教えてあげてください」
「分かりましたニャ!セイ様はいいのかニャ」
「セイ様にそんな忠告は必要ありません。全部お1人でなんとかなさいます」
ミーム男爵の部屋
「うーん。まあこれで5つの町の掌握は済んだわね。後は産業を改善していくだけね」
「ミーム様!暗殺者が入って来ていますニャ。見えないので気をつけくださいとの事でしたニャ」
「ああ、ありがとう。さすがミーミルね」
隠匿のマントを着用した。魔法の杖を持ち魔力を流した。すると人の形が浮かび上がった。
「今よ!討ち取って!」
ビュビュビュ!ビュビュビュ!ビュビュビュ!
「ウギャー!」
「ウアー!」
「ウグッ!」
エルメス男爵の部屋
「おお〜愛しのサタン様〜!エルメスは貴方の為に戦います〜!」
「盛り上がってるところ申し訳ないですニャ。暗殺者が紛れ込んでいますニャ。姿が見えないから気をつけてくださいとのことでしたニャ」
「ん?わ、分かりました」
本当にこの娘達は優秀ね。見えなくても気配で分かります。
「そこよ!石針!石針!石針!」
「ウギャー!」
「アグッ!」
「ウゲッ!」
セイ公爵の部屋
マモンを倒すには本拠地を叩くしか無いわね。自分の城がないアイツは今どこにいるか。私なら上の者を頼るかな。それならルシファーの城にいるに違いない。何とか潜り込んで·········いや危険か。ルシファーもいるんだからやられに行くようなものだわ。
ん?強い魔力が近づいてくる!3つね。窓からと廊下からと屋根裏から!猫獣人達に廊下の暗殺者を倒すように指令を出した。
換気口から毒が流れて来た。これは浄化しよう。
「エリアビュリフィケーション!」
「ウギャー!くそーまだだ!」
全身紫色の人型の生き物が換気口から中へニュルニュルと入ってきた。なんじゃこいつは?気持ち悪いな!もう一回浄化だ!
「ビュリフィケーション!」
「グハッ!」
「ストロングバニッシュニードル!」
「ウウーム!この俺がこんな················」
ドサッ!
1人片付けた。 廊下の方は猫獣人達が倒してくれたようだ。後は天井裏かな。あれ魔力の勢いは変わらないが小さくなった?形が変わったのか?いずれにしてもさっきがネズミぐらいの大きさだとしたら今はバッタ位になっている。こんなに小さくてどうやって私を倒すんだろうか?また毒かな?
「あら何か出てきたわ?」
毒針かな?プロテクションがあって私に毒は届かなかった。
「なぜ届かない?」
「こんな物で私を倒せると思っているの?」
「なぜ俺の位置が分かったのだ?」
「魔力がだだ漏れで丸分かりよ」
「くそったれめ!」
「プロテクション3層全面展開」
よし閉じ込めた。次は自分がプロテクションの外に出た。プロテクションを小さくしていく。これで終わり!
「うわー!動けない!出口は?どこだ?壁から出られない!だんだん狭くなる!あぐぐぐぐ·········ぐっ·······」
猫獣人達に被害を調べてもらっている。報告を聞いたところ殺られた人はいないようだ。やはりミーミルちゃんの言う通りになったわ。このままでは癪なので何とかルシファーの所のマモンを倒したいわね。
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