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第163話□セイアランド

いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。

居ないわね。本当に逃げちゃったのかしら?ん?鍵のある部屋?


「ストロングバニッシュニードル!」


大きな扉を開けるとそこは金庫だった。赤いお金がたくさん置いてあった。あらこれは私に取って欲しいって言ってるのよね!うん!みんなもらって行こう。


敵の財源を圧迫するのも戦いのひとつよ。それにしてもあの爺さんお金持ちね。部屋いっぱいのお金、色々な宝石、金、銀、各種鉱石をマジックバッグに入れて外に出てきた。外の戦いも終わっておりエルメスは一息ついていた。


「あなたマモンはどうしたの?」


「マモンはー·······えー」


「どうしたの?」


「逃げちゃった!」


「何やってんのよ!私は指揮して相手を全部倒したのよ」


「しょうがないじゃない!あの爺さん逃げ足が速いのよー」


「はあ〜サタン様の為に頑張って倒したのに〜」


私はゴーレム達を全部ここに残す事にした。今のままだと残ってもマモン城を維持する事は難しい。だから私は一旦帰る事にした。まあどうするかはサタンさんが決めればいい事よね。


「お前たちは3体で協力して私が戻るまでここを死守しなさい」


「「「分かりました」」」


エルメスと一緒にサタンさんの帝城に帰って来た。サタンさんに面会をと思ったが向こうから会いに来てくれた。


「セイ!夕べ一晩行方不明だった と聞いたが大丈夫なのか?」


「不覚にもマモンのスライム兵に誘拐されてました。エルメス嬢も私と間違えられて牢におりました」


「それでどうやって逃げてきたのだ?」


「いえ2人でマモン城を落として来ました。今はゴーレム達に見張らせています」


「な、なんだって!ここからマモン城までは300キロメートルもあるんだよ?!」


「いえ本当でございますサタン様」


「サタナキアとレプトを呼んでくれ!」


「分かりました!」


その後2人の公爵が来て詳しい話をもう一度することになった。


「エルメスよく無事だったな!」


「はい父上ゴーレムが強力だったので私でも勝つ事が出来ました」


いやいくら強力なゴーレムでも指揮する者がまるっきりのド素人では十分な力を発揮できない。エルメスは指揮能力に長けていると言えるだろう。さすがはサタナキア家のご令嬢だ。


「とにかく見に行ってみよう」


「分かりましたサタン様」


兵を500人ばかり連れて私達はマモン城に転移した。転移はサタンさんも出来るが大人数だと私以外は無理なようだ。3体のゴーレム達はいいつけ通りこの場所をしっかりと守っていてくれた。よしよしいい子達だね。


「これは凄いチャンスですぞ!ここを橋頭堡としてここまでの土地を制圧しましょう!」


「それはよい考えだと思います」


「うむ。しかし、ここを守る者は責任重大になるぞ」


「セイ公爵にお任せしてはどうですか?」


「いくらセイでも1人では無理だろう。うーむ。そなたはサタナキアの娘でエルメスだったな」


「はい!そうでございます!」


「今回の戦い見事であった。さすがはサタナキアの娘だ!そなたを男爵に任命する。これからはエルメス·コンダクター男爵と名乗るがよい。そしてこの遠征軍の副官に任命する」


「はっ!遠征軍副官として司令官を補佐しこの地を死守します!」


エルメスはとても嬉しそうだな。でも2人で大丈夫かな。うちの2人も連れてくるけど兵士がいないときついかも。


「かなり危険だが·······セイア·シンジョウ公爵をこの地の司令官に任命する。私の到着までここを死守せよ。我が兵士1000名を預ける」


「分かりました。この地を死守します。あのここの資産は使ってもよろしいんですか?」


「君達が落とした城だ。好きに使うといい。なるべく早く補給路を確保するよ!」


これで少なくとも財源に困ることはないわ。だけど私の力を認めてくれるのは嬉しいけど、ここは回り中敵だらけよ。ちょっと厳しいと思うわ。あの2人を呼んで会議ね。転移して2人を連れて来た。エルメスを含めて4人で話し合いをした。


「それでは話し合いの前にミーム·シンジョウとミーミル·シンジョウを男爵とする。両名は私を補助してこの地を守る支援をせよ!」


「謹んでお受けします。そしてこの地に繁栄を約束します」


「謹んでお受けします。そしてあなたに勝利を約束します」


2人ももう自分の役割がわかっているようだ。ミームちゃんにはこの地の領地経営をお願いした。ミーミルちゃんには私を補佐して戦闘面の補助をお願いしてある。 エルメスは私の下に入って将軍として活動してもらうつもりだ。


「役割は分かったけどこんな広い領地をどうやって防衛するの?周り中から一斉に攻めてこられたら 守りようがないわ」


「それはバリヤーがあるから大丈夫よ。町は5つあるけど1つの町にバリヤーが1つあれば十分守れるわ」


「ふーん。でも敵が同時に周りから攻めてきたらどうするの?」


「それはゴーレムを使って防衛します。強度は落ちるけど土ならたくさんあるし数を作れるのでね」


「分かったわ。それじゃあ私が指揮するゴーレムを見せてちょうだい」


「分かったわ」


エルメスにはベヒーモスとドラゴンゴーレム5体とサイクロプスゴーレム5体を持たせた。あとは追加で渡すことになっている。


ミームちゃんは町の視察に出ている。ミーミルちゃんは自分の軍の把握をしている。エルメスと同程度のゴーレムを持たせてあるが彼女なら大丈夫だろう。


私はゴーレムを作成中だ。今は数が必要なので土から作っている。魔王にあげた物と同じだから慣れたものだ。午後から4時間かけて10メートル級ドラゴンゴーレム25体とサイクロプスゴーレム25体を作り上げた。


「今日はこんなもんね」


「あなたデタラメな力ね」


「セイーこの占領地の名前はどうするー?」


「名前か!うーん、セイアランドでいいんじゃないの?」


「ふーん、分かったわ」


さっそく城に私の旗が掲げられた。これは前にも見たことあるが 祈る女の旗だ。リンドブルムで使っていた物と同じだな。こうしてセイアランドの生活がスタートしたのだった。

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